「子どものために」は正しいのか (学研新書)

  • 学研教育出版
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本棚登録 : 59
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054046955

作品紹介・あらすじ

「子どものために」という親心に追い詰められ、「できたか、できなかったか」の評価の下で悩む子どもたち。厳しい現実を生き抜くために必要な力とは? 38年間小学校現場で子どもたちとトコトン向き合ってきた著者が語る、親子の未来を切り拓くメッセージ。

感想・レビュー・書評

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  • 小学校の教員だった著者の実践の記録。
    子どもが1人の人間として生きていけるようになるために、子どもと向き合う大人として大切なことは何か、教えられる一冊でした。

    できる、できないよりも、できるようになったプロセスに、子どもの目を向けさせること。
    子どもは本来、目の前のモノを見て、触って、感じて育つものだということ。そして、目の前のものから、少しずつ世界と関わっていくのだということ。
    子どもがおもしろがっていることは、一緒に楽しむこと。子どもが嫌がることは、理由をじっくりきくこと。

    以上が特に印象的でした。
    大人として生きていると、ついつい見失ってしまいそうになる「子どもの生き方」。
    この本を読んで、もっともっと子どもとの時間を楽しんでいきたくなりました。
    子どもと関わるすべての大人にお勧めしたい一冊です。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB03609098

  • なかなかない建設的な本でした。倫理は怠慢だと思ってるけどこういうこときちんと言ってくれる人あんまいない。田舎いいなあ。

  • 小学校教員として素晴らしい実践を積まれてきた金森先生が、どのようにして子供と関わってきたかが記されている。さすがと思うところ、なるほどと思うところ、涙がでそうになるところが沢山あり、また読み返したくなる。ただ、このタイトルがこの内容に相応しいかどうかについては疑問が残る。誰がつけたのか気になるところ。

  •  いのちの授業,ハッピークラスの学級づくりで有名になった金沢の金森先生の新書です。地元の北陸中日新聞に連載されていた記事を集めて少し加筆し,集録したものだそうです。
     金森さんはなんと能登生まれです。
     子どもたちが,今,なかなか自分を出せないで,自信をなくしているのはなぜなのか。そんな子どもたちに対して,大人や教師はどのように対応すればいいのか。
     できることのみを認める大人の前では,子どもたちの叫びは聞こえなくなるのでしょう。「学力向上」が学校現場を覆っています。本当に子どもが求めているものは,もっとほかの場所にあるのです。
     今の閉塞状況を打開するためにも,是非,ご一読下さい。

  • できる、できないではなく

    豊かな人間関係を作る。

  • ~101118
    金森先生だからこそ出来た部分も多いだろうし、大変なこともたくさんあったと思いますが、子どもたちの素直な様子が明るく描かれていて、子どもたちの本来の姿を見失ってはいけないということを改めて感じさせてくれました。

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著者プロフィール

1946年石川県能登生まれ。金沢大学教育学部卒業後、教職につく。石川県内の八つの小学校を経て2007年3月退職。2008年4月より北陸学院大学人間総合学部幼児児童教育学科教授。上越教育大・金沢大学非常勤講師。石川県民教育文化センター所長。日本生活教育連盟全国委員・石川サークル副委員長。金沢家庭裁判所委員。劇団文化座友の会理事。1989年、妊娠7ヶ月のお母さんを招いた「性の授業」を実践し「いのちの授業」に取り組む。1990年末期がんの患者さんと共に「デス・エデュケーション」を初めて日本の小学校で実施する。1997年第29回中日教育賞。1989年第10回教育科学研究会賞。NHKスペシャル「涙と笑いのハッピークラス 四年一組命の授業」は2003年第30回日本賞グランプリを受賞。2004年第25回バンフテレビ祭「グローバルテレビジョン・グランドプライズ」受賞。2007年第30回石川テレビ賞受賞。

「2009年 『金森俊朗の子ども・授業・教師・教育論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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