- 本 ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784054069381
作品紹介・あらすじ
【サクッと短時間で読める、新感覚の教養シリーズが登場!】
人類の誕生から現代までの世界史を一気に俯瞰できる。
1テーマ1見開き完結のコンパクトな構成と図解で、時代の特徴が驚くほどつかみやすい。
気軽に始める「大人の勉強」時間にもぴったりの1冊。
人生に役立つヒントが満載です。
【目次】
CHAPTER 01 先史時代と古代文明
CHAPTER 02 東アジア世界の歴史
CHAPTER 03 イスラーム世界の歴史
CHAPTER 04 中世ヨーロッパの歴史
CHAPTER 05 近代社会の形成と革命の時代
CHAPTER 06 19世紀のヨーロッパとアメリカ
CHAPTER 07 帝国主義と民族運動
CHAPTER 08 二つの世界大戦
CHAPTER 09 現代の歴史
感想・レビュー・書評
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コーヒー1杯分の時間で読む「教養」世界史
01 先史時代と古代文明
人類の歴史の幕開けである,先史時代。
人類は狩猟や採集を行いながら生活し,農業の発展によって定住生活が始まった。
また,エジプト,メソポタミア,インダス,黄河の流域などでは,それぞれ独自の文化と伝統が根付いていた。
この章では,先史時代から古代文明にかけての世界史の基盤となる出来事や文化を概観し,人類の歴史の始まりを学んでいく。
人類はアフリカから誕生した!
人類は約700万年前にアフリカで誕生したとされる。
猿人,原人,旧人の後に,現生人類の新人が登場した。
打製石器を使用し,狩猟・採集を行っていた時代を旧石器時代という。
メソポタミアで誕生した最古の文明
前3000年頃,メソポタミア南部にシュメール人が都市国家を形成した。
シュメール人は最古の文字の一つである楔形文字を使用した。
バビロン第1王朝のハンムラビ王は『ハンムラビ法典』を制定した。
オリエント世界を支配した大帝国
エジプトでは古王国時代に、クフ王などの三大ピラミッドが建造された。
フェニキア人が作ったフェ二キア文字は,アルファベットのもとになった。
アケメネス朝はオリエントを統一し,大帝国を築いた。
ヨーロッパの歴史はここから始まった
エーゲ海では,クレタ文明やミケーネ文明などのエーゲ文明が栄えた。
ギリシャでは,アテネなどのポリス(都市国家)が栄えた。
アテネを中心とするギリシア軍は、ペルシア戦争でアケメネス朝を破った。
ギリシア世界とアレクサンドロスの東方遠征
デマゴーゴスによる衆愚政治に陥ったアテネでは,民主政が堕落した。
マケドニアのアレクサンドロス大王は東方遠征を行い,大帝国を築いた。
ギリシア文化とオリエント文化が融合し,ヘレニズム文化が成立した。
共和政都市国家・ローマの誕生
紀元前6世紀末にローマはエトルリア人の王を追放し、共和制となった
ローマはカルタゴとのポエニ戦争で勝利し、地中海西部をほぼ統一した
ガリア遠征で名をあげたカエサルは独裁政治を行ったが、暗殺された
キリスト教はどうやって広まった?
アウグストウスによって,事実上のローマの帝政が始まった。
帝政開始から五賢帝時代の約200年間を「パクス=ロマーナ」という。
コンスタンティヌス帝によって,キリスト教が公認された。
世界5大宗教の2つを生み出したインド
モエンジョ二ダーロとハラッパーはインダス文明を代表する遺跡である。
前5世紀頃、ガウタマ=シッダールタが仏教を開いた。
バラモン教と民間信仰が融合して,ヒンドゥー教が生まれた。
かつての繁栄を伝える文明の遺跡たち
カンボジアでは,アンコール朝の時代にアンコール=ワットが造営された。
ユカタン半島のマヤ文明では,20進法や精密な暦法が用いられた。
南アメリカでは、チャビン文化やインカ帝国が緊栄した。
古代中国を駆ける五覇と七雄
中国最古の王朝とされる股では,甲骨文字が使用された。
周が衰えると,中国は春秋.戦国時代に突入した。
春秋,戦国時代には,孔子,老子,風子などの諸子百家が活躍した。
中国における皇帝の登場
秦王の政は中国を統一し,始皇帝と称した。
劉邦(高祖)はちょうあんを首都にし,漢(前漢)を建国した。
劉秀(光武帝)は洛陽を都とし,後漢を建国した。
02 東アジア世界の歴史
中国では英傑たちがしのぎを削る三国時代に入り,いくつもの民族や国々が興亡する五胡十六国時代,そして華北と江南で異なる王朝が併存する南北朝時代へと続く。中国を統一した隋は中央集権的な国づくりをめざし,それに続く唐は東アジア文化圏の盟主となった。
多くの王朝が繁栄と滅亡をくり返す中で,モンゴル族が建てた元や中国東北地方の女真族が建てた清など、異民族が中国を統一した時代もあった。
この章では,東アジアとその周辺地域の歴史を見ていこう。
中国は長い分裂の時代へ
曹丕が魏を建国すると孫権が呉を劉備が蜀を建国し,三国時代に突入した。
4世紀に入ると,華北は五胡十六国時代に突入した。
隋の楊堅は陳を滅ぼし,中国を統一した。
中国南北の統一から大帝国へと拡大する隋・唐
髄の煬帝は華北と江南を結ぶ大運河を建設し,高句麗にも遠征した。
李淵(高祖)はちょうあんを都として,唐を建国した。
唐の玄宗は晩年になると楊貴妃を寵愛し,安史の乱を招いた。
中国は東アジア文化圏の盟主だった
東アジアでは,中国と周辺国が君臣関係を結ぶさくほう体制がとられた。
新羅は百済・高句麗を滅ぼし、朝鮮半島を統一した
ソンツェン=ガンポはチベットを統一して,吐蕃を建国した。
周辺勢力の圧迫を和平策で乗り切る,宋王朝
超匡况(太祖)は宋(北宋)を建国し,五代十国時代を終わらせた。
宋では文治主義がとられ,科挙が整備され,殿試が創設された。
女真族の金は宋(北宋)の都を占領し,宋は江南に逃れて南宋を再建。
遊牧民族の興亡が歴史を紡ぐ,内陸アジア世界
前3世紀末から数百年間,匈奴がモンゴル高原を支配した。
鮮卑の拓跋氏は,中国の華北に北魏を建国した。
トゥグリル=ベクはセルジューク朝を建国し,スルタンの称号を得た。
騎馬遊牧民に伝わる君主の称号「ハン」
モンゴル族のテムジンはモンゴルを統一し,チンギス=ハンと称した。
フビライ=ハンは都を大都に移し,国号を元に改めた。
白蓮教を中心とした紅巾の乱が起こり,元はモンゴル高原に退いた。
漢民族の統一王朝が復活
朱元璋は南京で洪武帝として即位し,明を建国した。
明の永楽帝は郎和に命じ,インド洋方面へ大鑑隊を派遣した。
李自成が首都北京を占領し,明は減亡した。
中国最後の統一王朝を建てた満洲族
後金のホンタイジは国号を淸に改めた。
康熙帝は60年以上にわたって君臨し,清の支配を確立した。
乾隆帝は東トルキスタンを占領し,「新疆」と命名した。
03 イスラー厶世界の歴史
アラビア半島のメッカで神の啓示を受けたという厶ハンマドは,厳格な一神教であるイスラーム教を創始した。
やがて厶ハンマドの後継者たちは王朝を建て,
イスラーム法にもとづいて政治を行う「イスラーム帝国」が成立する。
さらに,トルコ人やモンゴル人が次々とイスラーム教に改宗するなど,イスラーム勢力はアジアやアフリカでも拡大を続けた。
その中でトルコ人の一派が建国したオスマン帝国は,西アジアから北アフリカ,東欧までを支配する大帝国となる。
この章では,イスラーム世界の成立から発展までを学んでいこう。
神の前の平等を説くイスラーム教
厶ハンマドは唯一神アッラーへの服従を脱き,イスラー厶教を創始した。
厶ハンマドの後継者はカリフと呼ばれた。
アッバース朝はウマイヤ朝を倒し,イスラーム教徒間の平等を実現した。
勢力を拡大するイスラームの独立王朝
ファーティマ朝はエジプトを征服し,新首都カイロを建設した。
チンギス=ハンの孫フラグはバグダードを占領し,アッバース朝を滅ぼした。
アイユーブ朝を創股したサラディンは,第3回十字軍の侵攻を防いだ。
続々とイスラー厶化するアジア・アフリカ
アイバクはインドで最初のイスラー厶政権である奴隸王朝を建国した。
マラッカ王国をはじめとするマレー半島には,イスラー厶教が広がった。
西アフリカのガーナ王国は,金と塩を交換する貿易で栄えた。
帝国として君臨し続けたイスラーム王朝
13世紀末,トルコ人の一派がアナトリア半島にオスマン帝国を建国した。
メフメト2世はビザンツ帝国を滅ぼし,首都をイスタンブールとした。
ムガル帝国のアクバルは北インドを統一し,中央集権体制を確立した。
04 中世ヨーロッパの歴史
中世ヨーロッパの歴史はゲルマン人たちの大移動から始まった。
彼らの一派によって建国されたフランク王国は,
領土の相続争いから3つの王国へと分裂し,現在のドイツ・フランス・イタリアの原形が誕生する。
また,西ヨーロッパ社会ではローマ=カトリック教会が次第に大きな影響力を持つようになった。
ロ ーマ教皇の提唱によって十字軍の遠征が行われ,聖地奪還をめざすキリスト教勢力がイスラーム勢力と激突する。
この章ではヨーロッパ社会が形成されていく過程を見てみよう
ドイツ・フランス・イタリアの起源とは?
ヨーロッパでは,フン人の侵入によってゲルマン人の大移動が始まった。
カール大帝はローマ教皇レオ3世からローマ皇帝の帝冠を与えられた。
東フランクではオットーⅠ世が帝冠を得て,神聖ローマ帝国が誕生した。
ヨーロッパ各地をヴァイキングが征服
北方系ゲルマン人であるノルマン人は,ヴァイキングと呼ばれた。
中世西ヨーロッパでは封建社会が成立した。
ハインリヒ4世はローマ教皇に破門され,謝罪した(カノッサの屈辱)
古代ローマの繁栄を引き継ぐビザンツ帝国
ビザンツ帝国はユスティニアヌス大帝の治世に最盛期となった。
ビザンツ帝国は1453年にオスマン帝国に滅ぼされた。
モスクワ大公国の大公イヴァン3世はツァーリ(風帝)を自称した。
十字軍遠征でヨーロッパは大きく変わった
キリスト救国は聖地イェルサレム奪回のため,十字軍を結成した。
14世紀の教会大分裂(大シスマ)によって,教皇の権威は失墜した。
ドイツではフッガー家,イタリアではメディチ家が台頭した。
王家の戦いが続く中世ヨーロッパ
ジョン王は、貴族の封建的特権を定めた大憲章(マグナ2ルタ)を認めた。
ジャンヌ=ダルクの活躍によって,フランスは百年戦争に勝利した。
カスティリャ王国とアラゴン王国が統合され,スペイン王国が成立した。
05 近代社会の形成と革命の時代
ヨーロッパでは「大航海時代」が始まり,東方世界をめざす航海者たちが次々に新航路を開拓する。
文化の領域ではルネサンスと呼ばれる運動が起こり,芸術の中心が神から人間へと移っていく。
また,ヨーロッパの主権国家において絶対王政が確立するが,自由を求める民衆は次々と革命を引き起こした。
そして,機械や動力が急速に発達した産業革命により,資本主義体制が確立されて近代社会の基盤が形成されていく。
この章では,さまざまな改革や革命の歴史を見ていこう。
アジアの香辛料を求めて新航路を開拓
ヴァスコ:=ダ=ガマはインドのカリカットに到達しインド航路を開いた。
コロンブスは西回り航路で,バハマ諸島のサンサルバドルに到達した。
スペイン人はメキシコのアステカ王国や南米のインカ帝国を制服した。
人間が芸術の主役となった,ルネサンス
ルネサンスは14世紀頃からイタリアで始まった。
コペルニクスは天体観測にもとづいて地動説を主張した。
火器・羅針盤・活版印刷はルネサンスの「三大発明」と呼ばれる。
宗教改革による新しいキリスト教の登場
ルターは「九十五力条の論題」を発表し,しょくゆうじょうの販売を批判した。
スイスで宗教改革を始めたカルヴァンは予定脱を説いた
イギリスのヘンリ8世はイギリス国教会を創説した。
独立した国家同士が対峙する国際社会
王権神授説は絶対王政の理論的根拠となった。
フェリペ2世はスペインの全盛期を築し、たがイギリス海軍に敗れた。
オランダはオランダ独立戦争に勝利し,スペインかう独立した
宗教戦争が国家間の戦争に発展
フランスでは,I日教徒と新教徒の対立からユグノー戦争が勃発した
ルイ14世はヴェルサイユ宮股を建造し,「太陽王」と呼ばれた。
ドイッでは,宗教的対立や各国の覇権争いから30年戦争が起こった
イギリスで絶対君主を倒した2つの革命
チャールズ1世の治世にピューリタン革命が起こった
王党派を破ったクロムウェルは護国卿となり軍事独裁政治を行った
イギリスでは名誉革命が起こり,権利の章典が発布された。
出遅れた国々で進む「上からの近代化」
プロイセンはオーストリア継承戦争や七年戦争でオーストリアに勝利した。
マリア=テレジアの子ヨーゼフ2世は,啓魏専制君主として改革を進めた。
ロマノフ朗のピョートル1世(大帝)は西収化政策を推進した。
アジア・アメリカの支配権をめぐる争い
スペインはフィリピンのマニラを拠点に,アジア貿易を展開した。
イギリスはひがしインド会社を設立し,インド経営に力を注いだ。
イギリスは17世紀初めに,北米東海岸最初の植民地ヴァージニアを建設した
技術革新の連鎖が世界を変えた,産業革命
18世紀前半,世界で初めての産菜革命がイギリスで起こった。
ワットが改艮した蒸気機関は紡績機などの動力として利用された。
産業革命にょって資本主義体制が確立したが,労働問題が深刻化した
アメリカ独立革命で自由を勝ち取った13の植民地
アメリカ独立戦争では,植民地側の総司令官にワシントン就任した。
13植民地の代表は,基本的人権をもりこんだ独立宣言を発表した。
合衆国憲法は,人民主権・連邦主義・三権分立を特徵としている
民衆蜂起が封建制度を打ち破った,フランス革命
パリの民衆がバスティーユ牢獄を版撃して,フランス革命が始まった。
国民議会は封建的特権の廃止を宣言し,人権宣言を採択した。
ジャコバン派のロベスピエールは恐怖政治を行ったが,処刑された
革命の精神を広めた英雄ナポレオン
ナポレオンはブリュメール18日のクーデタで第一統領に就任した。
ナポレオンは,民主的な内容を含んだ民法典(ナポレオン法典)を制定した。
ナポレオンは国民投票で皇帝に即位し,ナポレオン1世と称した。
06 19世紀のヨーロッパとアメリカ
ナポレオン戦争後のヨーロッパでは,すべてを革命前の保守的な世界に戻すべく,各国の首脳がヨーロッパ秩序の再縞を試みた。
しかし,フランスでは圧政に反発した民衆の武装蜂起が続き,自由主義やナショナリズムが活性化していく。
イギリスでも自由主義的改革が進んで議会政治が確立し,分裂状態にあったイタリアやドイツでは統一国家が成立する。
一方,アメリカ合衆国ではどれい制をめぐって内戦が勃発した。
この章では,欧米諸国が近代国家として発展する過程を追ってみよう。
保守的な世界へ逆戻りするウィーン体制のヨーロッパ
ナポレオン戦争後,ヨーロッパの秩序再編のためにウィーン会議が開かれた。
ウィーン会議は,すべてを革命前に戻すという正統主義のもと進められた。
アレクサンドル1世の提唱によって,神聖同盟が結ばれた。
七月革命・二月革命・イギリスの自由主義的改革で自由を求める民衆
シャルル10世に対する民衆の武装蜂起が起こり,七月王政か成立した。
ルイ=ナポレオンはナポレオン3世となり,第二帝政が始まった。
イギリスでは,男性普通選挙の実現をめざチャーティスト運動が活発化し、
19世紀後半の大英帝国の隆盛と新たな統一国家
イギリスでは,保守党と自由党の二大政党による議会政治が完成した。
サルデーニャ王国が中心となり,イタリア統一が進められた。
プロイセンのビスマルクは「鉄血政策」のもと,ドイツ統一を進めた
近代化の遅れた19世紀ロシアの改革
ロシアはオスマン帝国に対してクリミア戦争を起こすが,敗北した。
ロシアのアレクサンドル2世は農奴解放令を発布するなど,改革を進めた。
ロシアは南下政策を進め,東方問題に積極的にかかわった。
アメリカ史上最大の内戦が勃発!南北戦争
アメリカはフランスからルイジアナを買収し,領土を倍增させた。
共和党のリンカーンが大統領に就任すると,アメリカで南北戦争が始まった。
リンカンは奴隸解放宣首を発表し,内外世論を味方につけた。
07 芾国主義と民族運動
ヨーロッパ列強はアジアやアフリカを次々と支配し,各国が植民地を奪い合う帝国主義の時代に入る。近代化を進める日本も勢力拡大をねらい,
東アジアの支配をめぐって日清戦争・日露戦争が起こった。
中国では清朝が衰退して列強との戦争に敗れ,
長く続いた皇帝政治の歴史が終わりを告げる。
植民地となったアジア諸国ではエリート層が民族意識に目覚め,独立をめざして民族運動を開始した。
この章では、植民地支配をめぐる対立や闘争の歴史を学んでいこう。
ヨーロッパ列強の進出と民族運動によりオスマン帝国支配が動揺
宰相ミドハト=バシャのもと,アジア初の憲法のミドハト憲法が制定された。
厶ハンマド=アリーはエジプト総啓の世敏権を得た。
フランスとエジプトの出資により、スエズ運河が完成した。
ヨーロッパ勢力による南アジア・東南アジアの植民地化
インドではシパーヒーの反乱が起こるが鎮圧され.ムガル帝国は滅亡した。
イギリスのヴィクトリア女王が皇帝を兼ねるインド帝国が成立した。
フランスは,インドシナ半或こフランス籟インドシナ連邦を成立させた。
欧米諸国に支配されていく中国
アヘン戦争でイギリスに敗れた清は,5港の開港や香港島の割譲などを認めた。
アロー戦争の結果,清はイギリスに九竜半玮南部を割譲した。
洪秀全は「波満興漢」をスローガンに,太平天国を建てた。
近代化の中の日本・中国,朝鮮
江戸時代末期,日本は不平等条約の日米修好通商条約を結んだ。
日本は朝鮮と日朝修好条規を結び,3港を開港させた。
日沁戦争後,日本は遼東半島を獲得したが,三国干渉によって清に返還した。
対外膨張を続けるヨーロッパ列強の帝国主義
イギリス植民地相のジョゼフ=チェンバレンは南アフリカ戦争を推進した。
ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世は「世界政策」を掲げ,海外へ進出した。
ロシアでは血の日曜日事件をきっかけに,第1次ロシア革命が起こった。
世界の豊かな土地が力で引き裂かれる,世界分割
セオドア=ルーズヴェルトは棍棒外交により,カリブ海に進出した。
イギリスはスエズ運河会社株を買収して,エジプトに進出した。
イギリスとフランスは,アフリカのスータンで衝突した(ファショダ事件)。
民族意識に目覚めたアジア諸国の改革と民族運動
国民会躍カルカッタ大会で,スワデーシ・スワラージなどが採択された。
ベトナムでは,留学生を日本に送るドンズー(東遊)運動が進められた。
清の成有為は立憲君主制の樹立をめざし,戊戍の変法と呼ばれる改革を進めた。
東アジアで台頭する日本
清では仇救運動が広がり,義和団が「扶清滅洋」を唱えて蜂起した。
日本は韓国併合を行い,京城(ソウル)に朝鮮総督府を置いた。
中国では孫文の孫文のもと辛亥革命が起こり,清朝は滅亡した。
08 二つの世界大戦
ヨーロッパでは列強間の緊張が高まり,利害がぶつかるバルカン半島は一触即発状態となった。
ついに,史上初の世界戦争である第一次世界大戦が勃発する。
長期にわたる総力戦によってヨーロッパは荒廃し,その反省から国際協調の道が模索された。
ところが,世界恐慌が発生して各国の経済は大打撃を受け,ドイツ・イタリア・日本ではファシズムが台頭していった。
国際秩序は崩壊し,第二次世界大戦へと突入することになる。
この章では,二つの世界大戦の発生から戦後の動きまでを見ていこう。
史上初の世界戦争となった,第一次世界大戦
バルカン半島は,「ヨーロッパの火薬庫」と呼ばれる緊張状態にあった。
サラエヴォ事件をきっかけに,第一次世界大戦が始まった。
キール軍港での水兵の反乱をきっかけに,ドイツ革命が起こった。
ロシア革命によって誕生したソ連
ロシア二月革命によって,皇帝ニコライ2世は退位した。
レーニンは臨時政府を打倒し,ロシア十月革命を指導した。
ロシア・ウクライナ・ベラルーシなどが合同して、ソ連が成立した。
第一次世界大戦後の国際秩序はどうなった?
アメリカのウィルソン大統領は講和原則として,十四力条を発表した。
ドイツと連合国の講和条約として,ヴェルサイユ条約が結ばれた。
第1次世界大戦後,アメリカの提唱でワシントン会議が開催された。
第一次世界大戦後の各国で政治・経済はどう動いた?
フランスはベルギーとともにルール占領を強行した。
イタリアでは、ムッソリーニのファシスト党が一党独裁体制を確立した。
ソ連ではスターリンが第1次五カ年計画を実施し,農業の集団化を進めた。
第一次世界大戦後の中国・朝鮮で民族運動が活発化
日本は中国に21箇条の要求を突き付けた。
中国国民党と中国共産党は第1次国共合作を成立させた。
蒋介石は軍閥妥当と中国統一をめざす北伐を開始した。
第一次世界大戦後のアジア各地で続く独立運動
インドでは,ガンディーが非暴力・不服従運動を展閲した。
ネルーらはプールナ=スワラージを決議し,独立運動を進めた。
ムスタファニケマルはトルコ革命を起こし,トルコ共和国を樹立した。
株価が大暴落した「暗黒の木曜日」
ニューヨーク株式市場での株価の大暴落をきっかけに,世界恐慌が起こった。
アメリカでは,ニューディールと呼ばれる経済復興政策がとられた。
ギリスとフランスでは,恐慌対策としてブロック経済方式がとられた
世界恐慌で崩壊するヴェルサイユ体制
ドイツでは,ヒトラー率いるナチスが一党独裁体制を確立した。
スペインでは,人民戦線内閣とフランコとの間で内戦が起こった。
盧溝橋事件をきっかけに,日中戦争が始まった。
各地で起きた戦争が第二次世界大戦へと拡大
ドイツのポーランド侵攻をきっかけに,第二次世界大戦が始まった。
米英連合匝によるノルマンティー上陸作戦によって,パリは解放された。
日本は1945年8月にポツダム宣言を受諾して無条件降伏した。
第二次世界大戦後,新しい平和構想から東西の対立へ
1945年に国際連合憲章が採択され,国際連合が発足した。
アメリカはトルーマンニドクトリンを発表し,社会主義陣営に対抗した。
ソ連と東欧諸国はコミンフォルムを結成し,資本主義陣営に対抗した。
09 現代の歴史
第二次世界大戦後の国際社会では,アメリカを中心とする西側諸国(資本主義陣営)とソ連を中心とする東側諸国(社会主義陣営)が対立し,冷戦と呼ばれる緊張状態が続いた。
この時期に世界は何度も核戦争の危機に直面したが,平和的な解決をめざして多くの対話も行われてきた。
この章を通して冷戦期の大まかな流れと各国・地域の歴史を学び,現在の国際社会を捉えるための視座を手に入れたい。
冷戦の全体構造と流れ①
西側隅国はソ連に対抗するために,北大西洋条約機構(NAT0)を結成した。
朿側諸国は西側睹国に対抗するために,ワルシャワ条約機構を結成した。
スターリンの死後、フルシチョフはスターリン批判を展開した。
冷戦の全体構造と流れ②
第4次中東戦争のさい石油危機が起こり,世界経済は混乱した。
第三勢力によるアジア=アフリカ会議で,平和十原則が発表された。
1989年,米ソの首脳はマルタ会談で冷戦の終結を宣言した。
社会主義勢力との関係を模索する冷戦期のアメリカ
ケネディはニューフロンティア政策を唱えたが,暗殺された。
ジョンソン大統領は人種差別を禁止する公民權法を成立させた。
キューバをめぐって米ソの緊張が高まり,核戦争の危機が生じた。
冷戦期のイギリス・フランス,西ドイツの外交
イギリスでは,保守党のサッチャーがイギリス史上初の女性首相に就任した。
フランスでは,ド=ゴール大統領が第五共和政を発足させた。
西ドイツは,アデナウアー政権下で高い経済成長を実現した。
崩壊へと向かう冷戦期のソ連
チェコスロバキアでは,「プラハの春」と呼ばれる民主化運動が推進された。
ソ連のゴルバチョフは「ペレストロイカ」と呼ばれる改革を進めた。
1989年にベルリンの壁が解放され、翌年東西ドイツが統一された。
各地で解放闘争が起こった戦後のアフリカ
1960年はアフリカで17か国が独立し,「アフリカの年」と呼ばれた。
南アフリカではアパルトヘイトが廃止され,マンデラが大統領に就任した。
ルワンダでは,ツチ人とフツ人の个いから內戰が題生した,、
現在まで続くパレスチナ問題
イスラエルが建国されると,パレスチナ戦争が起こった。
エジプトがスエズ運河国有化を宣言すると、スエズ戦争が起こった。
イスラエルとPLOはパレスチナ暫定自治協定(オスロ合意)に調印した。
東西両陣営が介入した,戦後のベトナム
194 7年,ヒンドゥー教徒を主体とするインド連邦が成立した。
1947年、イスラーム教徒を主体とするパキスタンが成立した。
1965年,アメリカは北ベトナムへの爆撃を閲始し,ベトナム戦争が本格化した。
日本とも関係改善を進めた,戦後の中国,韓
1949年,毛沢東を指導者として,中華人民共和国が建国された。
毛沢東はプロレタリア文化大革命を推進した。
朝鮮半必の南都には,李承晩を大統領とする大韓民国が建国された。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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歴史を知ることは
同じ過ちを犯さないようにするため
パレスチナや
ウクライナのことを思いながら
負の歴史まで繰り返されるのが
悲しい -
日本史同様、今の私が求めてたものではなかった。覚える本であり、ストーリーを知れる本ではなかった。なぜ?がスッキリしないまま終わってしまった。
著者プロフィール
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