古事記完全講義

著者 :
  • 学研プラス
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本棚登録 : 284
レビュー : 25
  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054057920

作品紹介・あらすじ

古事記全文をライブで講義した伝説の講演を書籍化! あるときはシュウォウォウォウォ~ン、ファッファッファッファ~などという奇怪な擬音語が出てきたり、話が脱線して進化論の話になったりと、とにかく飽きさせない前代未聞・抱腹絶倒のスーパー講義録!

感想・レビュー・書評

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  • 『現代語古事記』をテキストに、著者が行った講義をまとめたもの(DVD版の講義録もあり、その書籍化とも言える)。

    『現代語古事記』は現代語訳した文章と、和歌の解説が淡々と続くので、だんだん退屈して最後の方は読むのがつらいところもあった。

    でも、この本は著者がしゃべっている言葉をほぼそのまま文字にしてあるので、面白い。スイスイ読める。
    著者の解説がわかりやすいので、納得して理解が深まる。


    「日本人は全員『古事記』を読むべき」というのが著者の主張。「自然観、死生観、歴史観の3つが民族の精神には重要で、それが全部書いてあるから」なのだそうだ。

    現代語訳を読んだだけでは、もうひとつそれがよくわからなかった。
    ところが、講義だと著者の見解がわかるので、よく理解できる。
    日本人の考え方のルーツなので、やはり読んでおいた方がいいと感じた。


    ただし、面白く読めたのは退屈だと思いながらも『現代語古事記』を読み切って、だいたいの内容が頭に入っていたからだと思う。
    可能なら、2冊並べて読むのがおすすめです。

  • 久々に良いものを読ませてもらった。
    眼からうろこの連続だった……!!

    根の堅洲(かたす)国≠黄泉の国(死後の世界は複数あり、アリの巣のようになっている説)
    神は寿命や病死で無くなることはないが、外傷で死ぬということなど。何度も古事記を読み返してきたはずなのに、初めて気づかされたことも多かった。

    ……ただ、箸についてアルバイトにクレームをつけたのはいただけなかった。

  •  著者の「現代語古事記」を講義した内容を書籍化したもの。入門用として良い本だと思う。
     話し言葉で書かれているのでスルスルと読める。難しい古事記の話を、現代に対する視点も絡めながら面白く書いている。いくつか声を出して笑ってしまった。
     全体的には保守的な論者らしく書かれている。日本人は古事記を読むべきだという話は納得もする。大まかなストーリーを簡単に掘り下げているので、ここから古事記の世界に入って、逆の論法や難しい歴史を追って行っても分かりやすいだろう。

  • 『現代語古事記』と併せて読むのがおすすめ。

    現代語古事記をテキストにして著者が開いた講義を書き起こした本。

    現代語古事記でも面白い解説が沢山入っていたけど、あの訳を更にくだいてそこにさらに上乗せして面白い解説や豆知識が沢山なのでついつい笑ってしまう。
    日本の神様は万能ではないが、その分人間味が溢れている。

    教科書もちゃんと日本の初代天皇から書くべきだよなぁ。

    古事記がそれまでの漢文ではなく、日本語が記された初めての書だってのがまた凄い。
    太安万侶が居たおかげで、今の日本語の表記がある。

    日本人ってやっぱり凄いわ。

  • この本の中で竹田先生が何度か話している事。
    「古事記の内容は本当にあった事なのかと言う人もいる。だが、古事記の内容が事実であるかどうかはもはやどうでもいいこと。古事記には“真実”が書かれている」
    これは読んでいてなるほどと深く頷ける言葉だった。日本ってどんな成り立ちの国なのか、日本ってどんな国柄なのか…分かってて当然のはずなのに、実は分かってなかった事が古事記には記されている。
    できたら幼稚園・保育園から、遅くても小学校卒業くらいまでには古事記の教育をするべきなんじゃないかと強く思った(このテキストを使うかどうかは別として笑)。 私自身、今になって「なんで学校教育で古事記を積極的に教えてくれなかったの?!」って思うし。子供の頃から古事記に触れていれば、もっと自分の国が大好きだと思う人が増えると思うんだけど…。
    この本の中では、古事記に記されている内容だけじゃなく、竹田先生ならではの解説(というか脇道にそれた話題もあるけど笑)やエピソードが色々あって、こんなに厚い本なのに、面白くてサクサク読めてしまった。…ただ下巻は、ほぼ系図の話になってるから、なかなか頭に入ってこなくてちょっとしんどかったです;

  • 「古事記」を現代風味で、面白おかしく読み易く解説した本。実際に起こったことなので、それが天皇家にとってマイナスイメージであったとしても記されているという著者の考えには一理あると感じた。古事記を愉しく読むための入門書としては最高の一冊かも。

  • 古事記に書かれてあることが事実かフィクションかということはさておき、読み物として充分面白いと思います。神様でも失敗があったり、周りに翻弄されたり、また人間臭さ漂うキャラクターの数々は、今に通ずるドラマを見ているかのようでした。それにはやはり著者の軽妙な語り口と分かりやすい例え話、そして節々に関連したエピソードやアドリブの数々があってこそ。でなければ、321柱登場すると言われている神様の長く読み難い名前に気が滅入ってしまうかもしれません。そんな筆者の話は結構脱線しますが、それはそれで単に笑い話で息抜きになったり、古事記とは別の部分で勉強になったりと無駄な部分はありません。ただ、元々が「現代語訳古事記」をテキストとした講義録を文字に起こしたものですので、原文の引用がなく理解ができないところもありました。そこはあらためて「現代語訳古事記」を読んでみたいと思います。また、古事記に初めて触れる方にとっても導入として素晴らしい書籍だと思います。

  • 他の人の古事記の読み方も聞いてみたい

  • こうやって、戦前戦中の庶民は洗脳されたわけだ。んで、あんなひどく戦争でやられたら左にも走るよね!軽妙で楽しい語り口がまた…。面白いし分かりやすいけど、まんま鵜呑みにしたら危険と思う一冊。学研から出てるから安心して手にしたけど、偏りが…。まぁ著者様の立場的にはそうなるのかな。知識として役立つカ所もたくさんあるのが、また複雑なのだわ。

  • 図書館で借りて読んだ。くだけていてとてもわかりやすく、面白かった。かなり右な感じがして、強烈だった。
    でも、こういう建国の物語を読むにあたっては、本当はそれで良いのだと改めて思った。
    古事記は上つ巻はよく読むんだけど、中つ巻、下つ巻の内容はどうもとっかかりにくく‥‥。この本では、中つ巻、下つ巻もわかりやすく解説されていてとても良かったと思う。

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著者プロフィール

昭和50 年(1975)、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫に当たる。慶應義塾大学法学部法律学科卒業。専門は憲法学・史学。作家。
平成18 年(2006)に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で第15 回山本七平賞を受賞。
著書はほかに『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』『日本人はなぜ日本のことを知らないのか』『日本人はいつ日本が好きになったのか』『日本人が一生使える勉強法』『アメリカの戦争責任』『天皇は本当にただの象徴に堕ちたのか』『日本の民主主義はなぜ世界一長く続いているのか』(以上、PHP新書)、『現代語古事記』(学研プラス)など多数ある。

「2020年 『天皇の国史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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