- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054033931
作品紹介・あらすじ
20世紀最高の名盤として今なお語り継がれる、ワーグナー《ニーベルンクの指環》初のスタジオ全曲録音。さまざまな障害にあいながらも成し遂げられていくその全記録を、プロデューサー自らが綴った幻の名著が、山崎浩太郎氏の新訳にて蘇る。
感想・レビュー・書評
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スタジオ録音による,ニーベルングの指環の,音楽史上初の全曲盤が完成されるまでのドキュメンタリーです。
元々クラシックを聴く人ではなかった私が,ニーベルングの指環をDVDで見たのは,2004年のお正月のことでした。長い長いこのDVDをいかに飽きずに全部見終えることができるか心配でした。事前にマンガで(ちょうど2003年の年末に里中満智子さんが書いたオペラをマンガで読むといった本が発売されたのでした)予習をし,たぶん,映像なら少しは興味を持ってくれるだろうと当時はまだ彼氏さまだっただんなさまが,解説をし,途中でコーヒータイムを取りながら,最後まで見終えました。その後,昨年のゴールデンウィークに別なDVDを見ようと試みましたが,ワルキューレを見たところで断念したあのニーベルングの指環の本です。
以前,この本が翻訳されてから絶版となって,手に入れることができずにいただんなさまが,新訳で出て,手にし,自分が読み終えて面白いと私に読むように勧めてくれました。
結果から言って,面白いです。
この録音を聴いてみたくて,パタパタしてます(笑)。あんなに長くて苦痛な指環を聴きたいと思うなんて!?
この本に書かれていることがどんな風に録音され,再生されるかワクワクします。映像では無理な表現とか,すごく苦心して取った録音とか,早く聴きたいよ〜(爆笑)。
でも,これを全部聴くのに15時間近くもかかるのを考えるとなかなか苦痛かもしれません・・・。
しかし,この本は面白かった。