曖昧力: 日本人が育んできた“生きる知恵”

  • 学研プラス
2.33
  • (0)
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 15
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054036833

作品紹介・あらすじ

成り行き任せに見えたのはじつはより高度の戦略性…。人生を拓く「曖昧力」。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「頭の体操」で有名な多胡 輝氏が、日本人独特の「あいまいさ」が重要であると説いた本。

    曖昧にしておくことを知恵としてきた日本の文化と、白黒つける欧米の文化を、風呂敷VS鞄、木VS石、八百万の神VS一神教などの例を出して、対比しています。

    たとえば、七福神は大黒様・毘沙門様・弁才様がヒンドゥー教で、布袋様が中国仏教、福禄寿と寿老人が道教、恵比寿様のみが日本の土着信仰であり、宗教についても日本人はあいまいに、すべてを包み込む包容力を持ち、これが争いを避ける知恵でもあることが示されています。

    個々の例は興味深いものがありますが、全体的な主張については当たり前の内容といった感じです。

  • さて質問です。

    沈没する豪華客船タイタニック号の映画を見て
    なぜ救命ボートに女性や子供を先に乗せるかを3国の人に聞いた。

    イギリス人は「それは、真に紳士的な行為だからです」と答えた。
    アメリカ人は「それは、真に英雄的な行為だからです」と答えた。
    さて、
    日本人は「それは、○○○な行為だからです」と答えた。

    さて、○○○には何が・・・・

    そんな始まりでワクワクさせます。


    ところで・・・・

    いつのまにか、
    気づかずに
    「こうでなければ・・・」と思ってしまっていることがある。

    実際は
    気づいていないので
    そんなことすらも知らない。

    【忘れ物がないように】ということほど難しい質問はないように、
    「気づいていないことに気づく」なんて
    どうしようもないわけです。

    で、曖昧力です。
    きいただけでホッとしませんか?

    いいかげんでいいんだ・・・なんて。

    気がつかないことはそれでよし。
    気づいたらもうけもの。
    で、気づいて気に入ったらやってみる。
    なんて
    お気楽に・・・

    いやいや、
    このいいかげんが、良い加減なのです。
    よい感じにそのぼんやりを保つ。
    そして、その意味を知る。

    ちょっとひねった楽しさもあり、
    やはり
    自分軸を持って自分らしくあるということを認める視点をくれる本。

    気楽に読んでみては?

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

心理学者。東京大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業、同大学院修了。東京未来大学学長を経て東京未来大学名誉学長。千葉大学名誉教授。東京都「心の東京革命」推進協議会会長。大ベストセラー「頭の体操」シリーズの著者。フジテレビ「IQエンジン」や日本テレビ「マジカル頭脳パワー」、ニンテンドーDSソフト「レイトン教授と不思議な町」等で出題監修にも携わった。2006年、瑞宝中綬章受勲

「2020年 『お金の心理術 上手にお金とつきあう81のテクニック』 で使われていた紹介文から引用しています。」

多湖輝の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×