宇宙暮らしのススメ

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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054041424

作品紹介・あらすじ

宇宙船の操縦の仕方は? 軌道って何? 日本の某宇宙開発機関の、現役エンジニアである著者が宇宙についてわかりやすく解説する。宇宙開発の現場に関わるプロが考えた、太陽系だけでなく、その先を見据えた現実的かつ夢のある宇宙開発プランも紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 野田司令+あさりよしとおのペアなのでそりゃあ面白い!我々が重力の井戸の底に暮らしていることが理解できます。小惑星は確かに魅力があるかもなぁ。何事も先入観を持たずに考えることの大切さも分かります。

  •  三章立ての第一章・第二章は、地上の常識が通用しない宇宙の常識の話と、人工衛星やロケットの基礎知識。
     天文と宇宙開発は、半分くらいは重なるけれども、残りの半分は背中合わせで違う方向を見ているようなところがあります。人工衛星やロケットは知識としては知っていても、本書を通じて改めて理解した部分も少なからずあり。宇宙開発に詳しい人には既知の話題が多いと思うのですが、ときおり挟み込まれるマンガの解説も相まって、基礎的素養が分かりやすくまとまっています。

     第三章は、著者の宇宙開発の展望として、小惑星開発が描かれます。小惑星というのは突飛な印象を受けますが、月は資源が期待できず、火星は重力がそこそこ強くて行き来に多くのエネルギーが必要。資源も期待でき、省エネルギーで往来できる小惑星への挑戦は説得力があり、ワクワクしながら読み進めます。

  • 筆者は最終章で、小惑星で移民生活を続ける少年について綴っています。「小惑星移住」も「軌道エレベーター」も、私が生きている間には実現されないでしょう。でも、夢見る事と一歩一歩進んでいく事は…大切ですよね。

  • 六本木で働いていた元社長のアメブロでも紹介があった本。
    表紙から感じるようなオタクの本では決してありません。挿絵だけなんです…w

    BOPはいったん離れて、これからとりあえず2冊ほど宇宙について読もうかと。

    宇宙に飛び出してみてー、文系やけど理系の知識がほしぃーっていう人オススメです。
    理系の僕としては、前半は物足りなかったが、後半は最高におもしろかった。
    SFとは違い、筋道たてて展開されるし、語り口調なので、イメージもつきやすい。

    前半は、宇宙の常識、非常識について。
    根本はケプラーの法則、慣性の法則、放射線、第一宇宙速度、静止軌道など
    苦手な人は逃げたしたくなるようなキーワードを挿絵と語り口調でわかりやすく伝えている。
    まぁ物理をやっている人は、これまでの復習になるよね。

    後半…キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
    軌道エレベーター
    著者は、軌道エレベーターはまだまだ遠い未来の話という…えっ??
    軌道エレベーターの礎にでもなれるなら、エンジニアもアリやと思ったのに…。
    後半最初、僕の心はデブリになったように孤独な宇宙をさまよってましたo(;△;)o

    しかーし、著者いわく、これからまず起こるのは、小惑星移住から始まるという…ん??
    月でもなく、太陽系の惑星でもなく、小惑星の理由は、いかに述べる。

    月は資源がないので、長期的な発展は厳しい(太陽風が月面に堆積するヘリウム3は?)
    ウィキ先生いわく、
    同位体であるヘリウム3は核融合発電の燃料としての利用が考えられている。しかし、現在熱核融合炉で想定されている温度の領域では、トリチウム燃料の場合に比べて核融合反応が起こりにくい上、地球上で天然に採取する事はほとんど不可能である。太陽から噴出した太陽風が月面に堆積した物を採取する、木星などの木星型惑星で採取する等の方法が検討されている。

    太陽系の惑星(水金木土海とか)
    ある程度重力があるので、離着陸時に大きな推進力を何度も使用する必要があり、非効率。
    水という非常に大事な資源もそれほどなかったり、環境的にも居住が困難。

    そこで小惑星なんですが、これからの宇宙開発には重要な足がかりになるんですよね。
    小惑星は、火星と木星間にある小惑星群を主に指し、そこには水が豊富にあると考えれている。
    重力がないので、ほとんど推進力を使わずに離着陸できる。

    しかし小惑星は大気がなく、ガンガンにやばい放射線が直撃します。

    ここからがおもしろいんですけど、じゃあ小惑星を掘削して殻にしてその中に住もうやって話。
    でも重力がないフワフワした状態ではたまらんので、(遠心力による)重力発生装置をつければ、ほらコロニーの出来上がり★★

    著者がもっとも注目したのは、限られた資源の中で、どうやって宇宙開拓するかということ。
    重力の地球からでは、そうやすやすと物資を運べないから、現地調達が基本です。

    宇宙開拓スタート
    人類は初めて小惑星に到着。
    その小惑星をコロニー化。安定した居住を確保。
    その小惑星にある金属と水を使って、蒸気機関を作る。
    蒸気機関を使って、隣の小惑星に向かう。
    振り出しに戻る

    こうやって網の目のようにひろがって宇宙開拓は進むという話をこの本では最後に物語風にまとめてあります。広大な宇宙に人類が広がれば、人類としての寿命は一気にのびますね。
    これはこれで夢あるじゃん!!ちょっと安心したw

    URL:http://ameblo.jp/btg4102/entry-10353821449.html

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