- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054041431
作品紹介・あらすじ
「百年に一度の金融危機」は、序章に過ぎない。これから全世界を襲うのは、「千年に一度の食糧危機」である。そして限られた食糧資源をめぐる、各国、各企業間の戦争がはじまる。食糧、エネルギーをめぐるかけひきや、新技術をつまびらかにした一冊。
感想・レビュー・書評
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これが全部ほんまやったら怖すぎる。
利権のためなら将来どうなってもええんやろか…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
世界中で今、食糧をめぐってどのような問題がおこり、どのような争奪戦が行われているのか、かなり広範にわたって報告されている。
たとえば、オーストリアは2002年あたりから頻繁に観察されるようになった異常気象により、綿花の生産は55年前の水準に戻り、農産物全般の収穫量も20%以上も減少したという。
中国では、砂漠化や干ばつの影響で、毎年関東地方と同じ広さの耕地が失われている。このままのペースが続けば、2030年には中国国内で5億人分の穀物が不足するといわれる。中国の農業専従者は世界最大だが、一人あたりの生産性は日本の50分の1(アメリカの100分の1)でしかない。人口は、2030年で15億人になるだろうと報告されているが、実際には20億人近くになるはずだ。5億人以上(日本の人口の5倍)が深刻な食糧不足に陥る。これは日本にとっても前例のない食料危機をもたらす原因になるかもしれない。3億人のボートピープルが日本に押し寄せる可能性もある。この他、食糧自給率40%の日本にとっては、他人事として聞いているわけにはいかない多くの凄まじい事実が報告されている。 -
090622
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