フィンランド式キッズスキル入門 実践例から学ぶ子育てストレスが軽くなるコツ (学研新書)
- 学習研究社 (2009年7月21日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054042377
作品紹介・あらすじ
夜尿症、ウソをつく、ごはんを食べない、勉強をしない……。子どもができないことをひとつずつ学習するキッズスキル。教育大国フィンランド生まれのこの方法なら、親も子もストレス知らずで楽しく問題解決できます。
感想・レビュー・書評
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新しいスキルのようで、実は認知行動療法のスキル満載。しかも、子どもたちが楽しんで達成できるような工夫がいっぱい。これなら、子どもたちもできるかも!もちろん大人でも使えます。
私の仕事では、かなり具体的な行動目標を立てることが多いのですが、いつも目標を行動レベルに落とし込ところで難しさを感じていました。
後は実践あるのみ\(^-^)/
新書なので軽い読み物くらいに考えていたけど、けっこう使えます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
画期的な考え方に共感。
0歳児のうちのチビよりも、大人の人間関係にも
応用できそうな内容でした。 -
キッズスキルとは・・・子どもがうまくできないことや困った癖、あるいは「ちょっと問題だな」といった行動を解決に導くためのハウツー・・・ということで、「問題」を否定的に見るんでなく、単に「スキル」が身についていないとして、問題をスキルに変換して、親子で会話して、納得して、楽しくスキルを身につけましょう!という考え方。
自分の子供に対しては、躾とか、ほったらかしだったのを少々反省。そろそろ自分の孫の躾を考える時期になってきて、自分の子供には失敗させないようにと購入してみた。まずは紹介できそうな内容でした。
自分が子育て時代には、こういう考え方というか、そもそもハウツー本なんてなかったわなぁ。。。
(2009/8/26) -
子どもの問題について、シンプルなスキルの形にして向き合うことにより解決していった事例が説明されている本。
ここに書いてある15のステップを全部真面目にやろうとするとおそらく挫折してしまうので(著者も全部はやらなくて良いと言ってくれている)、キッズスキルの考え方の重要な部分を意識しながら子どもと一緒に取り組んでみたいと思った。
大人にも応用可能とのことだが、スキルを学ぶべき(つまり今の自分にはスキルがない)だということを自覚してもらったり、スキルを学ぶことのメリットをうまく腹落ちしてもらうことは子どもより難しそう。事例はあったものの、そんな素直にやってくれる大人はいる…?と、ちょっとイメージが湧きづらかった。 -
何か子どもの問題を解決したいときに使えるキッズスキルという技術の詳しいケーススタディ本。
特徴的なのは問題行動をやめさせる方向に考えるのではなく、問題行動をなくすために必要なスキルを身につける、という考え方。
嘘をつく→本当のことを言うスキル
おねしょをする→寝る前に水分を取らずトイレに行くスキル
宿題をしない→人と一緒に宿題に取り組めるスキル 決めた時間に机に座るスキルなど
そのスキルの身につけ方や、スキルの名前、サポーターを誰にするかなどを子どもと一緒に考える過程も重要。
朝顔を洗う習慣が抜けがちで(゚Д゚)マリオが好きなうちの息子なら
朝トイレに行った後マリオのぬいぐるみと一緒に洗面所に行く「マリオスキル」を身につけるなど。
ごく軽微な問題から虚言症など比較的重い問題までいろいろな事例が豊富に掲載されていて勉強になります。
重めの問題が子どもに現れるときは、まず子どもの意見をきちんと聞いていない、子どもに注意を払っていない、という原因がありそうです。
だから親が子どもと一緒に解決策を探っていくこのキッズスキルのような手法は、問題解決に有効なのだろうなと思いました、
応用範囲が広く、実践的で興味深い本です!