- Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054066700
作品紹介・あらすじ
電子書籍のベストセラーが新エピソード&描き下ろし4コマ漫画を加筆して完全版に! 読みやすくどこかやさしい文章が大好評! 工場勤務の22歳の若者が突如自衛隊に入隊、厳しくも愛にあふれる自衛官のリアルが感じられる自伝的青春小説。
感想・レビュー・書評
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体験後、結構時間が経過して書かれている為か、曖昧な記録となっている。様子は分かる程度。
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文が散漫だなと思ったらブログだったものなのか。
緩い文体の自衛隊の日常が書かれていて興味深かったけど、作者記憶なくしすぎていて怖くなった。やっぱり自分の頭で考えさせないって環境にするってことなのかな、軍隊って特殊な世界だ。 -
借りたもの。
2000年初頭に自衛隊に入隊した著者の士官体験記。
「このままではいけない」
と考えていた著者が一念発起して入隊した自衛隊。
駐屯地での日々を面白おかしく書いた一冊。
日々の訓練と何だか非合理的な自衛隊独自ルールをこなしてゆく“日記”。下士官の日常だった。
規律に厳しい……と思いきや、入隊の送迎に来た自衛官が遅刻してきたり(!)。
……あまり理に適っていない?と思うような、スポ根な筋トレの日々、富士山麓での野営訓練の厳しさ。(体力第一は確かだけれど)
北海道の駐屯地では雪上訓練、野生の熊との遭遇(!!)など。
訓練での事故の話も。
アメリカで同時多発テロが起こり、情報収集や厳戒態勢が敷かれ、普段と違う雰囲気になる。「誰もいない」その非日常状態。
この著者の体験から、そろそろ20年経とうとしている。
テロと震災を経て、自衛隊の在り方は大分変わったと想像するが、どうなのだろう?
伊藤祐靖氏( https://booklog.jp/author/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E7%A5%90%E9%9D%96 )や二見龍氏( https://booklog.jp/author/%E4%BA%8C%E8%A6%8B%E9%BE%8D )のような、専門スキルや組織としての自衛隊への疑問や部隊の在り方を模索している雰囲気はない。 -
自衛隊に入隊した筆者の体験記。自衛隊が日々どんなことをしているかというのも貴重な情報だが、筆者の物事に対してのとらえ方というのが学ぶべきところかな。
自分を作り替えたいという目的意識を常に持って行動しているのだな、と感じた。しかし、周りには紳士的に、仲間のことを考えて行動する。自分に厳しく、他人に優しくを徹底している人。(持久走など体を鍛えることを率先してやっていたこと。人がミスをしても激高したりしなかったこと。)
自分もそうありたい。自分を、鍛冶で叩かれる鉄のようにイメージして仕事に臨んで。他人には春風のように接することができるような人になりたいと思う。