武道から武術へ: 失われた「術」を求めて

著者 :
  • 学研プラス
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054048867

作品紹介・あらすじ

人間の身体の計り知れない可能性。昔の伝説的達人たちのエピソードに見られるその超人的能力は、本当だったのか?その真偽を自らの身体で体現すべく、術理の探求を続けてきた著者が、そこに見出したもの。それは、まさに常識を打ち破るものだった。

感想・レビュー・書評

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  • 老いてなお学び、それだけではなく成長する。
    学問の世界ではままあることだが、武の世界でこれが出来るとは大したものである。
    単純なパワーでは勝てない日本人が勝つための道。大乗である「道」はそれで残しておき、求めるものには上座部である「術」を授けられるよう願う。



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    【要約】


    【ノート】

  • 甲野さん自身の書き下ろしです。なぜ古武術の研究へ至ったか等、昔の話があって良かったです。

  • 最近、居合を習い始めたこともあり、手に取ってみた。
    昔日の達人と伝えられる武道家たちの伝説が、決して誇張や作り話ではないと信じ、武道的な身体の研究を続ける著者の近年の研究成果や雑感を記した書。
    読みながら、人間の身体が持つ底の見えない可能性に思いを馳せて、なんだかワクワクしてしまう。
    こんな達人たちの境地に自分が到達するなんて、一生かかっても無理なんだろうなと思いつつも、自分なりに武道に取り組む上での励みになった。

  • 言わずもがなの、師、甲野善紀先生の著書。

    当時の最新の知見が書かれているが、すでにもう過去のものになっている部分も(笑)。

    まだ一年経ってないのに・・・。

  • 「人間の運命は決まっているのか? いないのか?」

    「人間にとって、自然とは何か?」

    この問いに対する甲野先生の取り組みが俯瞰でわかります。

    何となく、文章が丸くなってきた気も・・・・・。

  • 帯表
    甲野善紀、62歳。
    なぜ、今が、いちばん身体が動くのか!
    ここ数ヶ月の間に起きたことを振り返ってみても、私の生涯で、現在が技を使う身体としては最もよく動きます。単なる筋力とか反射が速いとか、そういうことではなく、人間の様々な働き、能力を駆使して、次の世界を拓いていきたいと思っています。

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著者プロフィール

1949年、東京生まれ。
20代はじめに「人間にとっての自然とは何か」を探究するために武の道へ。
1978年、松聲館道場を設立。
以来、日本古来の武術を伝書と技の両面から独自に研究し、2000年頃から、その成果がスポーツや音楽、介護、ロボット工学などの分野からも関心を持たれるようになり、海外からも指導を依頼されている。
2007年から3年間、神戸女学院大学で客員教授も務めた。
2009年、独立数学者の森田真生氏と「この日の学校」を開講。
現在、夜間飛行からメールマガジン『風の先・風の跡』を発行している。
おもな著書に、『剣の精神誌』(ちくま学芸文庫)、『できない理由は、その頑張りと努力にあった』(聞き手・平尾文氏/PHP研究所)、『ヒモトレ革命』(小関勲氏共著/日貿出版社)、『古の武術に学ぶ無意識のちから』(前野隆司氏共著/ワニブックス)などがある。

「2020年 『巧拙無二 近代職人の道徳と美意識』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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