佐藤優の地政学入門 働く君に伝えたい「本物の教養」

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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054068520

作品紹介・あらすじ

【発売1週間で重版決定!】
【★★★ロシア・ウクライナ情勢、北朝鮮事情、米中新冷戦等、ニュースの見方が変わる! 最新地政学を“知の巨人”が徹底解説!★★★】
・なぜロシアはウクライナにこだわるのか?
・なぜ米・ロ関係は冷戦後最悪となったのか?
・中国の「一帯一路」構想とは?
・なぜ北朝鮮は「強気」でいられるのか?
・米中は本当に「新冷戦」といえるのか?
【地政学を知れば、世界情勢の「裏側」が見えてくる!ビジネスに効く!】

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤優「もしもアメリカがトランプ大統領のままなら、ロシアのウクライナ侵攻は起こらなかった」 「ロシアが軍事介入するなら、アメリカも軍を送る」と脅せたはず | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
    https://president.jp/articles/-/55173

    【池上彰&佐藤優監修】「行動経済学」「地政学」が予約開始 | 学研プラス公式ブログ
    https://gkp-koushiki.gakken.jp/2022/02/10/45187/

    働く君に伝えたい「本物の教養」『佐藤優の地政学入門』 | 学研出版サイト
    https://hon.gakken.jp/book/1340685200

  • 佐藤優さんは「監修」です。
    そして「働く君に伝えたい」とありますが、
    地図やイラストが学生さん向けに思えました。
    わかりやすくて私には良かったです。

    「地政学」とは地理的要素からその国の政治や外交、
    行動原理などを読み解く学問です。
    世界中のことが書かれている本で、3月末に出版されたので、
    ロシアのウクライナ侵攻のことも少し書かれています。

    1990年国連安全保障理事会はクェートへ侵攻した
    イラクに対する武力行使容認決議を採択。
    翌年1月、米軍を主力とする多国籍軍による
    「砂漠の嵐」作戦で湾岸戦争が開始され
    そのわずか43日後、多国籍軍の圧倒的勝利で幕を閉じました。
    この戦争で日本は、多国籍軍に130億ドルもの資金を拠出しながら、戦後、クェート政府がアメリカの新聞に出した「各国のみなさん、ありがとう」という広告に日本の名はありませんでした。
    人的貢献のない日本のやり方は「小切手外交」と揶揄されたのです。
    それ以降、自衛隊は現地でさまざまな活動を行うようになりました。

    現在ウクライナ侵攻については、どの国も
    当時の日本の状態だと思われます。
    当時認められなかった日本の選択が正しいとされたのでしょうか。
    それとも様子をみているのでしょうか。
    あるいは相手がロシアだから対応がちがうのか。

    早くロシアの人たちが目を覚まして停戦になることを
    世界中の人たちが願っていると思います。

  • 聞くYouTube大学を聞いて地政学を知り。
    ランドパワーとシーパワー、ワールドアイランドとハートランド、リムランドとマージナルシー、チョークポイント。なんでそんなことを・・と思うこともあるけど、ざっくりいうと性格がまったく違うのか。
    165冊目読了。

  • 地政学的観点での各国の課題、歴史的経緯をダイジェスト的に学べる良著。深掘りしすぎぬ構成で、入門編として分かりやすいイラスト付きの解説書。

    地政学という言葉は、スウェーデンの政治学者アドルフ・チェーレンが第一次世界大戦中1916年に発表した『生活形態としての国家』という論文の中で登場。国家は隣接国と生命間を競い合う〝有機体”であるとする、国家有機体説を発展させた。さらにドイツの地理学者カールハウスホーファーが国家がその国力に応じた資源を得るための領土〝生存権”を提起。国体保持における安全保障のために参戦せざるを得なかったと主張する日本の論理にも通底する基本的な考え方なのだろう。

    それから、アメリカの地政学者ニコラス・スパイクマンによるリムランド理論について。ランドパワーとシーパワーが衝突を繰り返すリムランド。リムランドを制するものがユーラシアを制する、ユーラシアを制するものが世界を制する、というもの。他には、原油輸入の約9割を中東地域に依存する日本。その8割はペルシャ湾とオマーン湾をつなぐホルムズ海峡を通過しているが、ホルムズ海峡はシーレーンにおけるチョークポイントである。こうした理論、用語の解説。勉強になる。

  • ザックリ解説でしたが、ワールドアイランドとハートランドやランドパワーとシーパワー、そしてリムランドとマージナルシーなど、比較対象しながら説明があり、さらに地球儀を片手にこの本を読むととてもわかりやすかったです。
    地球温暖化によってロシア船の北極海ルートができるようになる話しやタイ運河の建設によって貿易ルートがどう変わるとか、今後の世界そして日本の未来を考えるのに必要な教養だと思いました。入門とはいえ人名や地名、条約名、協定名などの用語を覚えるのにも参考になりました。

  • 初めて地政学の本を一気読みした。
    佐藤優さんは監修にて同氏っぽさは薄かったが、内容はわかりやすかった。
    最近の世界情勢が、地政学の切り口から解説されている。海洋国家なのか、陸地の国家か。隣国との関係、地形など。
    以前もランドパワー理論、シーパワー理論の言葉は聞いたことがあったが、ランドパワー→ハートランドを制するものが世界島を制す、というのはイギリスの学者の立場から。シーパワー理論はリムランドを制するものが世界を制す、というのはアメリカの学者の理論。誰が提唱したかというのは大事と思った。またそもそもはヒトラーにも地政学的な考え方として、生存権獲得、経済圏の拡大を目論むところがあったんだと理解した。
    温暖化の影響で、今まで冬に航行できなかった北極海ルートが年間で使えるようになったのは驚いた。これにより北極海が、内海となり、北極海を挟んでロシアとアメリカが対峙することになる。地球をより立体的に捉える頭が必要かもしれない

  • 地政学に興味があり何冊も本を読んでいる。
    とは言え地政学ってやっぱり大きく地理的な条件が変わらないためどの書籍も内容がほとんど同じである。

    本書の中で自分が知らず、かつ地理が変わってきたことによる地政学の観点で1点参考になった部分を記載をする。

    その内容が地球温暖化により北極の氷山が溶けていることにより北極海の航路が確立されていること。
    そのため北海道が地理的に優位となりその部分がまた地政学の観点で日本や他国の思惑によって様々な争いが起こるのであろうと予測されることである。

    結局様々な国同士の争いは地政学から大方読み取れる。
    それを2020年代になっても続けていること自体にアホらしさを感じる。

  • 入門編としては世界の多くの国について言及があってよかった。シーパワーとランドパワー。アフガニスタンがイギリスやソ連、アメリカを退けることができたのは腹落ち。日本がバッファーとなるには、より具体的な提言が必要かと。日本自身の富国強兵、飲み込まれない国力が…。

  • 【★4】薄く広くという感じだが、地政学に馴染みのない人には十分な内容

  • 一つの項目を見開き2ページにまとまっていて、絵も分かりやすいので、興味のあるところだけ拾い読みするのもできるし、概要をつかめるのは良かったです

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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