いまさら聞けないWeb3、NFT、メタバースについて増田雅史先生に聞いてみた

  • Gakken
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784054068940

作品紹介・あらすじ

【「NFTは一過性のブーム」じゃない、Web3時代のインフラだ】
驚異的な勢いでビジネス化が進む「メタバース」や「NFT」、今後注目される「DAO」「Web3」について、イラストでわかりやすく解説。誰もが抱くシンプルな疑問をひとつずつ解決します。アートやゲームだけじゃない、私たちの生活そのものがガラッと変わるシン時代に備えて、自分ゴトにするチャンスです。

本書はNFTやブロックチェーン関連の法律の第一人者である弁護士・増田雅史が監修。基本的な内容から、なぜ注目されるようになったのか、社会をどう変革していく可能性があるのか、日本・海外のトレンドまで、幅広く、かつわかりやすくまとめました。

▼こんな時代が来ています
・デジタルアートが75億円で落札!
 →NFTで「レア」で「オンリーワン」なものと証明できたから
・NFTに欠かせない「契約の自動化」≒「スマートコントラクト」は、「自動販売機」のようなもの?
・NFTは法的に「所有」できない!
・暗号資産といえば「ビットコイン」。
 でもWeb3を押さえるなら「イーサリアム」が外せない!
・イーサリアムには「ガス代」がかかる?しかも高騰してる?
・「VRゴーグルがなくちゃメタバースは楽しめない!」
 →これは間違いです。
・メタバース市場は「体験」「デバイス」「空間」に分けられる?
・世界中のゲーマーがVRを使えば、メタバースが一気に広がる!
・DAOなら土地も建物もいらない「デジタル国家」を作れる!?
・DAOでは経営者/従業員の「階層」や「給料」すらなくなる!
・Web3でサヨナラ転売!
 「推し活」はアーティストとファンが直接つながる時代に
・メタバースで波が来ている!
 そんな業界は「アパレル」と「旅行」

「何度聞いても、ブロックチェーンがなんだかわかりません」という人から、「NFTで生まれる新しいビジネスでチャンスを掴みたい!」という人まで、これからのビジネスパーソン必読の一冊です。

感想・レビュー・書評

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  • 大まかに理解することができた。
    人に聞かれてもざっくり説明できる自信がある。
    将来何が流行るかを考えるのに役に立った。
    後、日本の税制度、法律は新しい企業を苦しめており、早急に法整備を整えないと産業が育たないし、国外に人材流失してしまうと、知った。

  • 説明がとても分かりやすかったです。
    言葉の説明だけにおわるのではなく、世界における日本の立ち位置についてや、今後の展望についても書かれており、これから自分もどう関わっていくべきか考えながら読めました。

  • 入門
    つくるの話を聞いて

  • 概要を理解するというよりもディテールまで知りたい人向けのような。

  •  Web3、NFT、メタバースがどういったもので、どのように社会を変えていく可能性があるか、わかりやすく説明されている。また、それらの技術として重要なブロックチェーンについても説明されていて、初学者にとって理解しやすい内容であったと思う。

  • イラスト多めで丁寧な説明。一冊目としてはけっこう良かった。もう少し早く読めば良かった、、、

  • 見開き1ページかつイラストつきで、非常にわかりやすく平易な言葉を使ってWeb3とNFT、メタバースについての概要を、一問一答形式で解説してくれる本。

    IT業界の人でなくても理解しやすいように抽象度を上げている関係で、少し本質とずれてしまっているような印象をうけるところがあったが、最初の一投目として概要を掴む、という意味ではこの本は非常にわかりやすいと思う。自分のなかでフワッとだけ、あるいは言葉だけ知っていた内容が理解できたのでとても良かった。

    以下、読み終わってみての感想
    (本の内容というより、Web3に対しての個人的な想い)

    Web3のキー要素であるブロックチェーンや仮想資産、NFT、あるいはDAOといったものの定義をこの本の通りに受け取るとすると、「今のままではWeb3は社会に定着はしないだろうな」というのが個人的な意見。

    本書内に記載されていたいくつかのポイントを引き合いに、コメントしてみる

    ◯ブロックチェーンに過去の職務履歴や活動内容が
     消去・改ざん不可能な状態ですべて記録される

    まるで良いことのように書かれているこの部分は、それこそ「超監視社会」そのもの。人生には色々なことがあるので、失敗やドロップアウト、一時的なサボタージュが起こることだって稀にあるはず。それらすべてがつまびらかに記録されてしまうわけで、ずっと成果を残し続けている人やキラキラ前向きに生きてきている人はいいだろうけど、いろんな都合で道を外れたり、再出発をしなければいけなかったり、リスクをとってチャレンジしたが成功できなかった人にとっては、見せたくない過去も含めてすべてが明らかになってしまう。これが本当に社会にとって完全に良いことなのかどうかは、私は疑問符を付けざるを得ない。
    「学歴偏重主義じゃなくなる」と著者は書いているが、これは歴然とした「職歴偏重社会」であり、新しいキャリアへチャレンジしていく人の芽を潰しかねないバッドプロトコルだと思う。

    ◯DAO=分散型自立組織組織はメンバーをNFTで
     管理され、職位による上意下達ではなくチームの
     合意をもって意思決定されるが、その決定権は
     DAOにおける貢献度≒トークン保有数が多いほうが
     より多く決定権を握る

    貢献度に応じて配給されるソーシャルトークンなどの考え方もあるし、お金とは直接的にはならないもの、大筋としてはやはり株主と考え方は同じで、トークンを多く持った人が発言権を持つ仕組みは現在と殆ど変わらない。そればかりか、次に書くように組織の宗教化がますます進む原因になる。

    ◯NFTによって唯一無二を証明できる希少性の高い商品を
     購入することで、特定のアーティストをファンとして
     応援し、かつ同じアーティストのファンのあいだで
     それを自慢できるようになる(ファンエコノミー)

    著者は、Web3は中央集権型社会へのアンチテーゼであり、イイねばかりを集めようとするSNSと違い、自分の愛するものを発信してそれに共感してくれる人たちで社会が構成され社会が平等になっていくと書いているが、ここに書いたようにあるものに関して情熱を注いだら注いだぶんだけ発言権があがったり射幸心を煽るような仕組みでエコノミーを作っている限り、「内輪」の粋をでることがなく、しかもこれまではそれを利用する大人=マネジメント企業が総取りしていく仕組みだったものが、ファンを集められる人が総取りしていく世界になるだけだ。
    この仕組みは、言うまでもないが誰かを教祖に据えた宗教法人のやりくちそのものだ。こうなると人心掌握術に長けた人間だけが社会で成功していく仕組みをWeb3が助長することになりかねず、とても平等な社会が訪れるようには私は見えない。


    最後に。

    私は、人は自分が楽しいと思えることを生業にして、食うに困らない程度のそれなりのお金が貰える生活ができれば、それを幸せな人生と呼ぶんではないか、と考えている。幸せの定義はひとそれぞれで、せっせと生きたいと思う人もいるし、まったりゆっくり生きたいと思う人もいる。どうもこのWeb3によって実現される世界は、やる気や情熱、野心をもった、あるいみマジメで前向きで上昇志向が高い人たちばかりを救う社会になっていく気がして、非常に恐ろしい。

    好きなことをして飯を食う人が、すべからく情熱的で向上心が強く、明るく前向きなわけではない。全ての人が1つの間違いも犯さず、一度心に決めたキャリアを曲げることもなく、着実に成果を積み上げられる者だけでこの社会が構成されていれば話は別だが、残念ながらこの世の中にはそんな人は全体の2割以下しかいないということはパレートの法則でも言及されている。

    Web3のキー要素が、これまで技術的に解決が不可能であった不便を被っている部分の改善に使われるんであれば良いが、今あるものの倍音装置としてしか使われないのでれば、今後もWeb3は「スキモノのオモチャ」の枠から外に出ず、社会に浸透していかないと思う。せっかく強みも魅力もある技術だし、適切なユースケースで社会に広まってくことを期待したい。

  • 全く知識がなくても
    丁寧に説明してくださってます^_^
    繰り返し読むと良さそう⭐︎

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著者プロフィール

法律編執筆
弁護士(日本国・米国ニューヨーク州)。スタンフォード大学ロースクール卒。
理系学生から転じて弁護士となり、IT・デジタル関連のあらゆる法的問題を一貫して手掛ける。
デジタルコンテンツ分野の法律実務、ブロックチェーンに関する金融規制の双方に通じ、その融合分野といえるNFT法務の第一人者。
ブロックチェーン推進協会(BCCC)アドバイザー、日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)NFT部会法律顧問。
中央省庁における多くの会議体で構成員を務めるなど、わが国におけるweb3政策に深く関与。

「2023年 『クリエイターのためのNFT参入マニュアル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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