図解 ふしぎで意外な神道

  • 学研パブリッシング
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レビュー : 3
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054056824

作品紹介・あらすじ

伊勢神宮のご神体とは?神話に隠された秘密とは?神社って本当は何なのか?神々の真実とは?日本古来の信仰として馴染み神道に秘められた知られざる「顔」を最新の研究成果などを使って浮き彫りにする、これまでにまったくなかった、新しい神道入門書である。

感想・レビュー・書評

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  • 2014.10.20 ㈪ ~P.29
    記紀神話とは伝承世界に継承されてきた物語の一部。神とは日本ではアニミズム的概念として捉えられている。本居宣長は可畏(かしこ)いものと定義した。恐れを抱かせるもの全てが神であるとしたのだ。神道とは神話との繋がりが必然的に強い。記紀神話を強度に解釈し独自に体系化した部分もある。しかし、それ以前の伝承世界にあったとされる神話も同様に大切にしている。日本における神話学の歴史が神道の本質にあると思われる。

    読了(2015.02.15)

    書評

    神道とは宗教なのか。仏教やキリスト教の伝来以前の古代から続く民間信仰が神道発展の原点だったとされる。現在、神社本庁が定められ宗教としての体裁を伴う形にまで発展してきた神道は、第二次大戦後に占領軍から規定された比較的新しい姿の事を指しており、近世から続く国学者たちの説いた神道諸派の教義は明治期~第二次大戦終結までの間、国家神道という形で軍国主義の道具に利用されてしまった。今でも古事記や日本書紀が神道の重要な聖典となっているのは以前と変わっていない。江戸末期の国学者、本居宣長も「古事記伝」という大著を残している通りである。現在の神道は、民間団体として運営されている。宗教と云う枠を超えて繋がりを持てる懐の深さが特色で、仏教徒もキリスト教徒も、自由に神社を参拝できるし、神前結婚式をあげたりする事も出来る。現在は、一つの国民的文化としての側面が強く、様々な解説本が巷に出回り、沢山の人々が興味を持って神道について考え、楽しく学んだり調べたりしている。

  •  宗教という存在をどこまで理解すれば良いんでしょうか。

     神道なら良いが仏教はダメなおかつキリスト教やユダヤ教などもっての外なんて考える人たちが多いのではないだろうか。

     結局宗教というものに深い知識は必要なくその人の心の中にどれだけ神という存在が含有されているかそれだけのような気がする。

     そのうえで宗教論議をするのは良いがやっぱりそれぞれの宗教は否定するものではないもんだと感じる。

  • 著者3名の略歴を見ると、神道よりもどちらかというと仏教専門家のように思える点が、まず不思議。(岡田氏はゾロアスター教研究者ですが)
    神道の専門研究科を著者に選ばなかったのはなぜでしょう。
    外部からの眼のほうが客観性を保てるからでしょうか。

    神道の神は、八百万と言われるほどたくさんおり、全てが人間にとっていい神とはいえませんが、もともと神道でいう神とは存在が畏いものであり、悪しきものであっても神なのだとか。
    サムシング・グレートに対する畏怖の感情を指すそうです。 

    神道の中心の神、アマテラスは、はじめは宮中で祀られていなかったというのは本当に意外でした。
    皇室の祖神は本来タカミムスヒであり、それがある時点でアマテラスの神話が取り込まれて、立場が入れ替わったとみられているそうです。

    オオクニヌシは6つの異名を持つとのこと。
    もともとは全員が違う神だったのが、個々の神々の物語をひとつにまとめたそうです。
    それで、もしくは神の様々な側面を表現することになったそうです。

    富士山の祭神は、女神コノハナノサクヤヒメですが、そう定まったのは室町以降のことだそうです。
    それ以前はただ「浅間大神」とされ、正体はナゾだったとか。
    父神である、大神神社のオオモノヌシの実名も未だにわからないとのこと。
    昔から、古事記や日本書紀できちんと記されていたわけではないのだと知りました。

    筑波神社も筑波山がご神体ですが、出雲大社はいまだにご神体が不明。
    思うよりもずっと、神道はアバウトで不明なものだと気付かされます。

    『古事記』や『日本書紀』を読み込まなくては、という気持ちがありましたが、現代の神道の祭式は殆ど明治期に作られたもので、もともとの神道は、地縁を基にする自然宗教で、あまり細かいルールはないものだとわかって、なんだか気楽になりました。

    もともと開祖も聖典もないもの。生活の中に取り込まれてしかるべきものでしょう。
    あまり宗教とはとらえず、身近なものとしておさえていきたいと思います。

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著者プロフィール

東洋大学仏教学科(インド哲学科)卒、東海大学文明学科博士課程修了。専門はゾロアスター教と古代中東思想。神道、古武道などにも造詣が深い。『ユーラシアの神秘思想『ゾロアスターの神秘思想』』などの著がある。

「2013年 『図解 ふしぎで意外な神道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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