発達障害の子を育てる58のヒント 気持ちがラクになる!先輩ママの体験アドバイス (学研のヒューマンケアブックス)

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  • 本 ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054058125

作品紹介・あらすじ

発達障害の子どもの母として、先輩ママとして、学校で学習支援をする支援者として、保護者が知っておきたい情報を凝縮。困っている子どもとの接し方、教師とのかかわり方、療育の考え方など、保護者と子どものためのアドバイスが気持ちをらくにする。

感想・レビュー・書評

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  • こんな本が読みたかった!
    私が普段子どもたちと接したり、子どもたちのことで関係機関とやりとりをする時に感じていたことをまさに代弁してくれています。
    また、実際に発達障害のお子さんを育てている先輩ママならではのお役立ちテクニックもちらほら。
    これはメモっておかなくては!


    で、めもりました。めっちゃたくさんあって疲れた・・・・。

  • この著者のレベルまで、子どものために動くことができれば理想的だと思うのですが、人間には感情や体力の限界というものがあるので、なかなかうまくいかないことが多いのも事実。
    この本にもあるように、親にも息抜きは必要ですね。

    とりあえず、子どもの取扱説明書の件と、周りをうまく巻き込む件は、自分を楽にするためにも、そして何より、子どもを楽にするためにも、できるだけ進めていこうと思っています。

  • 作者はアスペルガーとADHDを小にもつの2児の母。
    そんな母の経験から生まれたヒント集がこの本である。

    一言でいうと、
    「発達障害を経験した母視点でアドバイスをくれる本」
    といったところでしょうか。

    発達障害の子が
    幼稚園、保育園、小学校というタイミングを迎えているのであれば一助になると思われる本である。

    親は子のプロ
    という表現が本作の中で使用されていたが、
    心に残った一言である。
    自分も娘が生まれたので、だれよりも彼女について
    詳しくなり、サポートできればと改めて考えさせられた一文であった。

  • 徹底した当事者目線の本で、まさに「保護者による保護者のための本」だった。
    実際に用いた支援ツールも参考になる。気になった行動記録シートとやることカードは早速導入してみようと思う。(低年齢児のため、まだ内省行動は難しい。まずは親から。)

  • 小林みやびさんの講演が面白かったので読んだ。
    「パソコンやタブレットは将来的に発達障害のある子どもの味方になってくれるツールだと思っているので、けっこう早くから触らせていた」というくだりになるほど!
    保護者にもクールダウンが必要、など、辛い思いをしている保護者に伝えてあげたいことがたくさんあった。
    今は教師の立場で読んだから余裕があるけど、もし自分に発達障害の子が生まれたらきっととても支えになると思う。
    子ども支援ツールは具体的で参考になった。

    最後の息子さんへの 「あなたのおかげで私の人生はあまりにも楽しい。ありがとう&これからもよろしくね。」に泣きそうになる。
    こんなお母さんに恵まれた彼は幸せだろうなぁ…。

  • (2018年5月)
    図書館で借り。
    twitterで同じ作者の別の本がおすすめされていたので。
    保護者の立場から書かれた本であり、小学校との付き合い方に戸惑う親御さんにはいいかもしれぬ。

    非公開メモ参照。

    (2020年2月)
    子どもの説明書を作ろう…とおもっていろいろネットをあさっていたところ。
    ・NHKの発達障害プロジェクト「わたしのトリセツ」
    http://www1.nhk.or.jp/asaichi/hattatsu/pdf/my-torisetsu.pdf
    ・楽々式サポートブック
    https://www.rakurakumom.com/supportbook
    のどちらかにしようと思っていたのだが、この本のことを思い出し、図書館で借りてきて、必要なところをアーカイブした。

    ついでにざっと読み返したが、改めて結構ためになることがあるなあと思ったり。
    宿題の負担が大きくなってきたのだが、漢字の書き取りはマスの中の部首の部分にしるしをつけておく…とか、役立てたい小技があった。
    自分が前回書いた感想(非公開メモ)にも役立つものがあったりした。折に触れ読み返したい。

  • 親の視点から書かれた発達障害の子育てヒント集。書かれている対象は,筆者の経験(というか子育て)にもとづいているため,おそらく知的には比較的軽度な遅れの子どもたちが対象になっている印象・だが,知的な遅れが大きい子どもたちにも参考になる点はある。帰宅後のtodoボードはいいね。文書もポップなのでとても読みやすく,保護者にも薦めやすい。

  • 非常に率直に感じたことや考えたことが記されている。母(保護者)であることの責任についても触れているが、一方で、一人の人間として緩めてもいい面についても書かれている。共感できる親が多く、励まされるのではないかと思う。しかし、第三者的には「ちょっと、この表現では…」と誤解に繋がるのではと心配な部分も含んでいるので、あくまで個人の体験記であるという前提で読んでもらいたい一冊。

  • [図書館]
    読了:2014/5/12

    すごくためになった。

    第1章 乳幼児期の「もしかして」を大切に
    ・「様子を見る」は「何もしない」と同じこと。療育効果が劇的に出るのは五歳まで。早ければ早いほど良い。何もしないことでせっかくの早期療育のチャンスをうしない、幼少期の大事な時間を無為に過ごすことになってしまうかもしれない。
    ・かんしゃく対応には「折れない覚悟」が必要。「今日はおやつを買わないよ」という約束で行ったスーパーで、おやつがほしいとかんしゃくを起こしたら、即刻子供抱えて退場。かんしゃくを起こしても何一ついいことがないと、身をもって体験させる。

    第2章 学校や幼稚園・保育園とのかかわり
    ・発達障害の子供には、復習より予習が効果的。
    ・「先生もそのほうが楽だと思うのですが…」というスタンスでお願いしてみる。
    ・学校の先生の求めるとおりできないと、その子はダメなのか。そんな事は決してない。

    第3章 療育の効果を追求する
    ・「すぐに効果が出るものではないので…」と言われたが、民間の教育機関に行ったところ、ずっと悩んできた子供の他害行動を止めることに要したのは、療育開始からわずか1ヵ月。今まで私はどれだけ無駄な説教を子供にしてきたのかと、当時を愕然とした。当たるやり方と当たらないやり方がある。効果のない方法を続けて貴重な時間無駄にしてはいけない。
    ・「何度もよく言って…」のセリフが出てきたら、要注意。だって「何度注意してもダメ」だから困っている。それはもしかしたら、音声による情報は理解しづらい、耳で聞く言葉よりも、その時目に見えている何かに注意が行っている、などが原因かもしれない。であれば「繰り返しよく言って聞かせる」だけでは、徒労に終わる可能性が高い。「繰り返しよく言って聞かせる」事は、すでにこれまで日常的に保護者がやって来ているはず。それを超えるアイディアが出せることが、療育のプロには求められると思う。
    ・家族が療育へ行くのを認めないとか、世間体を気にしてものすごく嫌がるとか、よくある話。誰がなんと言おうとも、気づいたその時から療育を考えること。何も手を打たずに子供が成長して、問題がさらに大きくなっても、最初に反対した人たちはおそらく味方にはなってくれない。育て方が悪い、と引き続きあなたのせいにするだけ。
    ・指示の出し方を否定形から肯定形に変えていくのも子供が行動しやすくなるコツ。例えば「走らないで!」は「手をつないで歩こう」に変換。

    第5章 子どもへのかかわり方
    ・筆者が基準にしているのは、「3回ルール」。3回同じことで叱ったら、それは環境設定や、本人への意識付けの方法が間違っていて効いていない、ということだと考える。できないことの中には本人の努力だけではどうしようもないことだって含まれている。
    ・失敗に備える。園や学校の発表会でちょっと振り付けを間違えた途端に大パニックになってしまう、鍵盤ハーモニカで音を1つ間違えただけで、演奏が止まってしまう。このような子供に「大丈夫だよ」「みんなも失敗することがあるんだから」と言ったぐらいでは心に響かないようで…。だって大丈夫じゃないと思っているし、みんなの失敗と自分の失敗は関係のない話だし。こんな時は、失敗するかも、ということを前提に対策を立てるのがいい。万が一、それが現実になったときはどうしたら良いのか、遅くとも前日までには話し合っておく。「もし転んだらどうする?」「…」「すぐに立ち上がった走ればそんなに遅くならないよ」「わかった」という感じ。

    第6章 保護者が子供のためにできること
    ・世の中には「2-6-2の法則」と言われるものがある。これは発達障害を取り巻く周辺環境にもあてはまる。発達障害について深く理解し支えてくれる人は全体の2割。次の6割はそこそこの理解はいただけるものの、積極的に協力してくれる事は無い人たち。最後の2割は無理解で、ときには責めてくる人たち。せいぜいそんなものだという前提。

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著者プロフィール

アスペルガー症候群&ADHDと診断された小学生の母。不思議すぎる我が子の研究がすっかり面白くなってしまい、ペアレント・トレーニングを受けたり、特別支援員向けの講座を受けたりし始める。

「2014年 『発達障害の子を育てる58のヒント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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