- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054069244
作品紹介・あらすじ
古今東西の名作名著を漫画化した伝説のシリーズ「まんがで読破」 、待望の新装版で新創刊!
「おい、地獄さ行ぐんだで! 」ーー昭和初期。極寒のオホーツク海上で蟹を獲り、船上の工場で缶詰にする船、蟹工船で、多くの貧しい労働者たちが働いていた。寒さにごごえながら暴力で支配される過酷な労働環境で、労働者たちは過労と病気で次々倒れていく。まさに地獄のような様相だ。軍国主義に傾いていく日本で、資本家や政府は、彼ら労働者から搾取した利益によって太っていく。耐えかねた労働者たちはある時、立ち上がるが……。
小林多喜二のプロレタリア文学の傑作を漫画化、労働者たちの様子をリアルにドラマチックに描き出す。
作品解説は池上彰(ジャーナリスト)。
ちょっと難しかったあの文学も、いまさら知らないとはいえないあの哲学も、親しみやすい「まんが」で一気に読んで、どっぷり没入!
感想・レビュー・書評
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名作で有名な蟹工船をまんがで、サクッと内容を掴めた。こりゃ酷い労使の構図だ。時代も炭坑で奴隷のように働かさせられたり、東北地方の冷害による飢饉など食べる物もろくに無く、劣悪な時代だ。資本家と労働者の関係がめちゃくちゃ酷い。海上で閉鎖された空間で逃げ場がなく暴力に屈するしかなかったのだ。吐き気がした。それが、ロシア船の社会主義的思想に助けられたというお話だった。ちょっと無理がある展開?とおもったが、
最期の池上彰の解説で、なるほどー!小林多喜二が共産党員だったのかーっと、驚いた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
まさに今のブラック企業の構図じゃないか!
搾取される側を選ぶのか、行動する側に行くのか
俺は後者を取る!!