- 本 ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054034648
作品紹介・あらすじ
アネクドートと呼ばれる自虐的「小話」は、権力と体制への痛烈な風刺と辛辣な皮肉を込めた、ロシア庶民の「小さな抵抗運動」とも言える。ソ連崩壊以降迷走を続けるロシアという国家と国民を、ジョークで笑い飛ばしながら、よりわかりやすく解説する。
感想・レビュー・書評
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●やっぱりロシアは面白い。
●まあ、プーチン時代は暗殺やらきな臭い話ばかりだから、ソ連時代をもっと描いて欲しかったなあ。
●いやまあ、ソ連も同じようなもんか…
●サクッと読めて、クスリと笑える一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ロシアという不思議な国家の話。作者の体験談が耳を疑うようなものばかりで、ロシアについて何か思うこともあれば恐ろしいとしか思えないことも。ソ連という存在がジョークという言い回しが最高にロックだった。
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いや・・・ロシアって怖いね。
つか愛国心っていうの存在しない物だろうか。
他の国もそうだろうけど。 -
ロシアのジョーク集。
社会主義で失敗し、エリツィンで失敗しても、それをジョークで笑い飛ばすくらいの底力がある国でもある。
ジョーク以外にも、旧ソ連・ロシアと続く情勢もわかるすぐれもの。 -
分かる人には分かるけど、シュールなネタが多いです。また、ロシア独特の国民性もあるせいか、偶に「?」となる部分があります。日本のジョークが海外の人に通じないのと同じ感じですね。
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ソ連は崩壊したのではない,解体させられたのだ。と,著者は述べている。その原因は半世紀以上にわたり支配層が国を食い潰したからだそうだ。さもありなん。で,ロシアンジョークなのだが,彼国の深刻でかつシニカルな笑いが垣間見えて愉快かつ神妙な心持ちとなる。
「ロシアではジョークは必要ない,なにせこの国の存在がジョークだから。」さて,日本は他人事でいられるのだろうか? -
ペテルブルグの日本センターで借りた。
筆者のロシア人観には共感できる部分が多かった。 -
これを読んで、ロシアを知るも良し、ジョークを楽しむも良し!
非常にオススメです。
読みかけなのですが、掲載されているジョークはソ連崩壊後の現代ロシアのものばかり、かな?
私はソ連ジョークが好きなのですが、これはこれで非常に楽しいため5つ星! -
『ロシアン・ジョーク』(酒井陸三、2007年、学研新書)
ロシアン・ジョーク(アネクドート)とは、ロシアがまだソ連時代であったころの言論統制社会でひそかに人々に語られた政治風刺のことである。(現在も言論統制が続いているとみることもできるだろうが…)
本書はいわゆるジョーク集ではあるが、ロシアの歴史、日露関係、ロシア人の国民性の詳しい記述がある。
ソ連からロシアへの移行期の大統領の裏話や筆者の体験談などが詳しく書かれている。
筆者によれば、ロシアは日本を好意的にとらえているようである。モスクワでは日本食ブームが巻き起こり、ロシアの新聞では日本のニュースが毎日のように報道されているという。そのようなことも本書からうかがえる。
辛辣なジョーク(おそらく大半は筆者がロシアで直接集めたものであろう)からはロシア人の国民性がわかる。
ジョークで楽しみ、ロシア関係も学べる本書は一石二鳥である。
(2009年1月10日) -
こんなタイトルだが、中身は「現代ロシア入門」(かなりお手軽な)。
複雑怪奇で陰謀やら秘密事項が多くわかりづらい印象のあるここ数十年のソ連・ロシアの政治経済を、ロシア人特有のジョークを交えながら軽〜いノリで解説していくので、すんなり読める。
正直ペレストロイカとか言葉くらいしか知らなかったし、エリツィンは普通にいいヤツだと(何故か)思い込んでいた俺にとって、いい入門書になってくれたと思う。
しかしまあ、やっぱロシア(ソ連)ってトンデモねえ国だこと。
酒井陸三の作品





