- 本 ・本 (512ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054057920
作品紹介・あらすじ
★★★シリーズ累計30万部突破!★★★
読みだしたら止まらない古事記講義!
脱線だらけ!抱腹絶倒!?こんなに面白い古事記講義があったなんて!
古代の神々と天皇の物語を記した日本最古の書『古事記』。
その全文を4日間36時間にわたって解説した、爆笑また爆笑、脱線につぐ脱線の
前代未聞のスーパー講義を書籍化!
◎「見~た~な~!」と追っかけてくるイザナミ
◎イワナガヒメの顔を見たニニギが「申し訳ないんだけどムリ! 帰ってほしい!」
◎スサノオの背はウルトラマンくらいでかいんですよ!
◎海の神が「ピッピッピーッ! はい、魚くんたち集合!」
◎神生みは、シャッキーン、バギバキバキ、ブッハァ~!
◎美しいけど、ひいひいひいひいひいばあさんですからね(笑)
――その他、爆笑のフレーズ満載。
臨場感あふれる擬音語と口調で、面白いほどスラスラ読める!
「私自身、文字起こしされたものを見て一部呆気にとられつつ、映像とは違った面白さがあることに気づきました。擬音語は文字にしても面白いものですね。この講義は『古事記』そのものを楽しむことをテーマに行いましたが、これからは、ご興味のままに、いろいろな読み方をしていただきたいと思います。(中略)おそらく、次々に興味の幅が広がっていくはずです。この本を読んでいただいたことで、次のステップに上がっていただけたら幸いです。これが『古事記』を学ぶ終わりではなく、ここからが『古事記』を本当に知る旅の始まりなのですから」
―――著者「あとがき」より
感想・レビュー・書評
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『現代語古事記』をテキストに、著者が行った講義をまとめたもの(DVD版の講義録もあり、その書籍化とも言える)。
『現代語古事記』は現代語訳した文章と、和歌の解説が淡々と続くので、だんだん退屈して最後の方は読むのがつらいところもあった。
でも、この本は著者がしゃべっている言葉をほぼそのまま文字にしてあるので、面白い。スイスイ読める。
著者の解説がわかりやすいので、納得して理解が深まる。
「日本人は全員『古事記』を読むべき」というのが著者の主張。「自然観、死生観、歴史観の3つが民族の精神には重要で、それが全部書いてあるから」なのだそうだ。
現代語訳を読んだだけでは、もうひとつそれがよくわからなかった。
ところが、講義だと著者の見解がわかるので、よく理解できる。
日本人の考え方のルーツなので、やはり読んでおいた方がいいと感じた。
ただし、面白く読めたのは退屈だと思いながらも『現代語古事記』を読み切って、だいたいの内容が頭に入っていたからだと思う。
可能なら、2冊並べて読むのがおすすめです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本当に読んでよかったと思える本でした。500ページ以上あり、最初は読む気が失せましたが1週間程で読み終わってしまいました‼️文字が大きい訳でもないのですが、文章自体簡単なので読みやすいと思います‼️
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久々に良いものを読ませてもらった。
眼からうろこの連続だった……!!
根の堅洲(かたす)国≠黄泉の国(死後の世界は複数あり、アリの巣のようになっている説)
神は寿命や病死で無くなることはないが、外傷で死ぬということなど。何度も古事記を読み返してきたはずなのに、初めて気づかされたことも多かった。
……ただ、箸についてアルバイトにクレームをつけたのはいただけなかった。 -
大学の授業で「古事記」を最後まで講義した内容が一冊の本に。授業の内容がそのまま口語体で書かれてあるので非常に読みやすく、現代っ子にわかり易く脱線していて面白い。
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ふとしたことから、自分が『古事記/日本書紀』の内容を全く知らなかったことに気付き、ちょっとリサーチに苦心しながら辿り着いたのが本書です。
『古事記』そのものではなく、著者が書いた現代語訳の本を教材に使った講義内容を編集したもの。ユーモアたっぷりの著者のことはよく存じており、予想通り、楽しく肩肘張らず、とても読みやすい本でした。
おそらく『古事記』そのものを読むのは大変だろうけど、それを砕いて砕いて解説をしてくれているワケで、ぼんやりとアウトラインが把握できたのは、僕にとっては大収穫。ありがとうございます!武田先生m(_ “_)m…なのでアル。
さて、西暦の712年に『古事記』は編纂されたとのこと、1,313年前だ。そして、日本の国の起源は西暦で言えば紀元前660年だと言い、計算すると現在は建国2,685年となる!著者が強調するのは、日本は世界最古の国家であるということで、とっかかりは神話世界だとは言え、その最初の起源からの物語が書物として読めるなんて本当に幸福な日本人だということですね。
また、編纂をし始めた(天武天皇が指示した)モチベーションは、起源から7〜800年も経過し、これ以上なにもしなかったら自分たちが何者かも分からない種族になってしまうと言う危機感からきたとのこと。現代の日本人は、(特に戦後教育により自虐の精神を刷り込まれてきた私たち世代)ある意味で同様の危機に側面していると言い、現代人こそは古事記の中身を正しく知るべしとのこと。これには概ね同感出来る、と言うかこの本を読めばそうだと解ります。
そして暫く私の歴史探訪読書は続きそうなのである。(もう次の本は借りてきてあります(^◇^;))
ところで、冒頭の「ふとしたこと」とは、先日訪れた伊勢の神宮「外宮」にある資料館をくまなく見て廻ったことデシタ。 -
なぜ私たちは日本人なのに自分の国の神話を知らないのかということや、今の私たちの生活に強く結びついている考え方、そしてなぜ宗教戦争が世界中であっていた中でも日本では宗教戦争が起こらなかったのかなど色々なことを学ぶことができとてもいい本だと思った。
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軽快な語り口でめちゃくちゃ楽しかった
古事記というとどうしても構えてしまうけれど、昔の人にとってはジャンプのような気軽に楽しめるものだったんだろうな〜
斐伊川の氾濫をヤマタノオロチに喩えたり、教訓的な寓話と読み解くのも面白いかも
教科書は猿からじゃなく天地初発から始めてほしい
最初の人物は邪馬一国の卑弥呼じゃなくて、イザナギでしょ!
ただ、ちょっと偏り過ぎている部分も。。 -
著者の「現代語古事記」を講義した内容を書籍化したもの。入門用として良い本だと思う。
話し言葉で書かれているのでスルスルと読める。難しい古事記の話を、現代に対する視点も絡めながら面白く書いている。いくつか声を出して笑ってしまった。
全体的には保守的な論者らしく書かれている。日本人は古事記を読むべきだという話は納得もする。大まかなストーリーを簡単に掘り下げているので、ここから古事記の世界に入って、逆の論法や難しい歴史を追って行っても分かりやすいだろう。 -
『現代語古事記』と併せて読むのがおすすめ。
現代語古事記をテキストにして著者が開いた講義を書き起こした本。
現代語古事記でも面白い解説が沢山入っていたけど、あの訳を更にくだいてそこにさらに上乗せして面白い解説や豆知識が沢山なのでついつい笑ってしまう。
日本の神様は万能ではないが、その分人間味が溢れている。
教科書もちゃんと日本の初代天皇から書くべきだよなぁ。
古事記がそれまでの漢文ではなく、日本語が記された初めての書だってのがまた凄い。
太安万侶が居たおかげで、今の日本語の表記がある。
日本人ってやっぱり凄いわ。
著者プロフィール
竹田恒泰の作品





