心理学のすべてがわかる本

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054067479

作品紹介・あらすじ

「心をつかむ心理学」や「人を操る心理学」「見抜く・見破る心理学」など、心理学の面白く、興味深い面を、わかりやすい例やエピソードやを交えて紹介する科学的エンターテインメント読み物。ビジネスや人間関係にもすぐに役立てられるテクニックも提供する。

感想・レビュー・書評

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  • 心理の旅へのパスポート!


     本書が、心理学の旅へのパスポートでした。
     私は心理学に興味をひかれ、最終的には50冊の関連書籍に触れた人間です。しかし、意外に「初めの一冊」として手ごろなものが見つからず、しばらくさまよったのが思い出されます。
     一般向けの心理学本は、書店に行けば困惑するほど大量に並んでいます。読めば人の心理を操れるだの、相手の心を支配してYESと言わせるだの、俗物め。そんな変態の本を読んだところで、心理学に詳しくなれそうな気が全くしません★
     心理学入門の本もいくつも出ていますが、著者が自分の好きな部分だけ紹介するような、つまみ食いの本が多いです。とは言うものの、いきなり学術書というのも理解できそうになく……
     そんなある日、視界に入ってきたのが『心理学のすべてがわかる本』。やっと、心理学という学問のすがたが、水平線の向こうから近づいてきたのでした★

     本書では、以下の知識が確実に得られます。
     心理学の歴史。そもそも、いつ誰が始めた分野なのか。
     心理学は科学的と言えるのか、信憑性はいかほどのものか?
     現代では「○○心理学」「△△心理学」「□□心理学」等と枝分かれが進んでしまい、初心者にはとらえどころがありません。本書は、その系譜、代表的な提唱者、実施された心理実験などを、一通り解説してくれるのもありがたい点です。
     さすが学研! ちなみに、同シリーズ(著者名が「科学雑学研究倶楽部」と記されている)の『量子論のすべてがわかる本』にもお世話になりました。
    「興味を持った分野があるんだけど難しそう。何かとっかかりが欲しい」というときにぴったりです。パスポートが手に入って、いよいよ旅立つぞ! と気持ちが盛り上がるようなもの☆ 一度こういった本に目をくぐらせると、その後はライトな読み物も「これもアリか」と楽しめたり、あるいは専門書にも「大変そうだけどトライしよう」と思ったりするのです。

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