- Amazon.co.jp ・マンガ (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054057975
作品紹介・あらすじ
個性あふれる鉄道車両たちはどのようにデザインされているのか。コンセプト作りからコストや生産性の問題、先頭形状から塗色、そして理想の車両とは何かまで、ブルーリボン賞ほか受賞多数の車両デザイナーが、知られざる車両デザインのすべてを語りつくす。
感想・レビュー・書評
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丁寧に作られた良い本で、本気で鉄道車両のデザインの道を志す人が読んでもきっと満足できるし、鉄道好きが色々とこぼれ話を読んで喜びつつ、実務経験に裏付けられたしっかりとした仕事論的なモノも学べる大変オトク(?)な本だと思います。
何よりわかりやすいです。鉄道車両のデザインとは何かから入り、ではデザインに何が必要なのか、具体的にどうデザインするのか、その上で巻末の大御所対談で背景や考え方が述べられる。中学生くらいでコレを読んでいたら鉄道車両メーカーでデザイナーになりたい!ってなった可能性もあるなぁ。。
読みながら、端々に(鉄道とは全く関係のない、自分の日々の)仕事とも通じるような考え方が垣間見えるのも、なんだか非常に共感できました。
自己中心主義(Ethnocentrismと文中では記載)に陥らない、わかりやすさ・プレゼンテーションの重要性など、海外案件も含めた豊富な実務経験に裏打ちされた発言には重みがあります。
高速で移動するゆえの安全性、「公共」交通機関ゆえの難しさ、などなど数々の制約がある中で、「30年持たせるデザイン」を実現していく魅力をしっかりと伝えてくれる本です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784054057975 -
写真少なく良くわからない
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鉄道車両をデザインには、量産品(家電製品など)のデザインと異なり、
地域性やユニバーサルデザイン、そして走る路線の技術的な制約など、
さまざまなことの配慮が必要なこと。
車両の内装・外装だけでなく、鉄道の経営方針、路線状況、技術など
を踏まえた、トータルデザインであること。
その上で、どのような事が配慮されなければいけないか、
著者の経験を踏まえて具体例にそって書かれています。
最後には、高度成長期の国鉄車両をデザインした、
星晃氏(故人)との対談が入っています。