親子のストレスを減らす15のヒント (学研のヒューマンケアブックス)
- 学研教育出版 (2012年2月7日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054050860
作品紹介・あらすじ
子育てにストレスを感じている親に対して、教育者や保育者、子育て支援担当者などが生かせるストレス軽減のためのヒントを、アメリカ等で評価されている「ストレスマネジメント」理論をベースに、絵や図表を多用しながら紹介。
感想・レビュー・書評
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えじそんくらぶの高山さんの本。
保護者支援のためとあるが、普段の自分自身のストレスマネージメントにもかなり有効である。
100ページ少々と薄いが非常に中身が濃く、イラストや図表も多く使われていてとっつきやすいのも魅力。グループワークのプログラム案も具体的進行とともに掲載されていて、実際の保護者会や懇親会などで参考にできそう。
専門家の治療を必要とするような重篤な症状のケースを安易にフォローしないよう充分留意する必要があるが、教育関係者、子育て世代はもちろん、日々のストレスにお疲れ気味の方にもきっと役に立つ一冊。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ペアレントメンターについて知りたい人にオススメの入門本。
地元の自閉傾向や発達障がいを持つお子さんを育てる親の会が開催した講演会にて、初めて著者の高山さんの講演を聴き、ペアレントメンターについて知りたかったので、図書館でお借りしました。
※※ペアレントメンターとは、発達障がいを持つ子供を育てる親同士が、支え合う仕組み。個人的な解釈なので、違っていたらすみません。
「なんでできなかったの?」を
「どうしたら次からできるかな?」に言い換える。
誉めなくては…とストレスになる場合は、無理にほめない。
プラスのメッセージを伝える(子供の作ったものを飾る、抱き締めるなど)。
など、具体的な対処法が分かりやすく書かれています。
ページ数も少ないですし、簡単に理解できる文章、かわいいイラスト、数項目ごとに入る「let's try(演習のような一頁のコーナー)」が、読みやすい。
購入しても損したとは思わない、良作だと思います。 -
子供もストレスを抱えている
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えじそんくらぶ発
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サブタイトルの通り保護者(おもに母親)支援にもページを多く割いています。
マズローの欲求階層やコーチングなどビジネス書では定番の内容が
親としても利用できる。というあ夫婦間でも利用できるかも。
という新たな視点に気づいた。
・なんで⇒どうしたらに変える。
・事実とシナリオの分離
・考えても変わらないことは考えない
DVの定義に、精神的・心理的なものもを含む説明があり、
自分の小言に悩んでいる嫁を見ると他人事ではないと思えた。 -
「NPO法人えじそんくらぶ」という団体がADHDの支援団体として活動しています。
この団体は、アメリカ式のペアレントトレーニングを提供していく中で、文化の特徴に着目し、日本独自の文化・価値観を尊重した支援を提供することができたそうです。
今日の「えじそんくらぶ」の講座内容の原型のなかから特に好評だった15のヒントをまとめて本書にまとめてあります。
子供を取り巻く環境は、多くは周りの大人が作り出しているものです。 子供に関わる大人の心の健康を守ることも、保育者・教育・福祉現場の人間の役目だと思います。
親の心の健康を守るためのヒントがまとめてあるため、こうした職業で、担当の子供やその親御さんの様子が気になるって人は、ちらと読んでみる価値があると思います。 全100p程度ですし、ストレスチェックや、かわいらしいイラストで場面展開していく構成は非常に読みやすいと思います。 グループワークのシナリオの例が載っていたり、リラクゼーション目的のストレッチなどが紹介されていますので、実際の仕事の参考資料にもなるかもしれません。 参考文献もちゃんと記載されているので、根拠も確認できそうです。
結構、丁寧な内容構成の様に思いますが、あくまで実践に即しているので、概論的なものはありません。そのあたりは各個人の自己学習が必要でしょう。
職場に1冊、参考資料にいかがでしょうか。 -
保護者と関わる支援者の多くのみなさんに参考になります!
中々着目されない部分ですが、とても大事なことが書かれています。