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本 ・雑誌 (112ページ) / ISBN・EAN: 9784056115338
作品紹介・あらすじ
ペーパードリップをはじめとするさまざまな抽出法から、お手軽にできるセルフロースト(自家焙煎)の方法、より珈琲を楽しめるアイテム作りまで、自宅やアウトドアで「最高の一杯」を淹れるためのハウツーとテクニックを詰め込んだ、新しいコーヒー本!
感想・レビュー・書評
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去年の秋にアームズメソッドのコーヒーに出会って感動したことが全ての始まりなんですが、要はこの本に載っているアームズ式手網焙煎(p.14-15)とアームズ式一番出汁ドリップ(p.28-29)を極めるためにわざわざAmazonで買いました。
でもって、ちゃんと本の通りに道具を揃えて、ブラジル産の生豆を使って実際に手網焙煎をしました。
結果、手網焙煎についてこの本で書いてあることはほんのさわりであることが判明しました。
私がこの本を参考にしてやれたのはせいぜいスタートラインに立てたくらいのところであって、思い通りの焙煎を実現するには途方もない技術と経験が必要であることが判明。
奥が深いです。手網焙煎。やってみる価値はあるけどさ、もちろん。
やったことがないので多分ですが、他の記事に関してもほんのさわりの部分しか書いてないと思います。
誌面の都合もあるでしょうが、全体的に手順の紹介があまりにもざっくりし過ぎているきらいがあります。「DIYでこんなことが出来るよ」紹介、もしくはお気楽な読み物として楽しむには丁度いいんでしょうね。
ここに紹介されていることを本気でやろうとするのは、モノによりますがそれなりに覚悟と金銭的余裕、何より熱く煮え滾るコーヒー愛が試されると言っても過言ではないでしょう。
それにしても、コーヒーの世界は本当にフェティッシュな世界だなぁと、この本を読むとつくづく思わされます。
いろんな自作道具が出てきますが、やってることは至ってシンプルなんですよ。
焙煎:豆をまんべんなく熱風で焼く
焙煎後冷却:焙煎したての豆を冷風に当てて冷やす
粉砕:焙煎した豆を粉々にする
抽出:豆に湯を通す
シンプルな分、凝ろうと思うと「豆の品質」「微妙な手技」、そして「道具の質」にこだわるしかない。手動にするか電動にするかとか、透過式か浸漬式かとか、湯温どうするかとか、シチュエーションに合わせてどんな道具を用意するかとか……。あんまり行っちゃうともう、「そこまでしてその一杯が飲みたいか」と呆れることすらあるもんね。こういうこだわりをフェティッシュと言わずして何と形容しよう。
まして、この本に載ってるDIYerは皆市販品だけでは満足出来ない変態極まるフェチ共ですよ。この本でやってることに色々手を出して本気でやり始めたらもう人生半分コーヒーに乗っ取られかけてると思った方がいいよ。焙煎機自作沼とかマジこえー。
でも、この何もかもを自作してこだわってるそのバイタリティとか情熱とかなんというかその諸々が、「バカだなぁ」って思うけどまた、愛おしいんだよなぁ。
やらねーよ? やらねーけどさ。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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