はじめての療育 わかって安心!発達障害の子どもとの上手なかかわり方 (学研のヒューマンケアブックス)
- 学研マーケティング (2015年5月19日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054060326
作品紹介・あらすじ
自閉症スペクトラム障害、ADHDなどの子どものよくある困った行動(時間管理できない、怒り出すと止まらないなど)の理解と対応法の入門書。療育に携わってきた著者と母親である漫画家が一緒に「なぜそうなるのか」「どうすればいいのか」を考える。
感想・レビュー・書評
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療育現場に携わる中での、ある種の不満やもやもやが少し解消された気がした。自分がやっても否定される実践が間違いではなかったり、変えた方がいいこともあったり。
●最後の方に出てきた「子どもへ伝えるときのコツ」はすぐに実践できそう。こういう意識ではいるんだけどね。特に「脅さない」はずっと意識してること。「片付けないとご飯食べられないよ」のような二重否定は後半が強調されて届いてしまうため、普段から「片付けたらご飯食べられるよ」と声掛けしている。が、周りが二重否定好きな方ばかりなのでプラマイゼロむしろマイである。
●失敗に弱い、気持ちの切り替えができないなどに対するアプローチも、大人がうまく船頭切って工夫していくべきなのよね。失敗は成功のもと、まさにこれ。ちなみに俺はある実践を試してみたときに「できないくせにするな」と管理者に言われました。自己肯定感だだ下がりです。
今の現場は、できないこと、間違っていることに対して叱責しがち。ストレートに「○○くん間違ってるよ」の声がふつーに聞こえますからね。そして児童が崩れ、イライラ。それを見て/聞いてイライラする他児童。分かりやすく悪循環に陥ってます。
大人の「普通」を押し付けている状況、個性や特性を理解した支援を行うには程遠い状況の中、せめてこの本だけでも共有できたらいいのだけども…共有しても変わらねーんだろうなぁ…書評よりつい怨念や愚痴が出てしまう…。
【読了時間:1時間37分 / 1日】詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元夫がADHDで、現在1歳10ヶ月の我が子がADHDの恐れ有りとのことで読みました。
この本は、障害を抱えている子どもをもつ親が読むのではなく、お友達に障害を抱えている親が読む用な、さら~っとした内容でした。
本書の中に
①「お風呂見てきてね」⇒「お風呂にお湯がたまったかどうか見てきてね」
②「お昼は何にする?」⇒「お昼ご飯は何を食べる?」
とありましたが、元夫は「お風呂にお湯がたまったかどうか見てきてね」といったところで「溜まってたよ」で、止めませんでした。
「お昼ご飯は何を食べる?」と聞いても、「ご飯」です。
「お風呂にお湯がたまったかどうか見て、溜まってたら止めて」ここまで言わなければなりません。
また、溜まってるかどうかは「溢れてるかどうか」です。
「お昼ご飯」と聞いているのに「ご飯」と答えるのも「おかずは何を食べたい?」と聞かなければなりません。
毎回思うことですが、一般的な子供にもこのような接し方をすればいいだけで、大人が子供に「これぐらいわかるでしょ」を押しつけ過ぎのような気がします。
元夫がADHDでしたから、大人になっても手とり足とり細かく説明しなきゃいけないのが発達障害故の苦労ですが、子供の頃はみんな肯定的に育てるほうが絶対いいです。 -
2016/8/21
自分の支援の見通しがたったな〜
大人になっても苦手って絶対あるし、一人ひとりつかめるようになりたいよ。
著者プロフィール
藤原里美の作品





