昭和三十年代の匂い (学研新書)

  • 学習研究社 (2008年7月22日発売)
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感想 : 7
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  • 本 ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054034815

作品紹介・あらすじ

近所の一大イベントだったテレビ購入、土管が転がっている空き地、路面を走るトロリーバス、くみとり便所の強烈な匂い……日本が元気で、人の心も温かかった昭和三十年代。「古本」を語らせたらこの人という岡崎武志が、「古き日本」のアレコレを語る!

感想・レビュー・書評

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  • 作者と同じ年だが、田舎に住んでいた者にとっては、ほとんどワクワク感はなかったな。

  • 新書文庫

  • 2008年8月8日 初、並、帯なし
    2013年 月 日 白子BF。

  •  正直なところ、文章は自分好みでは無いところもあるが、昭和30年代の現実が詰まっていることは確か。当時を知らないからとはいえ、安易に美化して憧憬するのは適切なことではない、ということは理解できた。現実を知った上で振り返るのが大事。

  • 著者もあとがきの中でいっているが、昔のことを懐かしむのは老化の証拠である。この本を読んで、「懐かしい。そうだ、そうだ」などと共感してしまう私も自覚症状あり、である。
    昭和三十年代生まれというのは団塊の世代でもなく、新人類でもなくなんとなく忘れ去られた世代だ。著者とほぼ同時代に子どもとして生活していた私にとって男女の差はあるが、自分の子ども時代を思い出させてくれる本だ。
    ただ、確かに「三丁目の夕日」の映画のヒット以来、三十年代が美化されすぎていること確かだ。今、当時の手塚アニメやドラマを観るとその特撮やセット、演技、絵の稚拙なことに驚かされる。「こんなものだったのか」と少々ショックを受ける。本当に思い出とは美化されるものなのだ。

  • [ 内容 ]
    近所の一大イベントだったテレビ購入、誕生日には不二家のお子様ランチ、土管が転がっている空き地が遊び場、路面を走るトロリーバス、くみとり便所の強烈な匂い…、少年時代を昭和三十年代の大阪で過ごした著者による、頭より体感として残る、懐かしの記憶たち。

    [ 目次 ]
    エイトマンとたこ焼き
    おはようこどもショーおよび米産アニメの声優
    あの頃はまだ戦後だった
    初めてのシングル盤
    科学の未来が明るかった時代
    わが家にテレビがやってきた
    アメリカのホームドラマ
    少年期を包んだ歌たち
    お誕生日は不二家のお子様ランチ
    マンガに見る日本の風景
    誘拐、孤児、家出の願望
    昭和三十年代の匂い
    のら犬と子どもたち
    大阪市電とトロリーバス
    くみとり便所が果たしたこと

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著者プロフィール

岡崎 武志(おかざき・たけし):1957年大阪府生まれ。書評家、ライター。『古本大全』『ここが私の東京』、編書に『愛についてのデッサン 野呂邦暢作品集』(以上、ちくま文庫)など、古本や出版に関する著作は多数。

「2024年 『駄目も目である 木山捷平小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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