- 本 ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054038776
作品紹介・あらすじ
ますます格差拡大が予測される中で、生き残るために我々には何が必要なのか? 働く意味は? 結婚は? 悩める団塊ジュニアやミドル層に向けて、負け組にならないための知恵を、各専門家との対談などを通して、ベストセラー著者が解き明かす。
感想・レビュー・書評
-
この本は「自分らしさを求める若者の働き方と格差社会」について述べらており、正社員と非正社員という2つの働き方に対する価値観を考えさせられる本である。特にこれから働こうとする若者に対して、仕事観やライフプランを考える参考として読んでもらいたい。
対談という形式がとられているが「格差社会」というテーマに沿って一貫性があり、非常に読みやすい編集になっている。対談する専門家一人でも十分おもしろい意見を持っているが、一人一人が異なる視点から「格差社会」を述べており、最後まで飽きさせない内容となっている。
風潮を扱う内容でありがちな筆者の主観的な持論に疑問を感じる人であっても、統計的なデータに基づいて現状に警鐘を鳴らす形になっているので建設的な印象を持って読むことができる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
データや対談は苦手、スミマセン。
ぱらっとめくって香山リカさんでおっと思って、次の森永卓郎で離脱した。 -
<図書館で借りた>
第三章:
「『自分らしさ。自分らしさ・・・』と問い始めた。」
・・
「ある程度社会が豊かになってくると、”大きな物語”というよりも、自分の身の周りの暮らしを豊かにする消費に、欲望の対象が縮小していったわけです。さらに欲望の対象が縮小していって、最後に残ったのが『自分』だった。」
・・
自分を説明する社会という物語がない。→「自分ってなんだろう?」
・・
「自分で自分をアイデンティファイしなければいけない。」
・・
コミュニティに所属しようとしない”下流”=「砂のようにバラバラの個」
第5章:
・(新説?)夢から降りた30代→つべこべいわず働くから使いやすい -
三浦展が色々な職業・立場の人々と対談する内容なので、引き出しが様々に広がり面白い。
食を意識するのは上流階級の特権という箇所には考えさせられた。下流の人々の食生活にはぞっとさせられたし。
今までは「働く」ということに関して無意識でもやってこられたけど、これからは主体的に、もっと自覚的に自分の人生をつくりあげるものとして「仕事」を考えていかないとなぁ。 -
三浦展と労働に関わる学者や著者、実業家6人位の対談と論文のまとめ。気になったポイント
・労働力不足をユニクロやロフトがどのような対策で補っているか
・ロストジェネレーション世代に対して「自己責任」は求められない。時代の責任の所在
・医師が人道より好条件に流れる理由。
・結婚相手は共同経営者と同じ探し方。
・こたつ恋愛(地元の幼馴染がいつのまにか)
森永卓郎(たぶん)が「結婚は共同事業なんだから冷静に相手を選べ」みたいなことを言っているが、これでは結婚があまりにも機械的…結婚は100%頭でするものではない。相手の子供を命かけて産む女性の身になってほしい。 -
さまざまな人との対談が書かれていました。
各章の最後にデータが記載されているが、何がいいたいのかわからなかった。 -
(2008/12/20読了)全11章のうち、10章が対談モノ。対談相手が余りに多彩だったので思わず買ってしまいました(笑)雨宮さんと米山さんの対談、社会構造とかへの洞察でなくあまりにリアルに貧困層の食生活が記述されていて圧巻でした(^^; 他に、橘木さん(富裕層研究対談)、本田由紀さん、香山リカさん、森永卓郎さん、etc
著者プロフィール
三浦展の作品





