飛鳥昭雄×五島勉: ノストラダムスの正体と黙示録の真実 (ムー・スーパー・ミステリー・ブックス)
- 学研プラス (2012年12月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (239ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054055254
作品紹介・あらすじ
ノストラダムスの大予言の真実はどこにあったのか?「黙示録」の預言、ノストラダムスの予言、そして新たな予言者の発見!飛鳥昭雄と五島勉のふたりが「予言」と「預言」の真実に迫る。
感想・レビュー・書評
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最近、飛鳥氏の本を読んで興味を持ったのでアマゾンで調べていたら、「ノストラダムスの大予言シリーズ」で有名な五島氏との対談本が出たということを知り、早速読んでみました。シリーズ本の最初の本が出たのが、私が小学生だった頃だったので、五島氏が、今も元気に執筆活動をされているのには、驚きと共に頭が下がりました。
ノストラダムスの大予言(1999年の7の月に大事件が起きる)は外れたことになっていますが、その詩を解説した情景が、あまりにも 2001.9.11の情景に似ていたので、本人はどのように考えているのだろうと長い間疑問に思っていました。この本の冒頭部分(p14)にそれを肯定する内容があり、今までの疑問が解決されたのが、この本を読んで得た一番の良い点だったかもしれません。
この本は対談本であり、脱線があったりテレビを見ているような気分でしたが、五島氏が予言シリーズを書いていた40年以上前の出版業界の様子についても触れられていて楽しく読めました。
以下は気になったポイントです。
・預言的な言葉を残している人の多くは宗教の教祖だったりするので、彼等の言葉を批判すると大変なことになりかねない、なので宗教家でもないノストラダムスは好都合であった(p15)
・今殆どの人が信じている坂本竜馬の語録は、殆どが司馬遼太郎がつくったもの(p45)
・ノストラダムスの予言も、その源流になる聖書の預言も、起こりうる最悪の状態を想定している、彼等欧米の危機管理はそうした宗教を基盤にしている(p50)
・欧米でノストラダムスの予言が通用しているのは、彼の予言に先立つ予言(特に聖書の預言)に終末予言があることが理解されているから(p66)
・かつてのジンギスカンの領土(ソ連、東欧、北朝鮮)は、20世紀になって全部、社会主義国家になっている(p71)
・1999.3にユーゴスラビアのミロシェビッチ大統領は和平案を拒否してNATOが武力行使に出た、攻撃は6月まで続き、和平案を受け入れることでようやく停止した(p91)
・中国は核兵器のなかでも威力の高い中性子爆弾をつくることに力を注いだ(p93)
・1998年8月(7の月に相当)には、実際に4つの事例が起きている、1)1998.8:中国での大豪雨、日本列島以上の面積が水没、被災者は2.4億人、2)1998.8.18:ロシアのルーブル切り下げによる世界同時株安、3)8.21:アメリカによるアフガニスタンとスーダンへの宣戦布告なきミサイル攻撃(トマホーク200発以上)、4)8.31:北朝鮮のテポドン1号の発射実験(p95)
・9.11当時、ホワイトハウスから多くのエリートがシェルターに避難した、チェイニーのみはホワイトハウスの地下300メートルにあるシェルターに移動して指揮を執った(p113)
・コーランには、正しき者(神の名によって戦い死んだ者)には、神が10人の処女を用意しておいてくれていると言われているが、実際には「木の実=生命の樹の実」(p124)
・タリバン、ビンラディンも、すべてアメリカ製である(p125)
・ヒトラーが自殺した時に発見されてロシアが保管していた頭蓋骨は、DNA鑑定したら女性の骨であったことが判明した、ヒトラーは自殺せずに生き延びた可能性もある(p165)
・ファティマの第三の予言(白人のための予言)は、2000.5に「1981年の法王未遂事件」であると正式発表された(p172)
・蘇我馬子とは、「我、蘇り、馬小屋の子」という意味(p175)
・日本人は日本古来の宗教は神道だと思っているが、その根幹の部分、つまり「古事記」「日本書紀」の冒頭に書かれていることは、「三人の神様がいる」、つまり「御父」「御子」「精霊」である。日本の神道は、最初から3神から始まっているのではなく、祭神も3柱ずつ祀る、三位三体の本当のキリスト教を持っているので、三位一体の間違ったキリスト教を信じる必要が無かった(p177)
・天照大神は女神ということになっているが、これは藤原不比等の時代に男神から変えた(p178)
・契約のアークは、「三つの重なり合う地=伊勢神宮のある三重県」にあるだろう(p180)
・天皇の代がわりが行われたら、かなり早い段階で御所は東京から京都へ移ることになる、京都の冷泉家はその準備をしている(p188)
・2011.3.11大震災のときには、宮内庁のトップの人達はほとんどが京都に行っている、あの日から準備をしている(p189)
・日本の首都は、正式にはまだ京都のまま、明治天皇は遷都宣言をしていないので(p190)
・祝神事(皇太子が皇位につくときに行われる神事)を受けない天皇が100年続くと日本は終わるとされている、これを受けた最後の天皇が明治天皇、2012年とは明治天皇崩御100周年、2013年に伊勢神宮と出雲大社の史上初の同時式年遷宮も偶然とはいえない(p191)
・富士山が噴火する可能性もある、富士の樹海にある風穴の温度が上がってきている(p192)
・聖徳太子という名前は称号である、彼の名前の一つは「小野妹子」「秦河勝」「蘇我馬子」である(p195)
・遣隋使である「小野妹子」は、中国側の史料では、「蘇因高」と書かれている、つまり「我、蘇り、馬小屋の子」だからだ(p197)
・内側を警察国家(検察庁を検察省)、外側を自衛軍にして、予算配分を昔に戻すことを自民党は目指している(p216)
・日本人が徴兵制や軍隊を受け入れいれる「きっかけ」として効果が高いのは「食糧危機」(p218)
・多くの予言を小説の形で残した人として「H・G・ウェルズ」がいる(p225)
2013年2月11日作成詳細をみるコメント0件をすべて表示