美しきペテンの島国: 続・真説 日本の正体

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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054061309

作品紹介・あらすじ

日本の皇室に隠されたものとは何か。日本の経済はこれからどうなってしまうのか。政治はどの方向に向かっているのか。わが国が抱える様々な問題を、筆者が独自に集めた情報から、つぶさに検証。日本が迎えるであろう、近未来の姿を大胆に予測する。

感想・レビュー・書評

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  • 先日、この本の前作である「真説、日本の正体」という本を読みました。この本にはどぎついタイトルが付けられていますが、続編ということもあり手に取りました。

    太平洋戦争あたりから、最近の意味不明なマレーシア航空機失踪事件について書かれていて、本当かどうかは判断つきませんでしたが、興味ある内容でした。

    また、今までの本でも触れられてきましたが「天皇が持っていた金塊」についての記述もあり面白かったです。特に第一章の、「戦争の本質はマネーゲームである」という内容には納得するものがありました。

    以下は気になったポイントです。

    ・終戦になるのを知って、市谷大本営にトラックでやってきて、物資をみんな盗んでいったのは中野学校の優秀な軍人たち。それを隠して戦後に生きて、苦労話しかしない(p19)

    ・戦争の本質は、マネーゲーム、ゲームを成立させるには世界の中に敵と味方が必要、イデオロギーの違いでも何でもない(p26)

    ・世界大戦の参戦国が費やした戦費の大半は、天文学的な天皇の金塊によって賄われていた、第二次世界大戦は日本が独占スポンサー(p31)

    ・戦争ビジネスに加担した複数の日本財閥企業は、終戦以前から巨額の資産と利益を貯めてきた。三菱や三井は、終戦の段階で世界に名だたる企業規模と地位を確立した(p32)

    ・占領軍は日本の焼野原や被災者の惨状画像のみを切り取ってPR映像として公開、爆撃対象とならず惨状を逃れた財閥系の建物施設は公開されなかった(p32)

    ・第一次世界大戦後に莫大な賠償金を抱えたドイツに手を差し伸べたのが、アメリカの資本家であった。ナチスのガス室はアメリカのもの(p50)
    1925年にドイツの化学会社が合併してできたのが、IGファルベン社、3000万ドルに上る社債発行を引き受けたのが、アメリカのナショナルシティ銀行(p50)

    ・戦争というマネーゲームの決済システムは、BIS(国際決済銀行)、今はそれをIMFが担当している。大戦時の理事の顔ぶれは、アメリカ、ドイツ、イギリス、ベルギー、イタリア、そして日銀から派遣された銀行員。交戦国同士が一同に顔をそろえていた戦争銀行(p52、55)

    ・BISの実態は、第一次世界大戦で敗北したドイツ政府に賠償を履行させるための処理銀行、賠償金でひと稼ぎする機関、次の戦争のための戦争準備銀行であった(p53)

    ・1970年後半にアメリカが公開した資料(1943年5月5日会議資料)によると、最初の原爆投下目標地点は、太平洋のトラック諸島、つまり日本軍と記されている。(p75)

    ・広島に投下されたウラン型原爆は、ぶっつけ本番で兵器として使用されたあと、それ以降の核実験では一度も使用されていない。(p84)

    ・漢族の良識派は、大事なものは日本に置いておけば安全だということがわかっている。古代に日本に来て帰化したのは自然の流れ(p132)

    ・日本人が大陸で金塊をせしめた方法は、日本人のやくざが軍服を着てやっていた。これは日本人の高級官僚らの悪知恵、やくざ者を使ったのは歴史公文書が残らないようにするため(p139)

    ・幕末時の戊辰戦争で、明治政府側には性能のいい鉄砲を打って、奥羽越列藩同盟側には、アメリカの南北戦争のスクラップを売りつけたのが、グラバー(p152)

    ・ロシア革命を推進したスポンサーは、ロックフェラーとジェイコブ・シフである(p167)

    ・フィリピンには閉鎖した軍港と飛行場があるが、アメリカはそこを再開する。沖縄よりもフィリピンのようんが儲かるとアメリカは考えている。地下には、日本人が隠している天皇の金塊がある、12.3万トンと欧米情報機関は推定している(p196)

    ・新幹線の先頭の丸い滑らかな部分も、機械じゃなくて人間が手作業でやっている、携帯電話の表面、衛星のレンズの歪み調整も人間、それも日本人の職人しかできないので世界中から注文がくる(p220)

    ・スターバックスがうまくいったのは、従業員を徹底して、個性の「理」が通らないロボット化させたから。あれはアメリカナイズ社会では成功する(p222)

    ・ヒラリーと、その夫である、ビルクリントンは、アンカンソーでペテン師不動産まがいの仕事をしていて事件を起こしてワシントンに逃げた(p230)

    ・ロスチャイルドが金貸し業として自立できたのは、欧州最大の公爵、ヘッセン一族のへそくりを増やしたから。ヘッセンの末裔が、ベラスコだから、スイス銀行にベラスコは平然と入館できた、欧州の世界が血筋、階級で成り立っている(p234)

    ・明治44年2月4日、第二次桂内閣は、帝国議会において重要な決議案を決定した、それは「皇統は南朝をもって正統となす」であった、明治天皇は北朝の血を引くあるにもかかわらず(p247)

    ・足利尊氏は大覚寺統とは対立する、持明院統の後伏見天皇の第二子を光明天皇として擁立、これが北朝。南に逃げた後醍醐天皇は、吉野に移して南朝を開いた、60年後の1457年に南朝の皇統は途絶えたことになっている(p252)

    ・16-17世紀の世界の金総産出量は、年間10トン未満であったが、その半分以上は日本産であった。江戸時代に鋳造された大判小判は、200トン以上。それを流通させていた国は当時存在しなかった(p268)

    ・18世紀フランス王室にはカネがなかった、そこで銀行券という紙幣で商売を始めて金貨を使わずとも取引ができるようにした。信用不安を消すために、北アメリカ大陸のフランス領ミシシッピの開発に目を付けた。これを担保に株券を発行して人々に売った。誰かが株を換金すると瞬く間にバブルは崩壊した(p291)

    2015年5月16日作成

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著者プロフィール

愛知大学名誉教授・愛知大学国際中国学研究センター フェロー

「2020年 『中国土地私有化論の研究』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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