SDGsで見る現代の戦争 知って 調べて 考える

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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784055013420

作品紹介・あらすじ

1945年に太平洋戦争に敗れてから、日本は戦争をしていません。しかし、世界では絶えず戦争、紛争、武力衝突、テロなどが繰り返され続け、多くの人が亡くなり、傷つき、故郷を失っています。

そうした戦争の原因は何か?  地球環境や経済の悪化や人口の増加、水や食糧、天然資源をめぐる対立、農地や居住地をめぐる争い、歴史的な対立など多くを挙げることができますが、そうした問題を解決するためにSDGsを役立てることができるのです。

SDGsは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」という英語の略です。「このままでは地球を次世代に受け継ぐことはできない」という危機感のもとに、2015年9月に国連で採択された、2030年までにより良い未来をつくるために決まった17個の目標です。

SDGsの達成の大きな障害のひとつが戦争です。同時に、SDGsの目標に含まれる経済の安定や教育の充実、医療の拡充などを達成すれば、人々の生活はより良くなり、戦争の発生を抑え、予防することにもつながります。

本書では、第二次世界大戦後に起きた、または現在も続く主な戦争・紛争について学ぶことができます。1章では湾岸戦争、コンゴ内戦、ナイル川の水紛争、シリア内戦、アフガニスタン紛争をテーマに、なぜ戦争や争いが起きたのか、なぜ続いているのか、どのような影響を後世に残したのかを知り、SDGsの観点から分析し、問題の解決に何が必要かを提示する構成です。2章では世界各地の戦争、紛争、争いを解説、1章で得られた知見をもとに考える内容になっています。

より良い未来を築くためには平和が不可欠です。ぜひ本書をご覧いただき、SDGsについて、戦争について考えていただければと存じます。

感想・レビュー・書評

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  • 最近よく聞く「SDGs」と「戦争」との関係は? より良い未来を達成し、次代に平和を受けつぐために考えるための本。 | 学研プラス公式ブログ
    https://gkp-koushiki.gakken.jp/2021/08/23/41427/

    『SDGsで見る現代の戦争 知って 調べて 考える』 | 学研出版サイト
    https://hon.gakken.jp/book/1450134200

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      ニュース乱入女性の行動は歴史に残る – 島田範正のIT徒然
      https://rp.kddi-research.jp/blog/srf/202...
      ニュース乱入女性の行動は歴史に残る – 島田範正のIT徒然
      https://rp.kddi-research.jp/blog/srf/2022/03/18/marina/
      2022/03/25
  • 刊行は2021年

    各地の戦争と紛争をシンプルにまとめている
    ニュースや新聞を見たり読んだりするときの参考図書として心強い

    SDGs の観点から、戦争と紛争を考える

    争いが終わってからも、人心や環境、国と国との間に深い問題や傷を残す

    難民問題

    世界中に戦争や紛争が燻っており、恐ろしい
    ただ、昔にくらべて原因や理由がたくさんの人に課題として見ることが出来る
    いい方向に舵を切っていけたらと思う

  • 過去から現在に至るまでの戦争と平和をSDGsの観点で考える、中身のギュッとつまった1冊。いやほんとに物理的にもめちゃくちゃ重い・・・。お値段もなかなかですからね。

    SDGsの17の目標中の16項目に「平和と公正をすべての人に」というものがあり、これが戦争とSDGsの関係として代表的な目標であると。
    でも戦争の火種になっていることって、他の目標項目とも少なからず重なっていることがあり、世界全人類が本気でSDGsに取り組めば戦争はなくなるのかもなとは感じました。
    夢物語ではありますが、争いって「そういうことなのだよ」と平和学習で学ぶ児童に思い描いてもらえる説明がなされていると思います。

    そしてSDGsという冠を戴いているものの、戦争・内戦の歴史という面でも充実した内容。
    あくまで児童書であって広く浅くではあるのですが、図・写真・年表・概要のバランスが素晴らしくてとにかくわかりやすい。
    共通して、
    【 地理的把握・相関関係図・年表・「いつ、どこで、なぜ?」・「どう進み、どんな結果に・・・?」・「残された問題」】
    という項目で構成されていて文章も飽きる前に終わるあっさりとしたもの。
    今の子どもは、たくさんの情報の中から必要な部分を見つけるということがとにかく苦手なので、この構成は絶妙だと思います。

    巻末に地域別の戦争年表なるものがあり、これが視覚的にも興味を持ちやすい。
    ぶっちぎりで長引いている「カシミール紛争」の文字を見て「・・・・カレー?」ってなった自分みたいなやつでも、紛争名の横に該当ページが載っていて興味が薄れる暇なく概要へ導いてくれるという快適仕様。

    年代別に紛争が整理されているのですが、2014年のクリミア危機とウクライナ東部紛争が最後の項目です。年表では2020年が最終ラインで、現在も継続している紛争が一目で確認できます。

    学校図書館は予算が火の車でも選書しておきたい1冊かと。

  • 子どもが、兵士として自爆装置をつけていくのは、大人が子どものことをだましているってことだから、こわいと思った。自分が死ぬってわかっていても、国のためと思ったりもするのかな。
    じゅうをふつうに持っている人たちがいるのもこわい。日本では考えられないけど、海外では持ってもいいと言われている国もあるし、戦争では必ず使う。
    でも、水を大切にするとか、ふんそう鉱物が入っていない製品を選ぶため、きぎょうが仕入れ先を示してくれるように求めるとか、自分にもできることがあるということもわかった。
    SDGsに興味があったから読んだけれど、説明がわかりやすいし、マンガもおもしろかった。(小4)

  • 小中学生向けではありますが、戦争になってしまったら安全も教育も平等も環境への配慮も、SDGsなんて消し飛んでしまうことがよくわかる本です。だからこそ、SDGsが実現できる世界であってほしいのですが。

  • 九州産業大学図書館 蔵書検索(OPAC)へ↓
    https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1382686

  • SDGs|目標16 平和と公正をすべての人に|

    【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764954

  • ストレートプレス2021826掲載

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