神仏のかたち③ 不動明王 (学研ムック)

学習研究社

• 学習研究社 (2005年3月30日発売)

作品紹介・あらすじ

美術史や信仰、さらには造られた当時の社会状況など、さまざまな背景を眺めることで仏像を総合的に捉え、鑑賞するためのガイドの第３弾。有名な不動明王像から全国の隠れた名像、また不動信仰の息づく土地への取材なども交え、不動像の新しい鑑賞法を提示。

感想・レビュー・書評

["癒し職人"ヒロ之丞さんの感想 · 2024年1月3日]

俺は子年なので、守護神は千手観音らしいけど。子どもの頃から、不動明王の有無を言わさぬ迫力に圧倒されていた。「頑迷で煩悩まみれの衆生を、圧倒的な威力によって教化・善導する」不動明王の方が、自分には合っている気がしていた。

人生を踏み外してから立ち直る過程で、不動明王に導かれていると感じる場面が多くなった。成田山にお参りするようになってから、ますます不動明王について興味がわいた。そこで本書である。

単なる仏像鑑賞の本ではなく、像の意味、信仰についても詳説されている。2大童子像についても解説され、不動明王について親しみがわくものと思われる。