発達の気がかりな子どもの上手なほめ方しかり方 応用行動分析学で学ぶ子育てのコツ (ヒューマンケアブックス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054043473

作品紹介・あらすじ

自閉症などをもった発達障害児の「ほめ方」「しかり方」がわかる。応用行動分析学をもとに、長年の療育経験から効果があったもの、保護者、教師、保育士の多くが悩んでいることにわかりやすいQ&A形式で答える。応用行動分析学の入門書としても読める。

感想・レビュー・書評

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  •  この本をしっかり読んでもらえると,学校や家庭での子どもへの叱責や暴言が減るだろうな。そして学校(家庭)も,もっと柔らかな雰囲気になりそうだ。令和になった学校現場でも,とくに古い人たちは,子どもを怒ればいいと思っている人がまだまだいるからなあ。化石だわ。なんでも子どものせいにする。「あんたそれでも教育者か!」と言いたくなる。
     子どもたちが「やってはいけない行為」をやってしまったとき,あるいは「やって欲しい行為」をしてくれないときに,どのように躾けていくのか。
     「行動分析学」という,科学的な立場に立って書かれている本書は,たんなる家庭教育How to本などではない。本書のタイトルには「発達の気がかりな子どもの…」と書かれているけれども,決してそういうタイプの子どもたちだけではなく,一般の子どもたちにも通用する内容だ。
     最後の第6章には,「応用行動分析学の諸原理」として,本書前半で取り上げた「褒め方叱り方」についての学問的基礎について書かれている。こっちを先に読んでから,前半のQ&Aを読んでみてもいいかもしれない。
     もう一度いいますね。Q&Aでとても読みやすくて,明日からでも使える本です。ただ,その対応の仕方に対する学問的基礎が書かれているので,それこそ,応用が利くと思います。お薦めだよ~。

  • 知りたい情報はなく、ピンと来なかった。

  • 応用行動分析について具体的に書かれている。
    10歳未満の発達障害児童に焦点を当てている。しかし、発達障害者の有無に関係なく児童と接する上で必要な知事が多かった。

  • 2016年4月19日読了。ADHD・自閉症などの症状を持つ子どもへのほめ方・しかり方のアドバイス。タイトルどおりの「上手なしかり方」を参考にしようと思って読んでみたが、「家庭・教育の場で上手なしかり方を実践してほしい」とありながらも「しかるよりもほめてください」と記載があるところに矛盾を感じる、しかることに効果はなくとにかくいいところを見つけてほめるのが正解、ということなのか・・・?自分の感情をコントロールが困難な症状を持つ子どもを教え諭し、自ら善悪を判断する力を身につけさせるのはさぞ困難なことだろう、自分の悩みなんて小さなことだ、という実感を持てたこともあり、読む意味のある本ではあった。

  • かなり高齢の著者だけど,しっかり心理学をやっただけあって納得できる内容。望ましくない行動はスルー,但し罰にならないように。罰を与えるのではなく特典をやめる。など一問一答が分かりやすい。

  • 具体的な事例をあげ、一つずつ丁寧に説明してくれている。
    惜しむらくは、一対一の対処法だけでなく、集団の中での対処法(対象児が複数いる場合)や学校園での職員の協力体
    制などにも、もっと触れて貰いたかった。
    分かっちゃった体験
    自分で最後までやり遂げたい
    揉まれ体験、失敗体験
    小さな成功体験の積み重ね
    モテた、人の役にたった、異性にウケた
    遊び込む、集中力
    勘、見えないモノが感じられる力
    与えられた条件でベストを尽くす
    与えられた状況を楽しみきる。
    子ども同士で「すっげ〜」と言われる得意技をつくる。
    人の話聞ける事、先生が話を始めたら、私語や手遊びはせずに、先生の目をしっかり見て話を聞く。姿勢よく先生の話を聞く。
    脚力のある子は伸びる。諦めない事に繋がる。
    漢字練習でがまんを覚える。国語力の土台。
    最後は⭕をつけて終わる。会話の最後は必ず良かったね。で締めくくる。
    親に愛されている、絶対的自信があれば心は折れない「自己治癒力」
    片付けできる子=早熟な子
    欲しがるものをすぐに買い与えてはダメ
    ゲームは人生のムダ!
    早寝早起きが心身のリズムをつくる。大人はいいが、子どもは土日でも朝寝坊はダメ。
    叱る時は一対一で、褒める時は一人前で
    上手な叱り方は、厳しく、短く、後を引かず
    劣等感が強い子には一人っ子作戦
    運動コンプレックスが子どもの自信を左右する。
    得意な事を人前で褒める
    早く!と言うより、歩くスピードを上げる
    ただ褒めるより、その子自身が克服したことを言葉にする。
    他の子と比較しない
    人前で話す力をつけるには「話の要旨を言わせる」相手が伝えたい事を的確に掴む訓練になる
    相手が聞いた事に答える会話をする。
    定義と事例を2つセットで言う。例えば〜と言い換える事。
    感じた事を言葉にする。

  • 応用行動分析に基づいた、困った行動の対応の仕方。なるほど。
    見開き1ページのQ&Aに、その内容の4コマイラストがあって、そのイラストだけでもよくわかって流し読み。

    これだけでは語弊はあるけど↓
    とにかくほめる、叱らない、ごほうびをあげる、
    ってことだ。
    半信半疑なんだけど…実際どんなもんなんだろうって興味はある。
    大人でも使えるのかな。

    個人的には、私はさんざん叱られていやな思いをしてきたのに、なんでほめないかんのだろう?って感情的になってしまう。

  • 山口先生の本です。特別支援教育のスクーリングに行ったら、ほぼ全員が持っていた!!という衝撃を受けた本でもあります(^^;;
    その後Amazonで即効ポチりました・・・。
    いろいろと参考になる部分が多く、難しく考えていた事がスッキリとしました。

  • 分かりやすい。
    例が偏ってる気もする。
    普通の子の育児とたいして変わらない感じ。

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著者プロフィール

独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター 主査 博士(農学)

「2021年 『最新の海洋生分解性プラスチックの研究開発動向』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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