宮本伊織

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054061507

作品紹介・あらすじ

宮本武蔵の息子にして、二十歳の家老! 「くだらん武士に染まるな」と、剣豪が剣さえ教えず、名門小笠原家に小姓として入れた少年・伊織。彼の見た、戦国乱世の終焉と、養父の壮大な野望とは? 小倉藩筆頭家老になった息子と武蔵――異色の父子を描く!

感想・レビュー・書評

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  • 武蔵は、
    「お前は、これからそいつを舞って、謡えねばならん。
    一度しかやらんぞ。よく見ていろ。
    お前にひと月、時をやる。次の十五日までに舞えるようになっておけ。」
    と熊野(ゆや)を舞って見せた。
    緊張感のあるはじまりである。

  • 歴史小説で宮本武蔵の養子「宮本伊織」。なんとなく宮本武蔵=剣豪のイメージで、宮本伊織=剣豪っていう感じでしたが、筆頭家老に上り詰めている名宰相でもあったんですね。知らんかった。
    あとは、この作品における宮本武蔵も今までとは違ったイメージで描かれているので、とても面白かったです。

  • コーヒーブレーク本。

    二刀流を使う剣術家で、兵法家としても知られる宮本武蔵の養子・宮本伊織の目を通して武蔵の後半生を描いた時代小説(2014/10/28発行)。

    本書では、伊織の出自について諸説ある中、伊織は武蔵の甥という説をとっており、養子になると直ぐに明石藩主・小笠原忠政の小姓となり、将軍家の姫・千姫と知遇を得て順調に禄を上げ、20歳の若さで家老職に就く、異例の立身を果たすまでが描かれています。

    実在の人物・宮本伊織をもとにした小説ですが、余り知られていない人物である伊織と武蔵の異色物語ということもあり、サクサクと読み進めることが出来ました。 ただ若干、古臭い時代劇のような物語のところもあります。 少し古くさを感じる所もありましたが、面白い時代小説であると思います。

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著者プロフィール

1974年生まれ。第18回歴史群像大賞入賞。2013年『天を裂く 水野勝成放浪記』でデビュー。デビュー作が「この時代小説がすごい!2014年版」で、人気ベテラン作家に並んでランクインする。長編第2弾。

「2014年 『宮本伊織』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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