- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054035911
作品紹介・あらすじ
大学で学ぶ心理学の全貌が、短時間で理解できる本。心理学の各分野について興味をひくエピソードや実際例を豊富に収録し、心理学を学びたいという人の興味と知的好奇心を十分に満たす。専門用語も極力減らし、事前知識がなくてもよくわかる。
感想・レビュー・書評
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心理学の入門書としては、私が読んだ中で一番入りやすいと思った。書き方も丁寧。
ただ、私が色々と手を出しすぎていたので、内容に少々不満な部分はあったけど面白かったのは事実なのでオススメしておきます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
心理学は、科学なのだけど哲学のように感じる面もあって興味が尽きない。この本には、巷にあふれる深層心理テストなどというものがいかにインチキか、本当の心理学とはどういうものかについて、とても分かりやすく書かれている。素養ゼロの私でも抵抗なく読み通せた。
私が特に興味のある社会心理学については触れられていなかった。主に臨床系、教育系。いかに就職には結びつかないか、などシビアな現実にも触れてあって面白い。ただ、人間を知ること、科学的思考を身につけることは大きく役立つと。
具体例も、例えばガラスの靴を落として逃げてきたシンデレラのカウンセリングをしました、などとユニークな章もあって楽しい。著者が複数なので、それぞれだいぶ印象は違うけれど。
死生観などについて語っている部分で
「〈死ぬこと〉を恐れるのでなく、〈死ぬ準備〉ができていないことを恐れなければならない」
という一節が妙に響いた。
そして、本編と直接は関係ないけれど、この一句も。
こころよく 我にはたらく仕事あり
それを仕遂げて死なむと思ふ (石川啄木)
この一冊を手がかりに、少しずつ背伸びした本にも手をのばしていけたらいいなと思う。心理学の基礎を概観するにはとても良い一冊だった。 -
心理学を独学するのに最初に読みました。分野別の書籍一覧は特に役に立ちました。
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分かりにくい心理学が、割と分かりやすく書かれています。
ただ、内容に少しばらつきが……。
こじつけ!?と思うようなところもなくはありません。
でも、心理学を体系的に理解したい、他の入門書を読んでも分からないという方などは、読まれてみるといいかと思います。
基本的に、高校生を対象にしているようです。