- 本 ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054034693
作品紹介・あらすじ
伊勢神宮・熱田神宮・皇居に分散されている三種の神器(八咫鏡・草薙剣・八坂瓊曲玉)とは、はたしてどのようなものなのか? 史書と記録を丹念に読み解き、神話時代から皇室に伝承されてきた、天皇も実見を許されない究極の神宝の実像に迫る!
感想・レビュー・書評
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天皇家に継承されている、勾玉・鏡・剣の話だが、神器の意義や解釈の話はほとんど無く、史料を丹念に引用しながら、歴史的経緯を解いていく。
記紀の頃、つまり神話と歴史の境界線あたりが、これら神器の発端だが、真贋さておき、物理的に形のあるモノが、これだけ悠久の時間を経て存在している事実にロマンと感動を覚える。それにしても、あの剣が水没してしまったのは、残念でならない。(右脳的感想)
これら神器は、もちろん裸で飾られているわけではなく、荘厳に箱詰めされている訳だが、(少なくとも公式には)誰もその中身を見た事は無い。。。という事は、本当に入っているかどうかわからないのでなかろうか。誰かが箱を開けるまて、その有無は解らない。まるで毒ガス箱の中の猫のようだ。(左脳的感想)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
伊勢神宮・熱田神宮・皇居に分散されている三種の神器(八咫鏡・草薙剣・八坂瓊曲玉)とは、どのようなものなのか?
神話時代から皇室に伝承されてきた、天皇も実見を許されない究極の神宝の実像に迫る。
[ 目次 ]
1章 三種神器の現在と即位の礼(剣璽御動座 宮中三殿 本体と分身 ほか)
2章 三種神器の神話的な背景(神器の出現 神器の降臨 神璽 ほか)
3章 三種神器の歴史的な経緯(天武天皇と草薙剣 神器の継承 焼け出された熱田宝剣 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
平成21年10月26日読了。
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天皇を天皇たらしめる物「三種の神器」ですが前々から伊勢神宮に「八咫鏡」、熱田神宮に「草薙剣」が御神体としてあるのに何故皇居の賢所や宮中にもあるので、どちらが本物だろう?と気になっていたのですが本書を読んで少し分かったような?なんにせよ古代から受け継がれている神器は神秘性があり惹き付けられます。
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三種の神器自体は有名ですが、実態、というか実際どういうものなのかという事は殆どわかってないなあと再確認したので購入。
予想外に面白かったです。オススメ。 -
謎めく天皇家の秘宝〜八咫鏡(ヤタノカガミ) :天照大神の依代,八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ):天皇の霊代,天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)(草薙剣):スサノウノミコトとヤマトタケルノミコトに纏わる神剣。来歴や推測は重ねられてきたが,結局,実体は判明せず,秘宝であるが故に象徴となり,神を招くことによって依代になるから,もの自体に神聖はない〜ということらしい。まあ読んでガッカリしたけど,仕方ない。そういうものだと納得するしかない。でも,これを扱っている人間(宮内庁職員)は何と考えているのだろう? 神爾など実際の形をちらとだけでも見てみたいだろうに
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日本古代史って、どうも苦手です。ナニナニノミコトなどの名前など全然覚えられないんです。だからなのかもしれませんが、本書も三種の神器の周辺を語るところでは、私のような門外漢には周辺が広すぎて、本線が見えなくなってしまうほどでした。新書という性格上、もう少し私のような人間にもわかるように捌いてくれるとありがたかったのですが、たぶん著者の性格なのだと思いますが、学術書・研究書という殻を破れていない(=新書になりきれていない)ところがありますね。(それは別に悪いことではないと思いますが…)
著者プロフィール
稲田智宏の作品





