赤江瀑の「平成」歌舞伎入門 (学研新書)

  • 学習研究社 (2007年7月3日発売)
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感想 : 6
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  • 本 ・本 (200ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054034747

作品紹介・あらすじ

四〇〇年の時を超えて、いまなお伝統芸能の頂点に燦然と輝く歌舞伎。平成の世を迎えて、続々と大名跡の襲名披露興行が行なわれ、絢爛たる賑わいを放射する。その平成歌舞伎の魅力の正体を、確かな審美眼で独自の美学を紡ぎ続ける作家・赤江瀑が説き明かす!

感想・レビュー・書評

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  • 歌舞伎を日本芸能の最高峰と言い切るおじいさんが、今の歌舞伎(平成歌舞伎)は本業以外に手を出す役者が増えてなげかわしいとグチりまくる「エッセイ」でした。
    全然「入門」じゃなかったよ。
    役者さんに対する著者の主観的な評価がずっと続いていく感じ…。
    そもそも江戸時代に当時の出来事や風俗を当時の衣装とハデな演出で舞台化して栄えた歌舞伎なんだから、平成の役者が今の衣装でハデな演出の舞台とかに出てもいいんじゃないのって思うけれども…。
    そういった意味では市川染五郎さんが劇団新感線で演じるのは、とても「歌舞伎っぽい」とも言えそうなのにな…。
    もちろん本業もしっかりとしないとダメだれど、この本は読者ターゲットをどこに置いているのかさっぱりわからん。
    非常に中途半端に思えた1冊でした。

  • 著者個人の好みが前面に出ている本でした。
    最初の方の成り立ちは分かりやすくて良かったけれど後半はややくどく感じられる事が多かったです。

  • 前半の歌舞伎の歴史やお家の話は歌舞伎を見るうえでも参考になった。後半はやや筆者の独断感が強く、むむむな感じ。色んな角度から歌舞伎を見つめられる一冊。

  • 2012.8/24.白子BF

  • [ 内容 ]
    四〇〇年の時を超えて、いまなお伝統芸能の頂点に燦然と輝く歌舞伎。
    平成の世を迎えて、一気に華やぎを放射するその魅力の正体を、確かな審美眼で独自の美学を紡ぎつづける作家・赤江瀑が説き明かす。

    [ 目次 ]
    第1の章 歌舞伎の正体(弱肉強食の野に棲む巨大な怪獣 群雄割拠する平成歌舞伎)
    第2の章 獅子の孤独(欲望という闘身に潜む空洞 役者の「土台」 魔法のような神通力の宇宙)
    第3の章 歌舞伎の宝石(名優たちの去った野の後の光景 飽くなき女形たちの古典への食欲 色悪考)

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 歌舞伎の成立ちから現在に至るまでが、分かりやすく説明されている。
    最終章の「色悪考」。歌舞伎が創造した美の中でも、飛び抜けて傑出した美の一つである「色悪」探しを入口にして、歌舞伎の中に入って行くのも面白いとの事。
    女殺し油地獄の片岡仁左衛門が正しく「色悪」そのものだった、などと考えながら読むのも楽しかった。

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著者プロフィール

1933年下関生。日本大学芸術学部中退。70年「ニジンスキーの手」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。74年『オイディプスの刃』で角川小説賞、84年『海峡』『八雲が殺した』で泉鏡花文学賞。2012年没。

「2019年 『オイディプスの刃』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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