ぼっちゃん―魏将・〓昭の戦い

  • 学習研究社 (2008年4月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054036420

ぼっちゃん―魏将・〓昭の戦いの感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    時は三国時代の中国。
    多くの功績を挙げながらもその功績を部下たちの手柄とし、昇進とは無縁の生活を送っていた魏の将軍・〓(かく)昭。
    人間としては立派だが世渡りベタの父の姿に、息子・凱は苦々しく思っていた。
    そんな折、諸葛孔明の侵攻を防げとの大命が〓(かく)昭にくだされる。
    不利な状況のために無理やり押し付けられた役目だったが、これを凌げば大出世は間違いない!凱は父の業績をしっかり伝えるために従軍を申し出た。
    名将・〓(かく)昭と孔明の陳倉城の激突をダイナミックに描いた期待の新人、堂々のデビュー!
    第13回歴史群像大賞最優秀賞受賞作。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • “愚直に戦う美学”
    郝昭という武将はゲームやってると、終盤必ず獲得してしまう武将
    地味な辺境の太守か、副将キャラ 武骨だけど実務的で地味
    俺様 三国志ゲームでこの人 中央に連れてきたこと一度もない。
    ずーと西涼あたりの太守にしてます。偏見(笑)

    こつこつと戦功を挙げ、人より遅れて将軍に。
    この武将にとって、最大の晴れ舞台・事件・試練・修羅場が
    孔明の大軍勢を迎え撃つ戦い。
    蜀の第二次北伐にて2000の兵で陳倉城防衛
    対する蜀は2万! 10倍 
    ここ抜かれると長安へは一本道。
    魏の命運は彼の采配に懸かった。

    タイトルのぼっちゃんとは郝昭の長男 この戦いが初陣

    実話も演義も、この小説でも
    ただひたすら防いで防いで、淡々と部下を鼓舞する。
    部下もこの人なら、この人の戦いなら、理解して従う

    地道に任務を遂行する姿を、子供の視点から描くという発想がいいです。
    当初は武将とは名ばかり、行政官的な父親の姿勢に反発を覚え、疑問を呈します。
    しかし、父に従う副将・文官らと接するうちに父親は理想、目標となります。

    籠城30日 ようやくやってきた救援に蜀軍は撤退。
    郝昭に対しては敵だけでなく、味方でさえも驚嘆。
    ただ司馬懿仲達だけは、ここの防衛は彼しかいないと見抜いていたと伝えられる。

    第2次北伐後 間もなく病死。長男 郝凱が後を継ぐことに。
    実際に父親と同じタイプの武将になりますが、若くして戦死してしまいます。

    歴史小説だけど、ホームドラマ
    こういう着眼点でいっぱい書いてほしいですね。

  • 三国志を題材にした某ゲームでは汎用武将のカク昭の、陳倉での戦いを描いた話。とても簡単にわかりやすく書かれていたため、アッサリ読み終えてしまった。
    寡黙だが、いざとなると非常に頼りになる、いかにも武一辺倒といった男らしさを感じられた。彼に仕える人物もまた、個性的かつ魅力的に描かれている。
    ただ残念なのが、わかりやすさを求めたためか、カタカナ語が使われている部分があった点だ。あれのお陰で歴史物特有の堅苦しさは無くなっていたが、軽薄さが出てしまったように思う。時代にそぐわない言葉は使って欲しくなかった。
    また、「祁山」などいくつかの漢字が、旧字で書かれた数行後には新字で書かれていたり、となっていた。混乱を来してしまうので、どちらかにきちんと統一して欲しかった。

  • 陳倉の戦い。

  • 名将と呼ばれるカク昭の無名の頃の話。

    主人公はカク昭の息子凱。多くの功績を挙げながらもその功績を部下たちの手柄とし、昇進とは無縁の生活を送っていたカク昭。人間としては立派だが世渡りベタの父の姿に、苦々しく思っていた息子が二万の敵に対する味方3000で固城作戦を指揮する父の元で戦ううちに父の偉大さに気づき尊敬していく話。面白く一気に読める。

  • 愛媛などを舞台とした作品です。

  • 郝凱の醒めた目線で物語が進むのが良い感じ。
    陳倉の攻防っていうのは三国志の中の局地戦だけどなかなか興味深く描かれている。
    描かれている郝昭が私の郝昭像と近かったのも良かったと思える要因だろう。

    著者は相当知識のある人ですね。
    前半の軍議に曹真のやった弾棊なんて相当のマニアじゃないと知らないぞ。

    ただ、擬音の使い方が酷い。
    ギャグなら良いのだが、シリアスな場面で使うから失笑してしまった。
    あとリアリティを追求したのだろうが、梁使君(梁習)とか、張右将軍(張郃)とか夏侯護軍(夏侯儒)とか官名で呼び合ったり、杜子緒(杜襲)とか郝伯道とかあざなで呼ぶのは素人は分かり難いだろうね。

    ああ、そうだ。
    完全に魏目線なので熱狂的な蜀ファンは読まないほうが良いでしょう。
    でも、当時の中華の蒼生は作中の魏の人達のように思っていたのだろうね。

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