決定版 太平洋戦争 日本激突への半世紀 (1) (歴史群像シリーズ)

  • 学習研究社
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感想 : 5
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  • 本 ・雑誌 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784056053463

作品紹介・あらすじ

日米はなぜ戦争への道を歩んだか。この第1巻では19世紀末から1941年の開戦までの時期を対象に、両国の国家・軍事戦略、日本陸海軍の用兵思想、「プレ太平洋戦争世代」の兵器など、多角的視点から分析。付録は復刻版『写真週報』&「東亜太平洋地図」

感想・レビュー・書評

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  • 面白そうな本だったので買ってみたら、やっぱり面白かった。
    絵や写真が豊富なのが大変良いですな。
    おまけに当時発行されていた『写真週報』という雑誌が付いているのも嬉しい。
    しかし、当時の日本人は自信満々でお馬鹿だったんだなぁ・・・
    ちなみに、第1巻では開戦前までの状況が書かれています。

  • 初学者である自分にも理解できるものであった。
    地図やグラフを多用しているため、理解も楽。
    当時の外交における問題点など、現代にも通ずることだと思う。
    良書。

  • 対象期間は、明治~開戦直前です。質の悪いマスコミ解説とは、一線を画すと思います。軍事だけではなく、外交・経済政策・地政など多岐にわたって検証しています。ただ、いくらうまくやったところで、絶対に勝てない相手を敵にしてしまいました。

  • 日米の現在と過去とを的確に捉え直す秀逸本!

    「歴史群像シリーズ 太平洋戦争」は、15年ほど前に出ていますので、戦史マニアにとっては屋上に屋を架するものと思ってしまうかもしれませんが、本書を手にしたらきっと唸ることだと思います。「決定版」の名に恥じぬ立派な戦史理解のシリーズであります。まず、特別付録がすごい! 昭和10年1月号のキングの「東亜太平洋地図」と「写真週報」(昭和16年2月5日号)の復刻版です。キングの地図には「非常時国防一覧」との副題の通り、周辺国の武器状況、ワシントン条約の防備制限区域、「パール軍港」の地図等も載せられています。戦前の世界をリアリティのある形で再現されていると強く感じました。
    「写真週報」のテーマは「最近の米国海軍」です。当時の本で、これ程写真も含めてアメリカ海軍を捉えていたことに驚きを感じました。本文の方も、緻密な客観情報に満ちています。日米五十年を俯瞰する日米の膨張の歴史状況をきちんと整理し、激突に向かった通史もコンパクトにまとめてくれています。さらに、戦略という日米にとっての大きな差異をもたらしたことについても十分な考察が提示されています。客観的に日米関係と戦争を知ろうとする大きなスケールの解説本です。多くの方々に手にとってもらいたい一書です。

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