夕陽の梨 五代英雄伝

  • 学習研究社 (2008年4月22日発売)
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  • 本 ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054036314

作品紹介・あらすじ

中国、唐代末期。師の元で武術と兵法を学んでいた朱温は、全土を揺るがす黄巣の乱に参加。数々の試練をくぐり抜けていく。五代十国という動乱を切り開き、後梁を建国した朱全忠の若き日の苦悩と成長を鮮やかに描く。第12回歴史群像大賞最優秀賞作品。

感想・レビュー・書評

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  • 軽妙洒脱な部分がない~1李我(朱温の師・隠棲している)2龐勛(桂州に派遣されていた武寧藩鎮の一部隊の長で勝手に帰還しようとする)3辛讜(親友の杜滔が治める泗州城に乗り込み救援を求める使者を務め、徐州の兵から城を守る)4姚周(龐勛の仲間)5布袋(弥勒の生まれ変わり?)6王仙之(私塩商人)7朱存(朱温の次兄)8黄巣(私塩商人・長安に迫る)9朱温(後に梁を建て禅譲される)~朱温とは唐から禅譲されて梁を建国した朱全忠のこと

  • 若かりし頃の朱全忠.奴婢の境遇から黄巣の乱に加わって頭角を現し,長安を制圧する.各章がキーパソンの名前になっていてわかりやすい.また,朱温と姉,兄,恋人の情愛は心温まるもので,そのぶん涙を誘う.中国全図があればもっと良かった.

  • 貧しい生まれの朱温は強くなって家を裕福にしようと匪賊となる.龐勛の乱,黄巣の乱に加わり頭角を表す.布袋が関西弁なのはステレオタイプだが会話が若々しく自然である.恋愛物語も含まれていて感動を呼ぶ.

  • 名前がむずかしいのです
    そこで 読みづらくなってしまう

  • お姉さんと恋人さんがもっと救いがあっても良かったんじゃないかな・・・
    そこがとても切ないです
    話的に一冊で終わってしまうのがとてももったいない気がします
    今後の話も読みたい

  • 中国の歴史物は硬いイメージだったけれど、キャラクターが生き生きしていて、読みやすかったです。このまま終わるのが勿体無く感じました。シリーズにして、この時代以降の歴史も読みたいと思いました。

  • ★★★☆☆
    父を亡くし奴卑の身分になった少年が師を得て、やがて動乱に身を投じていく。

    主人公と女性にきつい><
    (まっきー)

  • 仁木英之って知ってるって聞かれて知らなかったので興味を持って読んでみました。
    とにかく中国の地名、人名が次々出てきて、どちらが官軍、反乱軍やら。その勢いこそ中国のいくさなのでしょうか。
    そして何ともほろ苦い結末。
    仁木さんもうちょっと朱温にサービスしてあげて、と願わずにはいられませんでした。

  • 図書館で借りた。
    大切な物を守りたいがために奮闘する主人公。
    しかし、どれだけ力を得ようとも彼の守りたい物はことごとく失われていき、読後感としてはかなり悪い。
    救いようのないというか。

    個人的に救われない話というのは割と苦手だけど、それでも物語全体を包む暴風のような流れで一気に読了。
    こちらが抱く淡い期待がことごとく裏切られていくのが、悲惨な中でかえって爽快なほどだった。

  • 後味が悪い。
    面白かったが、辛い話だなァ。

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著者プロフィール

1973年大阪府生まれ。信州大学人文学部に入学後、北京に留学、2年間を海外で過ごす。2006年『夕陽の梨─五代英雄伝』で第12回歴史群像大賞最優秀賞、同年『僕僕先生』で第18回日本ファンタジーノベル大賞を受賞。「僕僕先生」シリーズは読者の圧倒的支持を集め、ベストセラーとなる。著書に「千里伝」シリーズ、「くるすの残光」シリーズ、「黄泉坂案内人」シリーズ、「立川忍びより」シリーズ、『撲撲少年』『真田を云て、毛利を云わず 大坂将星伝』『三舟、奔る!』など多数。

「2022年 『モノノ怪 執』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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