- 本 ・本 (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054060388
作品紹介・あらすじ
大反響の『戦国の軍隊』『「城取り」の軍事学』の著者が、戦国の土の城の見方、歩き方、考え方を徹底指南!あたるべき資料、城の各部を見る順番、まったく新しい用語解説、通説の疑い方、縄張り図の描き方などなど、懇切丁寧にガイドする実戦的城歩き読本!
感想・レビュー・書評
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「城取り」の軍事学で通説を覆した著者による城歩きの実践書
内容は良かったのだけど、求めていたの理論だったので評価が低くなった。
それでも城の個々のパーツを解説し、いくつかの縄張り図を解説、さらには築城された場所から城の役割を考えたりなど面白い内容だった。
また、縄張りが比較的に近年になってから研究され始めたというのは意外な事実だった。
[more]
「城取り」の軍事学でも度々書かれていたことだけど、通説で語られる城には城主が必ず存在している事が否定されている。城と城主の関係が1対1になったのは江戸時代に一国一城令が発令されたからの常識なのだろう。
戦が長期間かつ高い頻度で行われていた戦国時代は近代戦争の野戦陣地のように目的ごとに築城を行っていたんだろう。そして、役割を終えても破却されずに放置された結果が現在のように日本全土に渡り、隙間なく城跡が残っているのではないかと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても楽しく読みました。そもそも、自分が城跡好きだからかもしれないけれど。これまで城跡なんて興味が無かったという人が読んでも、魅力に気付いてくれる人がいるのでないかなぁ。
筆者による城跡に関する考察と、城跡の各パーツに関する説明、それから城跡に関する筆者の随想/主張が程良いバランスで記述されています。
筆者の縄張り図及び城跡への想いがひしひしと伝わって来て、そこが本書の魅力だと思います。
城跡/史跡の保存に関する主張や、復興天守に関する主張は、大いに共感できます。
多くの方に読んでもらって、まだまだ残されている歴史の痕跡に触れてもらえたらいいなぁと思います。
みなさん、本書を読んで、城跡に行きましょう!! -
同じ先生も加わっている「神奈川中世城郭図鑑」と合わせて読むと最高に面白い
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中世・戦国期の城郭について知っているべき事項が、用語レベルから縄張り図の見方・書き方、さらに、より大局的な問題まで含めて書き尽くされている。城郭の復元に関する問題や、城主に関する通説や伝承の疑わしさ、平時の館と戦時の詰城という「常識」への疑問など、読者の立場としては「そういう考え方もある」としつつ、評価は保留にして読むのが良い。
著者プロフィール
西股総生の作品





