江戸の密通―性をめぐる罪と罰 (学研新書)

著者 : 永井義男
  • 学研パブリッシング (2010年1月発売)
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  • 4レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054043589

江戸の密通―性をめぐる罪と罰 (学研新書)の感想・レビュー・書評

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  • 「密通」と聞くと不倫を連想するが正式な婚姻関係以外のものー婚前交渉・近親相姦・心中・性犯罪・僧侶の女犯なんかも密通に含まれる。封建制度により身分が固 定され、父系社会で現代のように父親の実子かどうか判定する方法がないし、秩序のために見せしめの意味を込めて重罪なんだろうなあと想像もできるけど、レイプ の処罰が軽すぎて引く・・・。石出帯刀の役宅がすごいところにあるw思わず二度見した。

  • 誰に聞いたのか覚えていないのですが、
    「江戸の人々は自由に恋愛を楽しんでいた」のだそうです。
    結婚前はわりと気軽に関係を持つことができて、
    でも結婚後に相手を裏切ると、大変だと。

    ただ、何がどう大変なのかというと、よくわかっていなかったわけで。


    本書は江戸時代の性犯罪にまつわる法制度について、
    具体例をあげながら解説しています。


    死刑制度そのもののあり方が問われ、
    死刑が実行されたことが大きなニュースになる昨今ですが、
    江戸時代には年間に100人以上が残虐な方法で処刑されていました。

    身分制度の下、人権尊重、適正手続なんていう
    今では当たり前のことが無視されていた過酷な時代の風景が伝わってきます。

    平和な雰囲気ただよう時代劇って「ファンタジー」なんですね。


    で、
    江戸時代は恋愛が自由であったかというとそうではなく、
    婚前交渉はダメ。
    もちろん、結婚後、パートナー以外のものと性交渉をしたらダメ。
    すべては「密通」として厳しく罰せられてしまいます。

    しかし、ダメといわれればガマンできないのは
    今も昔も同じこと。
    婚外交渉は多々あったようですし、
    女性との性交渉が禁じられていた僧侶も隠れて楽しんでいたようです。
    そして、性被害で苦しむ存在も忘れてはなりません。

  • [ 内容 ]
    江戸時代、夫婦以外の男女の性交渉はすべて密通とされた。
    結婚前の恋人同士の行為も、不倫も心中も僧侶の女犯も、すべて密通という性犯罪だったのだ。
    刑罰は苛酷だったが、身分によって軽重があったり、間男か間男でないかを幕府評定所のお偉方が角突き合わせて審議したり…。
    大岡越前、遠山金四郎、根岸鎮衛ら名奉行たちも裁いた江戸の密通とその刑罰事情とは。

    [ 目次 ]
    序章 江戸の罪と罰の特徴
    第1章 苛酷な処罰を受けた密通
    第2章 私的制裁
    第3章 内済になった密通
    第4章 婦女暴行
    第5章 近親相姦
    第6章 心中
    第7章 女犯―抑えきれない僧侶たち
    第8章 隠し売女稼業

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    [ 参考となる書評 ]

  • テンポよく、いろいろな事例が紹介されていて、読みやすいです。とはいえ、事例の紹介に終始してしまっているわけでもなく、江戸時代の人々の感じ方、考え方、意識などもそれとなく示されています。これは著者の責任ではないのですが、全体として当時の記録では、現在のあたしたちが知りたいところまで書いてくれていない(記録を残してくれていない)のが残念です。

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