- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054057111
作品紹介・あらすじ
戦闘機を真に理解するためのオールカラー図解本。誕生から現代のジェット戦闘機までの歴史、種類と役割、構造、部隊編成の方法、そして特に、その運用方法を第二次大戦と現代に分けて徹底図解。パイロットについても装備ほか詳解。全7章で体系的にわかる!
感想・レビュー・書評
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戦闘機について、種類・機能・兵装・開発等の各方面から解説している本。戦闘機に関して体系的に知りたい人向けの本の一つである。
以下印象に残った事柄を列挙
・艦上戦闘機の特徴としては、主翼が折り畳み可能な点や着艦用のフックが備えられている点などが挙げられる
・第一次大戦初期の軍用機であるタウべやブレリオXIは凧のような形だった
・「戦闘機」の歴史は、正面に向けて機銃が撃てるプロペラ同調装置が搭載されたフォッカーE.IIIの登場から始まった
・冷戦時代には既に超音速ジェット戦闘機時代が到来していた
・ベトナム戦争時にミサイル万能主義が見直され、ドッグファイトやガンファイトが再評価を受ける。その結果、イーグル等の現代的な制空戦闘機が誕生した
・多くの戦闘機には、減速用に「ドラッグシュート」という大型パラシュートが内蔵されている
・第一次大戦中の戦闘機ではコクピットはキャノピーで覆われておらず、吹きさらしだった
・戦闘機のエアインテーク(空気取り入れ口)から生えている円錐形の物体はノーズコーンと呼ばれ、衝撃波を減殺するためのものだった
・昨今の戦闘機開発には10年単位の時間と兆単位の予算が必要なので、失敗時のリスクは大きい。アメリカの飛行機メーカーも再編が続いている
・戦闘機の愛称はメーカー毎に法則性がある。例えばグラマンはネコ科動物、ロッキードは星座関連、ホーカーは嵐
本書の特徴としては、各要素について其々の歴史を中心に解説されているので、戦闘機の発展が理解しやすいことが挙げられる。一方で、個々の戦闘機を包括的に解説しているページは最初の図解くらいしかないため、個々の戦闘機については断片的な情報が得られるのみだった。本書は戦闘機学の総論として運用し、各論は別の書籍を探すべきだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
図解はわかりやすい。しかし説明は戦闘機の固有名詞や専門用語羅列になっていることが多かった。
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特定の戦闘機や人物に絞ったりせずに、広く浅く戦闘機について解説している。歴史や種類はもちろん開発や運用、パイロットについても触れている。図解と銘打っているだけあって図や写真が豊富に掲載されているので眺めるだけでも楽しい。しかし解説は専門用語が特に説明もなく使われていたりするので解りづらいところもあった。
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良くも悪くも入門書。