心の強い男の子の育て方 10歳までに知っておきたい!

  • 学研パブリッシング (2011年12月6日発売)
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  • 本 ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054051799

作品紹介・あらすじ

これからの世の中、男の子に求められるものは「優しさ」より「心の強さ」!人前で自分の意見をはっきりと表現し、友だちとも積極的にコミュニケーションでき、どんな環境にあってもたくましく生き抜いていける「心の強い男の子」を育てるコツを教えます。

感想・レビュー・書評

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  • 可もなく不可もなく。東大医学部卒業の精神科医の著書。違和感を覚えるのは、男親は大黒柱である事が一番大事、という所と夫婦仲が悪くても親の愚痴を言っても、反面教師にさせればいい、という所。稼げる大人になる事が一番大事なのか、というところが引っかかる。
    ジェンダー本としては仕方ない面もあるかもしれないが、著者と私と目指すところが違うのかも。しかし、あとがきだけみれば、子供に合わせて育てなさい、というシンプルなもの。万人向けは我が子には当てはまらず、という典型か。2015.01

  • 厳しい社会を生き抜く「心の強い男」の育て方の本。

    一番、納得したのは、「万人に効くような言葉はない」って所。
    その通りだよな。
    自分の子育ては、やっぱり自分で模索していくしかないんだよな。

  • この方の著書は以前に2冊読んでいてそこに書かれていたこととほぼ同じだったのでさらっと読んだ。子育てがうまくいっていないと感じた時の対処の仕方等がためになった。

  • ・男の子に求められる心の強さとは
    1)競争に参加し、次々と上の目標に迎える子
    2)まわりと違っても、自分の意見をはっきり言える子
    3)イヤなことがあってもへこたれずにやりぬく子

    ・おけいこごとで強い心が育つ…子どもの成長には、「これに関しては、自分はだれにも負けないよ」と堂々と言えるものが必要。自分はできるという自信、人には負けたくないという競争心、練習を乗り切ることができたという達成感、そして何より自分に・他人に勝つという体験。このいずれもが、強い心を育てるために欠かせない要素。

    ・子どもの才能を表に出す機会をつぶさない…子どもの天才性を見つけるなんて難しいと思われるのなら、5種類でも10種類でも、まず、お試しで教室に行かせる。「もっとやってみたい」「また、お教室にいってみたいな」と興味・関心を示したものがあれば、別のものを考えましょう。

    ・適性が不明なら、勉強系がおすすめ…何かおけいこごとをさせてみようと思ったとき、子どもがどんな分野に向いているのかわからない場合は、勉強系の教室を選択肢として考えるのも手です。そろばんや公文、漢字などは、いわゆる天才性がなくても、やっているうちに、確実にできるようになるという特徴があります。

    ・よい子が育つ夫婦関係とは…尊敬しあう両親の姿を幼いころから見て育つ子どもは、親に対して尊敬と憧れの気持ちを抱く。だから、子どもの前でお父さんをけなしたり、悪口を言ったりするようなことは避けるのが最低限のルールという考え方は、間違いではありません。お母さんから、「パパなんて全然ダメよね」「パパなんかと結婚しなければよかった」などと言われれば、子どもは悲しい気持ちになるでしょうし、居心地の悪さを感じるかもしれません。イギリスで戦時中に夫が出征した家庭について調べた報告。お父さんが長らく不在であった家庭で、お母さんが「あなたのパパは素晴らしい人なのよ」とほめて聞かせた場合、子どものメンタルヘルスは良好で、愚痴を聞かせられた子どもは、まったく反対の結果が出たといいます。

    ・子育てにパーフェクトはありえないことを知る…満点の人間はいない、できないことに完璧を求めるのではなく、伸ばせるところを大切にする、いまできないことも、これからあと伸びの可能性があることを信じる、子どもを信じて期待は捨てない

  • 【子育て・教育】心の強い男の子の育て方/和田秀樹/20160121(9/435)<215/30311>
    ◆きっかけ
    ・?

    ◆感想
    ・心の強い男の子=自分の価値観を持ち、それを貫ける力。子どもにとって、家庭が絶対的安全地帯であることは必要だが、それだからといって、スポイルするということとは違う。その中で父親は緩衝地帯のように振る舞い、時に厳しさも教えることが結果的に、子どもにしなやかさを身につけさせることにもつながるのではないか。

    ◆引用
    ・心の強い男の子
     -競争に参加し、次々に上の目標に向かえる子
     -まわりと違っても自分の意見をはっきり言える子
     -イヤなことがあっても、へこだれずやりぬく子
    ・みんなと同じでいい、横並びでいいでは、子どもが将来幸せになれない。穏やかな、性格のいい子にしてしまうと、子どもの成長にブレーキをかけ、才能の芽を摘んでしまう。
    ・男の子の成長は後延び型
    ・小学校時代に自信を失ってしまうような経験をしやすいう。コンプレックスは成長の足を引っ張る。まずは取り柄づくりから始める。
    ・ママとはベタベタ関係でOK。
    ・男の子の成長に必要なのは本音の価値観。厳しい現実を教えて、心を鍛えていく。例)勉強できる人は努力家、えらいね。何度も厳しい目にあっても、勝ち抜いて成功した人はかっこいい。
    ・母親からの軽蔑目線はダメージ。できない、ではなく、できるはず、と信じる。
    ・しつけ7カ条
     -きちんとあいさつする
     -人に暴力を振るわない
     -嘘をつかない
     -隠し事をしない
     -悪いことをしたら、素直に謝る
     -自分で決めた約束は必ず守る
     -家のルール、法律や校則など、決められた規則を守る
    *一旦決めたルールをあいまいにしない(例、就寝時間など)
    *別件を持ちだして、約束を守らない(例、テストでいい点取ったらご褒美の約束。しかし別に悪いことしたから、ご褒美なし)
    *子どもに言い聞かせていることを親がしない
    *上の子に制限したことを、下の子には許す。
    ・大人に許されても子どもには許されないことがあること、子ども心に親が決めたルールを押し付けられるのは理不尽だと考えたとしても、だからこそ、早く大人になりたいという気持ちが芽生えるもの。反抗心をうまくつかって、大人になりたいと思わせて、親を乗り越えていくよう仕向けていく
    ・何度言い聞かせてもできない=日常生活の習慣にするには、あきらめず何度も言うほかない。
    ・おけいこごとで強い心が育つ:学校教育は競争なし、順位付けなし、競いあって切磋琢磨する機会がない。しかし、子どもの成長には競争心、達成感、自信をつけるための体験を経て、強い心が育つもの。
    ・天才はつくるものではなく、発見するもの。適性が不明なら、勉強系がよい(継続すれば実力がつき、グレードアップがわかりやすい)。
    ・9歳頃、単純思考・単純記憶から抽象思考・エピソード記憶への移行期。9歳の壁
    ・できる限り早い時期に勉強の楽しさを教える。
    ・父親:世の中の真実を伝える。本音と建前の本音部分。仕事へのあこがれをつくる。例)働くこととはどういうことか、大人の世界はいろいろある。家族のために働く父さんはかっこいい、
    ・人間性が一番なんて一方的な見方、人間性がよくなくて仕事もできないのに、いい大学をでているだけで、出生する人もいる。=>なんだかんだいっても、しっかり勉強して、学歴をつけると得。人生の可能性が広がる。
    ・父は怖い存在で。
    ・言いたいことは言っていい、でも言っていい場所、相手、言ってはいけない場所・相手があることは、きちとわきまえる。
    ・友達関係でうまくいっていないときに伝えたいこと
     -仲間はずれするような相手とは違う
     -仲間はずれされたら、うんと勉強して相手を見返す
     -仲間はずれされるのを恐れて、仲間はずれにする側にまわらない。
     -いつもお母さんはあなたの味方でいる
    ・魅力ある大人になれる子どもとは
     -努力して才能を磨く子
     -取り柄のある子
     -自分の考えをもって行動できる子
     -ひとりでいられる心が強い子
     -問題を乗り越える経験をした子
    ・目標や打ち勝たなければならない敵を持たない集団では、集団の中を仮想敵として、スケープゴートを作りやすい
    ・わが子を個を持った人間に育てること、集団の同調圧力に負けずに、自分の価値観にしたがって行動できる人間に育てること。
    ・困難を乗り越えるには、なんとかなるだろう、という見通しを持たせること。
    ・親の期待が男の子の心を強くする。
    ・オンリーワンだから、と都合よく解釈して、わが子に厳しい壁を乗り越えさせるような体験はさせてはいけないと、親の逃げ口上に使うのはNG
    ・言い過ぎたら子供に謝り、最後は動機づけを。いまよりちょっと勉強すれば、ママを負かすことなんて簡単だよ。
    ・思春期の特徴:お互いの秘密を共有する、お互いの悩みを受け止めるなど、本年のコミュニケーションで友情を深める。
    ・子どもを誤ったほうへいかせないために、友達環境を整えること
    ・子どもに対して、すべてを完璧にこなしなさいと望むのではなく、できないことがあるという事実を認め、できるところから伸ばしていく。

  • 友達関係でうまくいかない時伝えたい4つ

    1仲間はずれをするような相手とはちがう
    2仲間はずれにされたら、うんと勉強をして相手を見返してやればいい
    3仲間はずれにされるのをおそれて、仲間はずれにする側にまわらない
    4いつもお母さんはあなたの味方である

    いじめられる人間がダメなのではない
    心配しすぎない



    本気で期待する
    逆境でもくじけない強い心を身につけさせる

  • 自信を持てない子の本。
    対象が合わなかった。

  • う~む、総論的で具体的な話は乏しい。

  • 小学二年の長男について、心が優しい反面、強さに欠ける感じがあり、たまたま本書の存在を知り読むに至った。

    正にこれからの時代は、優しさより心の強さが必要である。
    具体的には、競争に競り勝つ強さ、自分の意見を主張できる強さ、そしてへこたれない強さである。
    心の強さを養うためには、わが子を信じフォローする、しつけをしっかりする、強みを見つけ伸ばす、勉強の楽しさを教える、本音でコミュニケーションする、言葉をかけるなど、具体的なメソッドを実行する必要があるとの内容。

    特に目新しい内容では無かったが、子育てにあたっての親の心の持ち方について、改めて考えることが出来た。
    今一度、振り返り、見直して行こうと思う。

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著者プロフィール

1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒。東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神 科医。国際医療福祉大学教授。ヒデキ・ワダ・インスティテュート代表。一橋大学国際公共政策大学院特任教授。川崎幸病院精神科顧問。

「2025年 『死ぬのはこわくない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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