神剣の守護者

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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784054058682

作品紹介・あらすじ

「天下を統べるにふさわしき人物が現われるまで、この剣を守護せよ」 第六天魔王・信長が敵にした男は、軍神・楠木正成の末裔だった! 信長の伊勢侵攻には「草薙剣」を託された者との戦いが隠されていた!史実に基づく新感覚歴史エンタメ小説ここに登場!

感想・レビュー・書評

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  •  楠木正成の子孫である楠木正具を主人公に楠木氏や北畠氏にスポットを当て、上洛目前の信長との対決を描いている。登場人物がいきいきと描かれ、導かれるままに読み終わってしまった。草薙剣をめぐる陰謀を絡めることで正具と中村藤吉郎(秀吉)を上手く結びつけていた。そして正具の「悪党」としての筋の通った生き方、北畠の娘である雪姫の凛とした姿勢が気持よい。
      もう一人のの主人公である秀吉の描き方も面白い。ひょうたんの馬印や立身出世、蜂須賀党の掌握、勝家との確執、光秀との山崎の戦い、そして天下統一といった後に起きる事件のきっかけがこの伊勢をめぐる攻防の中に無理なく収められていた。これらは読者へのサービスだと思うが妙な説得力があった。また、それらの出来事と神剣の持つ意味がうまく符合しており、物語としての説得力もあった。

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著者プロフィール

1977年、群馬県前橋市生まれ。
京都精華大学を経て群馬大学社会情報学研究科修士課程修了。研究成果を生かして歴史小説の執筆を開始する。
新田氏と南北朝動乱を斬新な切り口で描いた『風花』で、第14回歴史群像大賞優秀賞を受賞。2010年に『関ヶ原群雄伝』でデビュー。
同作はシリーズとなる。以後、『本能寺将星録』『豊臣蒼天録』など戦記物の分野で新機軸を打ち出した。
他に戦中、戦後の歴史観の変遷に迫った論著『新田義貞論─政治の変遷が生んだ光と影─』(別名義)がある。

「2022年 『猫絵の姫君-戊辰太平記-』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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