邪神宮 闇に囁くものたちの肖像

  • 学研パブリッシング
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感想 : 9
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  • 本 ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054048973

作品紹介・あらすじ

日本の第一線で活躍するイラストレーター、漫画家、人形作家、小説家たちが、H・P・ラヴクラフトの創始した怪奇小説大系「クトゥルー神話」に初挑戦。人類以前に地球を支配した禁断の神々の姿を、立体造形と絵画と小説で再創造する、究極の競作集!

感想・レビュー・書評

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  • 著者「岩井志麻子」表記は誤解を生むよね。「・他」ってつけようぜ。
    神話テーマの短編小説&絵画・造型集。神話ソースを使わず「コズミックホラー」を表現した作品もあり、神話物としてはちょっとスカされるかも?
    伊藤潤二氏:せっかくなのでコミカライズしてほしい。
    山下昇平氏:クトゥルフの小像。納得のイメージ。
    黒史郎氏:ビジュアルが浮かぶ如何にも神話的な作品でニヤける。
    円城塔氏:「残虐行為記録保管所」が好きなら面白い。その逆も然り。
    児島都氏:ニャル子さんは狙…ってないよね?

  • 伊藤潤二、荒井良、岩井志麻子、山本タカトの作品がよかった。

  • ヴァニラ画廊で開催された展覧会の公式図録。ラヴクラフトのクトゥルー神話をテーマにした、絵画・立体造形・小説のコラボレーション作品集。

    山本タカトの絵が見たくて、図書館で取り寄せ。グロテスクな表紙だったらどうしようと思っていたら、ピンク色のメルヘンチックな表紙で気が抜けた。黒だとベタすぎるのかもしれないが、この淡いピンクは世界観に合っているのか?

    幻想文学好きの私はクトゥルー神話に興味を持っていた。しかし、作品群に通底する妖気と腐臭に満ちた悪夢のような世界観は、好みに合わなかった。見ていると不安になる。
    美しさやエロティックな要素をもつ作品もあったけれど、それはクトゥルー神話というより、作家の作風に由来するものだ。
    作家の顔ぶれが豪華で、企画としては非常に面白いけれど、見る人を選ぶと思う。

    気に入った作品は、荒井良「リリス」。張り子とは思えない肌の質感で、鼓動や息遣いが聞こえてきそう。
    高橋葉介「ダンウィッチの怪」は、クトゥルー神話と「夢幻紳士」のコラボレーション作品ということだが、夢幻魔実也の妖艶な微笑にしか目がいかない。この絵の夢幻魔実也が一番好きだ。

  • 2016.9.4。

  • ラヴクラフトのクトゥルー神話を
    日本の小説家・人形作家・漫画家・イラストレータで
    表現してみたという本。
    天野行雄,荒井良,伊藤潤二,井上雅彦,宇野亜喜良,
    小岐須雅之,京極夏彦,児嶋都,SONIC,高橋葉介,
    フランソワ・アモレッティ,三浦悦子,森馨,山下昇平,山本タカト
    岩井志麻子,平山夢明,嶽本野ばら,円城塔,
    飴村行,真藤順丈,黒史郎,松村進吉

  • 結構お薦めです。

  • 5/2から5/14の日程で銀座ヴァニラ画廊で開催された「邪神宮~邪~」で購入しました。(5/24~6/4に銀座スパンアートギャラリーで開催された「邪神宮~深~」にも、もちろん行ってきました)

    ギャラリーで展示されていた作品の図録という面もありますが、それに加えて円城塔や真藤順丈、松村進吉といった作家の短い小説も収録されていて楽しめます。意外だったのが井上雅彦が彫塑の作品で参加していたこと。京極夏彦も小説ではなく書と絵だったのですが、こちらは事前に知っていたので驚きはしなかったのですが、井上雅彦はびっくりしました。そういえば『平山夢明と京極夏彦のバッカみたい、読んでランナイ!』のときも、作家さんたちがイラスト描いたりオブジェを作ったりしてて、その多才っぷりに驚いたのでした。出来る人は何でも出来るって本当なんですね。

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