- Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054047884
感想・レビュー・書評
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小学校教諭をしています。
生徒が勉強しないのは、生徒たちが
この先生には、ついていきたくない
からで、勉強が好きか嫌いか、ということ以前の問題だという視点に目から鱗です。
好かれるポイントをひと言でいうと、
人間力
総合的な
人間力
という。
つまり、その人自身がすごく楽しそうで、幸せそうで、光輝いて生きている先生だったら、生徒たちも、この先生のように生きていきたいと思う。
勉強を教えることも大切な仕事だけれど、挫折や失敗が必ずある人生でも、笑っていられるような打たれ強さや他の道を行く柔軟さを教えてあげられたら、自殺する子どもも減っていくだろう。
人生が全部思う通りにいくわけがない
と、教わっていたら、挫折から立ち直り生きていける、それどころか、挫折そのものを感じないですむようになる。
だから、まずは自分が人間性を磨くこと。
子どもと接することが多いからこそ、肝に銘じたいと思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・「人生のすべてのことは、思い通りにならないものである」と思い定めること。これが、「諦観」即ち「悟り」(p46)
・親はありとあらゆる反応を、子供の前で否定的なものにしないこと、肯定的なものにすること、すべてを喜びにとらえ、幸せにとらえるような考え方、感じ方を子供に示していくと良い。(p57)
・人の価値は、勉強することとか、成績を上げることとかではなく、その人の持っている笑顔とか優しさこそが、価値である。(p88)
・本来、仕事というのは、誠心誠意、一人、一人に対して接していくことだけを、10年、20年、30年と続けていけばいい。(p98)
・人間は、上手くいっていないときには、罠が仕掛けられていないのだが、上手くいっているときには、実は、罠が仕掛けられているのだということに気をつける。(p100)
・自分を受け入れてくれた場所で、ああだこうだと文句を言わず、それを笑顔で受け止めながら、自分の置かれた環境を楽しんで生きていくことが、人生と人間性を豊かにする。(p185) -
心に響くフレーズ
① 子育ての本質は「育てない(親の思い通りにしない)」こと。
② 子供が自分で伸びていく力を支援する。
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もうすぐ初めての育児が始まります。
赤ちゃんに会えると思うとうきうきどきどき待ち遠しくなるけれど、ちゃんと子供を育てられるだろうかと思うと不安にもなります。
なので、小林正観さんの本を読めば、不安なんて吹き飛ばせるんじゃないかと思い読んでみたら、見事気分が軽くなりました。
お母さんの話し相手になりたくて赤ちゃんはやってきてくれた。そう思うと、一層愛おしさがこみ上げてきます。
親になる以上、子供の手本となれるように襟を正さないといけない部分ももちろんありますが、基本は難しいことなんて考えず、子供のことを好きでいて、可愛がって、子供が興味を示すことに理解を持つのが大事なのだなと改めて思いました。
子育てだけでなく、夫婦関係についての助言もあり、さらさらっと読めるのに内容の濃い一冊でした。 -
気持ちしだいで子育てがラクになります。子育てだけじゃなく夫育てにも役立ちます。とにかく褒める!称賛が子ども(とくに男の子)には一番良いようです。