- 本 ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054046450
作品紹介・あらすじ
東大合格者数トップクラスの大多数が男子校/女子校である。言語能力に優れ成熟の早い女子、空間認知能力が高く集中力のある男子……それぞれの特徴に合った教育が、子どもの能力を最大限に高める。男女別学が子どもを伸ばす理由と指導ノウハウを解説する。
感想・レビュー・書評
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私立の小・中学校に20年以上勤務した著者による、男女別学のメリットについて。
著者自身が書いているように、男女共学が悪いと言っている訳ではないけど、男女別学にもたくさん良い所がありますよ、という本。男女で発達の仕方は違うし、それに伴って指導の方法だって自ずと変わるはずだし、進学校だって別学のところの進学実績は良いし、欧米でも別学にするところがありますよ、という話。
言ってみればそれだけで、これ以上の内容がない気がする。中高一貫校の意義を説く日能研の新書は、まだ具体的な学校の情報があって、志望校選びに役立つものではあるが、薄い概念的な説明に終始してしまうこの本は、一体誰が読めば何を得られる本なのか、イマイチよく分からない。(15/04/--) -
男子と女子とでは、身体も心も成長過程に差がある。だから男子と女子は別にした方がお互いに良いのだそう。
うちの娘は出会いがなくなるから嫌だと言っておりましたが…。
書かれたのが東日本大震災以前なので、細部にズレが生じてきている。時代は変わっているという事か。
12/08/26-91 -
著者は男女別学推し。
脳のつくりや成長速度の違いからの説明が印象的だった。
共学/別学は結局選ぶ人の好みになるわけだけれども、絶対共学派も読んでみたらいいのではないかと思う。 -
(推薦者コメント)
ジェンダーフリーの時代においても男女別学が残る群馬県の教育について考える材料とするため -
本書でも紹介されているが、たとえば東大合格者数の多い高校を眺めみれば、そこには男女別学の高校が多く含まれていることがわかる。それを一つの結果と見れば、男女別学の「教育効果」とやらはなかなかのものだ。とはいえ、本書でその男女別学の「教育効果」とその理由をしっかり示せているかといえば、ちょいと疑問は残る。
全体的に既にある理論・理屈に依ってしまっている感が強い。もちろん、実際に学校への取材も行っているし、中井先生自身、男女別学の教員だったという。しかし、理論に依ることによって、「そうだったのか!」という新たな発見は特になく、よく言われる男女別学の利点をなぞっただけの内容という印象が強い。
そうかと思えば、自身の経験に即した意見も述べてはくれているんですが、そっちは逆に理論面が弱い。「なんでそうなるのか」が述べられていないため、やっぱり物足りない。
いずれにしても、「なぜ男女別学は子どもを伸ばすのか」についてわかったような、わからないような……といった感じ。ただ、中井先生は「より広い視野での別学教育については研究を始めたばかりです」と仰っていますので、これからの研究に期待ですね!
【目次】
はじめに~男女別学は教育効果が高い~
第一章 男子と女子は違う
第二章 男女別学の利点
第三章 学力面での効果が高い男女別学
第四章 男女の特性に応じた全人的な教育
第五章 欧米で増えつつある男女別学
第六章 男女の勉強法のヒント
おわりに
主要参考・引用文献
おもな取材協力校 -
別学のメリットはわかるが、共学のよさももう少しかいてあげても良いかもしれない
著者プロフィール
中井俊已の作品





