- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054066953
作品紹介・あらすじ
歴史・哲学・言語・心理・文化・経済・社会・日本・芸術の全9テーマから成る、「教養の入門書」の決定版!数ある教養本のなかでも、イラスト図解の量は群を抜いており、ポップで親しみやすいイラストで「楽しく教養を身につけたい」という人におすすめ!
感想・レビュー・書評
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『感想』
〇イラストが多く、資格から情報が入ってくる。年代ごとの変化がわかりやすい。
〇教養というと、幅が広い。それをすぱっと切って、特にここ数世紀の話を教えてくれる。
〇何より21世紀の今を大事にしていると感じる。今どうなのかを知ることができる。
〇当然だがこの本だけで広い教養を得ることはできない。しかし興味を持たせること、うろ覚えで済ませているところを補填するにはよい。 -
教養の無い自分に辟易し手に取った。
面白く読めたけど、あまり記憶には残っていない… -
教養本ブームに、学習科学にムーの出版社学研さんも参入イラスト豊富ですが、著者児玉克順さんが有名予備校の現代国語講師の先生なので、文学、歴史、哲学、心理、文化はとてもわかりやすいですが、音楽、美術、経済は解釈が残念な感じ、自然科学、数学は全く無視。トータルで50点
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図解で簡潔に書かれていて理解しやすかった。
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とにかくとにかく読みやすい!
もとは現代文の読解のための前提知識の本らしいけど、
大人にとってもニュース読む時とかにいいと思う。
これを高校生の時に読んでいたら
もう少し大局から世界史とか理解できたのかなと思う。
特に、言語のところが印象に残ってる。
赤ちゃんが言語を習得するときにはバイアスがかかってて
ワンワン=名詞
と本能的に理解してるっていうのがすごく面白いと思った。
たしかに、
ワンワンって言われても、
色なのか形なのか名刺なのかは明確に言ってないのに
ワンワン=犬
だもんね。
そんで、違う犬種でもきちんとワンワンって言えるんだよね。
固有名詞じゃなくてカテゴリ名って認知してるんだよね。
すごいよね。
この仕組みってなんだろうね。
論理的に思考するときは母語とのこと、
しかも英語の早期教育論には決着がついてないとのことなので
我が家は母語を大事にしようと思います。
他のチャプターも
何度か読んで学びを整理したい。 -
幅広い分野を取り上げている代わりに内容は薄めだけれども、各章ごとに時代の流れが図とともに綺麗にまとまっていて、楽しく最後まで読めた。
試験勉強や大学の講義で得た点の知識が線になって繋がったような感覚!
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時代に乗り遅れないために、まずは浅く、教養を身につけようと思い、この本を手に取った。歴史、哲学、言語、文化、芸術など幅広く扱っているにも関わらず、ビジュアル的にも文章的にもわかりやすく書かれている。教科書で学んでいた時よりも、気持ち良く吸収できるため、気になったら何度でも読み返したくなる本。
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何かの学問を修めるためには勿論不適格なものではあるが、しかし知識を得るための地図としては、ポップなイラストも合わさって有用。学問の導入編として使える他、大学で学んできた言語学でも、やはり専門外の分野で新たな知見を1つだが手に入れることができた。
◯言語学
言語習得に関して、幼児期にあった能力が次第に失われていく話は聞き及んだことがあったが、しかし、思考能力に関する能力ーー思考言語能力については母語で習得したことが、第二言語の運用にも適用されることに驚いた。
◯日本
「アイデンティティ」について、西欧でのそれが「国家が求める国民らしさ」「民族が求める◯◯人らしさ」であったのに対して、日本でのそれは「各地域が求める地域人らしさ」「職業が求める職業人らしさ」であったことに驚いた。これまで過去の日本にアイデンティティが存在したと考えたことすらなかった。
また3・11以来その権威を見直されつつある「絆」としての「世間」という概念についても、これまでとは異なる肯定的視点から考えられるようになった。
◯社会
自由を「手に入れた」国と「輸入した」国の差異について改めて考えた。これらの差異によって発生したある種の「身勝手さ」は、現在とこれからの日本社会を考え、またそれらを小説というフィクションの場で再構成するために重要な1つの要因であると考える。
上記以外にも様々な知見に溢れており、改めて自身の興味関心がどこにあるか。また小説に用いていきたい考えた方について浅くはあるが広く学ぶことができたので良かったと思う。ただ、イラストの比率が比較的多い書籍であるため、値段の割に得られたものが少ない、と感じる人もいるかもしれないと考えた。見易さと得られる知識量は必ずしも反比例するものではないと思うので、自身がnoteを書くときなど、今回の書籍も参考に考えていきたい。 -
〜歴史〜
中世 5世紀〜15世紀ごろ
・封建制
・活版印刷術
近世 16世紀〜18世紀ごろ
・ルネサンス
・宗教改革
・大航海時代
近代 19世紀ごろ〜20世紀前半ごろ
・市民革命
・産業革命
・帝国主義
現代 20世紀前半ごろ
・冷戦
・グローバル化
・新たな問題
◎
〜日本史〜
中世 12世紀ごろ〜16世紀ごろ
・争いが絶えない
近世 17世紀ごろ〜19世紀ごろ
・江戸時代
近代 19世紀ごろ〜20世紀前半ごろ
・近代化
・国民国家
・帝国主義
現代 20世紀前半ごろ
・バブル経済
・失われた20年
◎
〜哲学〜
近代 17世紀ごろ〜18世紀ごろ
・心身二元論
・弁証法
移行期 19世紀ごろ
・超人思想
・実存主義
現代 20世紀ごろ
・構造主義
・ポスト構造主義
◎
〜時代の流れ〜
中世以前の時代
・神にまつわる儀式が多く存在。
・神の教えを基準にすることで、正しさも共有される。
・自分たちの宗教を無理やり信じさせることにより、植民地においても正しさの共有がなされ、結果、支配がたやすくなる。
近世の時代
・様々な人たちの地位が上がることで、人の人としてできることに対する意識が高まっていく。
◎
〜哲学〜
・経験論
人は生まれつきに理性はない。
経験をもとに物事を認識。
・実存主義
繋がりが感じられない世界では、人は生きる意味を失ってしまう。
それまでの近代合理主義が排除してきた他者や世界との関わり、偶然的な要素などをすべて受け入れ、関わっていくことでそれらすべてと必然的なつながりを持ったかけがえのない存在になることができる。
◎
〜文化〜
・自文化中心主義
自分たちの国家や民族を優れているとし、他の国や民族を劣ったものとして捉える考え方を言う。ら
・文化人類学
様々な文化の構造を見出すことで、普遍的な共通性を見出そうとした。
たとえば、多くの文化でかつて同性婚はタブー視されていたが、同性婚が間違いである根拠はない。
にもかかわらず、ほぼ共通したものとして文化の中に存在し、我々は無根拠にそれを信じて行動している。
◎
〜経済〜
・資本主義
お金持ちが労働者を雇って働かせ、対価として報酬を払うシステム。
・産業資本主義
18世紀後半から19世紀前半にかけて大工場で機械を使った大量生産が始まった。
産業革命。
もともとお金持ちだった資本家がますますお金持ちになるシステム。
・世界恐慌
作れば作るほど売れると思い込み、勢いよく製品を作ったが需要が思うように増えなかった。
そのため多くの工場が閉鎖し、たくさんの人が職を失った。
◎
〜社会〜
・権力
死の恐怖をもって脅すことで権力を得ることができた。
・自由
自由はもともと教会や因習など、様々な制約から解き放たれることだった。
何をやってもいいわけではない。
・制約のありか
人は「できない」状況であるからこそ、「したい」という欲望が生まれる。
人は「できない」状況から解放され続けると、「したい」という欲望自体がなくなるわけではないが、何を欲すればいいかがわからなくなる。
・ネットにおける共同体主義
ネットの世界では匿名性ゆえに個人を縛る制約が少なく、自分勝手な言動がまかり通る。
ネットの世界における攻撃やいじめにより、会社倒産や自殺、精神疾患など、現実世界でのトラブルが起こる。
ネットを使った共同体の力は強力。
デモ活動の呼びかけにより国家を転覆させることも、新たなテロ組織を作ることも可能。
◎
〜日本〜
・現在の研究では
武士は支配階級ということで身分が上であるが、それ以外は町民村民という形で身分さなどなかったとされている。
町内では様々な仕事があり、農村部では皆が協力する様々な役割があり、仕事がなくて苦しむことは少なかったとされる。
・日本らしさが失われた日本
アイデンティティを失い、さまよう。
安保闘争
学生運動
バブル経済
ゆとり教育
ニート、ひきこもり
・東日本大震災
震災をきっかけに、人と人とのつながりや、人と地域とのつながりの大切さが再認識された。
そして日本という国それ自体に注目が集まり、世界的に改めて日本人の態度と文化が評価の対象となる。
日本人が失ってきた誇りを取り戻す契機に。