道教の本: 不老不死をめざす仙道呪術の世界 (NEW SIGHT MOOK Books Esoterica 4)
- 学研プラス (1992年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
- / ISBN・EAN: 9784056000313
感想・レビュー・書評
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道教を解説した本
目次
<blockquote>神仙の章
道の章
不老長寿の章
方術の章
日本の道教
霊符の呪法</blockquote>
目次が無かったので、簡易的に列挙した。
その他コラムや巻頭カラーなどがある。
さて、宗教関連の独学の最後は道教。
中国の民間信仰なのだが、その哲学の影響がこれほど広範囲なのだとは思わなかった。
というのも、風水などは時折TVやらに出てきたり、歴史を学んでいる時に中国の皇帝が不老長寿の薬だからといって水銀飲んで死んでバカだなーとか思ったり程度のことなのだが、実際に詳しく調べると、中国の思想の中で歴史を積み重ねてきた側面があり、そういった信仰を考える際には結構バカにならない側面があるからだ。
西洋にない考え方が、自分たちの生活に密接に関わり、いつの間にか微妙に道教を利用してるってことがある点だろうか……。それは、東洋の一つの哲学(老荘思想)からできて、民間に伝播する中で変わってきて、一般になんとなく信じるようになったものだからかもしれない。
なんとも不思議だが、西洋との比較を考えると、一致したりしなかったり、昔の考え方や科学研究の側面など、深彫りするテーマが多いものではある。
しかしながら、道教関連の本は意外と無くて、偶然見つけたこの本だけに頼ることになる。
この本は、どちらかというと副教材の絵や写真の多い資料集のような体裁を取っていて、そこに資料などの説明文と、解説が書いてある。
それ故に、これだけで道教の全てというにはやや広範囲な知識しか得ておらず、物足りなさがある。
ただ、道教の根っこまで余す所無く記載されているので、道教を広く知るには一番良いと思う。
(比較する本がないので、なんとも言えないが……他宗教の解説本などからそう思う)
ということで、4をつけるかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
神道、仏教とどう違うのか確認したくて購入。
道教とは何か、仙人列伝などなど。
神道における陰陽道と重なる部分も多く、
神道と同じく系統立ってないのでややわかりにくい。
(これは本の問題ではなく、道教の成り立ちの問題)
明確にこれこそが道教だ、というものは
読んでみてもはっきりしなかった。
紙面に水墨画が薄く印刷されている部分は
文字が読みにくくて仕方がない。 -
●読書録未記入 ★は既読
★★◎「中国神話・伝説大事典」(袁珂著 鈴木博訳/大修館書店/1999.4/ISBN4-469-01261-0)
★★◎「道教事典」(野口鉄郎〔ほか〕編/平河出版社/1994.3/ISBN4-89203-235-2)各章末:参考文献
★★◎「「道教」の大事典−道教の世界を読む−愛蔵保存版」(坂出祥伸責任編集/新人物往来社/1994.7/ISBN4-404-02121-6)
テーマ別ブックガイド:p452〜455
★★★◎「中国道教の展開」(世界史リブレット 96)(横手裕著/山川出版社/2008.6/ISBN9784634349346)
〜89pとコンパクトで分かりやすい
★◎「タオ−悠久中国の生と造形−(イメージの博物誌 9)」
(フィリップ・ローソン著 ラズロ・レゲザ著 大室幹雄訳/:平凡社/1982.6/ISBN4-582-28409-4)
★◎「道教」(東洋文庫 329)(アンリ・マスペロ〔著〕 川勝義雄訳/平凡社/1984.6/ISBN4-582-80329-6)
巻末:文献一覧,中国史年表
★◎「タオの言葉」(コレクション〈知慧の手帖〉 3 原書名:Paroles du Tao.)
(マルク・ドゥ・スメト編 荒俣宏訳/紀伊国屋書店/1996.8/ISBN4-314-00734-6)付:「タオの言葉」ブックリスト
表紙・挿画とも美しいカラー図版
◎「タオの神々−道教−」(Truth in fantasy 10)
(真野隆也著/新紀元社/1991.4/ISBN4-88317-202-3)中国簡易年表・参考文献:p294〜297 *2009.07.14未読
◎「道教の神々」(講談社学術文庫 1239)(窪徳忠〔著〕/講談社/1996.7/ISBN4-06-159239-4)*2009.07.14未読
◎「霊符の呪法−道教秘伝−」(Esoterica selection)
(大宮司朗著/学習研究社/2002.7/ISBN4-05-401011-3)*2009.07.14未読
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高校生くらいから読めそうな主に宗教関係の入門書です。それぞれの本がその宗教のいろいろな面を取り扱っており、神秘的側面がある宗教にはその解説が載せられていて参考になります。
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「神道の本」「古神道の本」の同じシリーズの本。
二冊に比べて術に関する記述が多いので小説の資料として使うにはいい本。
ただ、挿絵として使われている絵が、昔の文献とかから引っ張ってきているものだと思いますが、あんまり好みではなくて集中できず。ちょっと残念な感じです。
巻末に霊符(おふだ)が載っているので、絵を描く人で細かいところまで書きたいけど、今まで資料が無くて出来なかった! という人にはお勧めと思います。 -
シリーズの第4弾。永遠の生命を獲得する「道教」の思想とはどんなものかを書いた本です。有名仙人の紹介や道教の歴史、思想、さらにその方術についてや霊符の説明まで述べられています。まあ、一言でいうと”仙人”になるための本です。もちろん実際になれるかどうかは別問題ですが。