資本論 (まんがで読破)

  • Gakken (2023年9月14日発売)
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本 ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784054069336

作品紹介・あらすじ

★★★累計400万部をたたき上げた名著の漫画化シリーズ「まんがで読破」が待望の復刊!★★★
ちょっと難しかったあの文学も、いまさら知らないとはいえないあの哲学も、親しみやすい「まんが」で一気に読んで、どっぷり没入!Gakken新装版は、作品を愛する豪華著名人の解説つき。各作品の時代背景、文豪たちを知り、もっと深く作品世界に入りこもう。

■作品解説:山崎元(経済評論家)★30ページ超の解説つき!
【世界を変えた思想体系】
「社会・経済の仕組みを知らないと、人は経済格差の不利な側にどんどん押しやられていく可能性が大きい。このまんがを読め。そして、常識を疑え!」

■あらすじ:【なんのために金持ちになるのか】
産業革命によって商品の大量生産・大量供給が可能になったが、一方で人々の生活はより貧しく苦しいものになっていた。生まれたのは労働者を酷使する「搾取」の上に成り立っているシステム。次第にその矛盾や危険性が明らかになっていく──。生涯を通し資本主義に立ち向かったマルクスが残した代表作。

なぜ不況が起こるのか? なぜ格差はなくらないのか? 「お金」「労働」「資本」を分解し、現代社会にも通じるシステムを初めて解き明かした名著を漫画化。

感想・レビュー・書評

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  • 「あの本、読みました?」を観ていたら、この本が紹介されていたので読んでみました。この番組が好きなので、紹介された本をどんどん読んでいきたいなぁ、と思っています。

    主人公のロビンは父と慎ましくチーズを生産・販売して暮らしていた。しかし、「中間の暮らし」こそ人間にふさわしいと考える父に反発し、ロビンは投資家のダニエルにアドバイスを受けながら工場でチーズを作り始める…
    ロビンは上手く工場経営ができるのか。労働者を暴力で押さえつけるようになっていくロビンの方針に、ロビン、大丈夫か???と心配しながら読みました。あまりのハラハラドキドキさに、私は資本家にはなれないなあ、と実感。
    山崎元さんによる解説もあります。
    解説によると、労働力を維持・発展させるために必要な費用とは、本来、労働者が明日、今日と同程度の元気を取り戻すためだけでなく、未来の労働者である子供を育てるに十分な程度の額だと考えられていた。しかし、今の日本では、子供を持つことが経済的に不可能だと思えるような労働条件が横行されていると言及されています。
    その通りです。私の職場でも、ここの給料では暮らしていけない、と辞めていく若者がいます。
    安い安定にしがみつかず、他人と同じ労働者にならないよう努力しつつ、社会の仕組みを変えるために働きかけをする…。ほんと大切です。

    最後のページに書かれているメッセージ
    (1) 他人と同じは不利なのだから、それぞれに「工夫せよ」
    (2) 損する側に回らないためには、「適度なリスク」を取ることを恐れるな
    を肝に銘じます。
    うーん、マルクスとエンゲルスは偉大だった。

    • 川野隆昭さん
      今、マンガじゃない『資本論』を読んでいます。

      難しいです。僕もマンガにしようかなぁ…。(笑)
      今、マンガじゃない『資本論』を読んでいます。

      難しいです。僕もマンガにしようかなぁ…。(笑)
      2024/07/23
    • ゆうこさん
      川野さん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      私はマンガじゃない資本論を本屋で手に取って、即諦めました(°▽°)
      是非この本をステ...
      川野さん、こんにちは。
      コメントありがとうございます。
      私はマンガじゃない資本論を本屋で手に取って、即諦めました(°▽°)
      是非この本をステップにして下さい!
      2024/07/23
  • 明らかな人文畑の人間から見て、どうにも経済学というものに興味がもてないと思いつつ今日まできたが、その訳が少しだけわかった気がする。
    経済学では、人の顔が見えないのだ。
    一人ひとりの人間、ではなく「労働力」。
    いかにより良く生きるか、というのが究極の目標(だと個人的には思っている)である人文学から見ると、どうしても無味乾燥というか、面白みに欠けるというか……
    しかしこの社会、経済とまったくかかわらずに生きていくことなど不可能。
    人文学も経済学も(もちろんそれ以外の学問も)、うまく折り合いをつけて生きていくために、やはり知識をもつことが必要なのだろう。
    マンガ部分はふーん、という感じだったが、最後の解説は素人にもなかなか読みやすく、理解が進んだ。

  • 2024年に亡くなられた山崎元さんの解説が入った漫画で読破 資本論の2023年改訂版。病気療養中の記事でも、資本論の解説を書いたと聞いていたので改めて拝読。
    そもそも、氏は資本論好きではないと思っていたが、氏によると資本論は聖書、コーランとならぶ難解で解釈に幅がある奥深い書物、つまり聖典としてとらえている。
    また、”資本論には政府がいない”、”資本自体は意思を持った怪物ではない”など、本編に対する批判も忘れない。本編は単純に描かれているが、解説と併せて、とても分かりやすくまとめられている。感服。

    この解説を書いたことで、亡くなられる直前の著書における働き方、カネの稼ぎ方の氏の意見が大きく影響されていると思われる。それまでは社会における搾取構造の話などは、それほど出されていなかったが、”資本主義は、資本を提供する形でリスクをとる資本家が、安定と無リスクを求めて労働力を安く売る労働者から剰余価値を集める仕組み”と喝破。他の働き方でも積極的に株式に基づく報酬を得られるよう、積極的にリスクをとるべき、と彼の意見が収束した。

    やはり大著の解説で、考え方にも大きく影響が出たのかも。名著の再読・精読の価値についても考えさせられる。

  • 経済学部 金江亮先生 

    推薦コメント
    『資本論の大ざっぱな入門になります。巻末の山崎元の解説も面白いです。』

    桃山学院大学附属図書館蔵書検索OPACへ↓
    https://indus.andrew.ac.jp/opac/volume/1335452

  • マルクスの資本論がどんなことを述べているのかは大まかにわかった。漫画が読みやすいけど、まんがだけではわからない。解説まで読む必要がある。

  • とにかく分かりやすく資本論について漫画にしている本。わかりやすい。概要や重点はこなはレベワル

  • 漫画なのですらすら読めた。
    オチが暗いので、結局目指すところがわからん。というか自分で考えろスタイルなので、考えさせられる一冊。

  • マルクスの「資本論」を知っているが読んだことはない人は多いと思う(私もその一人)。

    「資本論」が発行されたのは1867年。150年以上経った現代もその構造は変わらない。経済の普遍の仕組みを理解するのに漫画はわかりやすく、これから働く人にも読んでほしい。日本で生きる上で資本主義社会は避けて通れない道。そうであれば仕組みを理解することは考えて生きることの第一歩だと思う。

  • 漫画で読みやすい

  • マルクスの資本論 投資家が儲けるための礎です
    余剰資金は労働力でしか発生しないということを理解するのは難しいですね

    様々な分野でDXが求められる現代では、DXを生み出せる人とそれ以外分かれていくでしょう
    庶民の娯楽が安くなってきている今、中間のくらしはどこにあるのでしょうか

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