発達が気になる子のサポート入門 発達障害は「オリジナル」発達 (学研新書)

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  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054043480

感想・レビュー・書評

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  •  小児鍼を通して、多くのお子様と接する機会があります。成長過程で様々な個性を発揮するお子様に対して、小児鍼で何かのお役に立てないかと奮闘しておりますが、時々自分の守備範囲はどの辺だろうと思い返すことがあります。限られた時間の中で、どのようなアドバイスが出来るのだろうか、そういった自問自答を繰り返しながら臨床をしています。

     発達障害とはどういうものか、学習障害とはどういうものか、本書はとても分りやすく書かれています。言われてみれば当然なことでも、普段なかなかそこまで気が回っていなかったと反省します。
     本書は、発達障害の本ではありますが、読後感がとてもよいです。というのは、著者の愛情を感じるからで、また、究極的には相手の立場に考えて物事を見るという実践の繰り返しであると感じるからなのかもしれません。実際に発達障害の方と接する機会がない方でも、本書を読む価値はあるのではないかと思います。

     本書は、医学的な分類をするのが目的ではないので、肩肘張らずに読み進めることが出来るのもおすすめです。


    『東洋医学・鍼灸を学ぼう!』内の書評はこちら
    http://hariq-study.genpoudou.com/body/books_health48.html

  • 文章が優しくていいですね。
    タイトル通り、子ども支援のための内容。事例やクイズ形式もあり。
    私も参考になるところありました。

  • 発達障害、実践編。
    これまで読んだ本で、発達障害の子供には、なるべく早い段階からその子に合わせた育て方を工夫し、その子の生きにくさを軽減してあげることが必要、というところまでは分かりました。
    ではどう発達障害と向き合えばいいのか?ということについて、家庭や周りの大人、先生達の心構え、具体的なケースを元にしたアドバイスなどが詳しく解説されています。
    自分の子供時代のことを振り返ってみるに、どんな子も、何の問題もない、なんてことはなかったんじゃないかと。私が子供の頃、著者の阿部さんと話がしたかったなぁ…。

  • 子どものほめ方、しかり方、はげまし方
    しかるときは、その子を大切だと思う心。
    行為をしかるのであって人間をしかるのではない。
    しかりきる気持ちが大切。
    肯定文で働きかける
    一貫した指導が大切とのこと。
    子供はちょっとした変化に敏感に反応する可能性がある。

  • うちの子も発達障害かもしれないという不安を抱えつつ、もしそうだとすればどういうことをしてあげられるのだろう、と思って、読んだ本。
    「発達障害はオリジナル発達」という副題が示すように、発達障害の子に対する著者の優しいまなざしを感じる内容。
    まず、発達障害というものが特別なものではなく、読者自身にも心当たりがあるようなものだとして、当事者意識を持たせた後、発達障害の子に対する褒め方・叱り方・励まし方を伝授し、そういった子に対するサポートの基本を紹介した後、学校のクラスにおいて具体的にどのような対応をしていけばいいかを教えてくれます。
    褒め方・叱り方・励まし方については、発達障害児ということではなく、おそらく多くの子に有効な方法だと思いました。
    また、学校のクラスの運営の難しさということについても、机上の空論ではなく、おそらく多くの実地で起こった問題を踏まえたうえでの分析・対応策が紹介されており、なるほど、そういうことは起こりそうだなあと納得しながら読みました。

  • 通常学級向けの先生に書かれた本。
    入門的なないようだが,そこには筆者がこれまで取り組んできた実践のエッセンスが散りばめられて奥深い内容。

    子どものつまづく困難を,私たちにとって苦手な事柄と関連付けながらていねいに分かりやすく示している。

    ほめる,しかる,はげます。

    心のストライクゾーンを広げると広い視野でとらえることを提起。

  •  発達障害とはどのような障害なのか、から始まって、一対一での対応やサポートの方法から、通常の学級での特別支援教育の導入まで、著者の経験をふんだんに交えて理解しやすく解説した入門書。どう考えたら良いのか、どう対応するのが良いのか、非常に解りやすい。
     著者の考える発達障害に対するサポートの根幹は、他者に寛容であること、互いに進んで助け合うこと、助け合いに感謝すること、これらが行われる社会(家庭や学校も含めて)を作ること。そのためには、大人達が率先して手本を示すことが必要だという。このような社会はまた、障害者のみならずすべての人たちにとっても暮らしやすい環境であろう。ユニバーサルデザインの一種だと思う。
     ちょっと、キリスト教的な思想に通じるようにも思った。

  • 勉強になりました。
    簡単に投げ出さないぞ、と思えました。

  • 子供への愛情あふれる一冊。
    発達障害児のみならず、すべての子供たちに差し伸べるべき大人の手の見本です。

    ただ、発達障害についてのサポートを既に学び実践している人には、基本の心構えの確認といった内容。「入門」だからね、そりゃそうか。

  • 手元に置いときたいね。要チェック!

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著者プロフィール

星槎大学大学院教授。日本授業 UD 学会湘南支部顧問。 専門は、教育相談、学校カウンセリング、学校コンサルテーション。 1968 年生まれ。早稲田大学人間科学部卒業、東京国際大学大学 院社会学研究科修了後、東京障害者職業センター生活支援パー トナー(現・ジョブコーチ)、東京都足立区教育研究所教育相談員、 埼玉県所沢市教育委員会健やか輝き支援室支援委員などを経て 現職。 長年、発達障害がある子とその家族の相談支援に携わり、その豊 富な経験から全国各地で多数の講演会や研修会の講師を務める。 著書に『これだけは知っておきたい 発達が気になる児童生徒の 理解と指導・支援:多様性のある子どもたちのあしたのために』(金子書房 2019)『発達障がいを持つ子の「いいところ」応援計画』(ぶどう社、2006)『通常学級のユニバーサルデザイン スタートダッシュ Q&A55(東洋館出版社、2017)『見方を変えればうまくいく!発達が気になる子の子育てリフレーミング』(中央法規出版、2015)など多数。

「2020年 『大人が変われば、子どもが変わる 発達障害の子どもたちから教わった35のチェンジスキル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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