ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784058007907

作品紹介・あらすじ

東洋経済オンラインで累計3000万PVを超える大人気連載を持つ著者が、子どもの教育に悩む親へ送るアドバイス集。悩みの多い項目をリストアップし、極めてわかりやすく実践方法を紹介。根本原因は日常生活にあり、生活習慣を変えれば、問題は解決する。

感想・レビュー・書評

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  • 心に残った箇所。

    ◆本質をとらえる頭の作り方。
    ①全体像をつかむ
    国語が嫌いな子は文章を読むのが面倒なので、まずは一段落だけ見えるようにして、それ以外を隠す。数行なので読んでみようかなという気になる。そしてその後、「結局、この段落は何が言いたいの?一言で言うと?」と聞く。

    ②抽象(分かりにくい文章)と具体(分かりやすい文章)を区別する
    国語の答えは抽象文が答えになる。
    日常生活での訓練。
    ●具体的な話ばかりであれば、「結局どういうこと?」と聞く。すると抽象的な言葉でまとめるようになる
    ●分かりにくい話(抽象文)であれば、「それは例えばどういうこと?」と聞く。すると具体的な言葉や文が出てくる。

    ③学んだことを説明させる


    ◆英語のテストで良い点を取る方法(リスニングやスピーキング能力を高める方法ではない)
    ①音読20回(黙読ではダメ)
    ・一行音読ごとに日本語訳を見る
    ・2回目は意味の分からない箇所だけ見る
    ・これを20回目まで続ける
    ②単語は①が終わった後に覚える
    ③教科書準拠の問題集

  • 石田さんの本を何冊も読み、発信も聞いているので、聞いたことがある内容がほとんどだったが、生活、頭、心など、気をつけるべき点がまとまっていることがわかりやすかった。生活習慣の部分は子どもの頃から周りの大人が気をつけてあげたいし、子供への声かけはネガティブワードNGで、子どもにどんな言葉を使って欲しいかという視点で選んでいけたらと思った。

  • ・日々の生活習慣と学力は直結している
    ・挨拶は主体性の表れ
    ・約束を守る
    ・整理整頓
    ・進路選択のときにはあれこれ口に出さず、良き相談相手になること。食事と規則正しい生活をさせてあげられるようにサポートする。
    ・目標を達成するには、そこに本気という魂が入っているかがカギ
    ・目標は、到達すべきラインの2歩先程度に設定する
    ・44から

  • 子供と向き合うために、親の在り方を問うた本。
    実行できている人にとっては、特に目新しい箇所はないと思われる。
    文章は会話形式のところもあり、比較的読みやすい。

  • わかっていても実践できていなかったこと、考え方が整理されて腑に落ちたこと。
    あまり文章量が多くなく、さっと読めてしまうが、あと二度三度、息子が受験するまでに読んでおきたい。

  • [江東区図書館]

    「子ども手帳」で知った筆者の本。随所に既知感はあったものの、各所に「その通り」と思わされる箇所がまだあったということは読んだ価値があったかな。特に「まずい、これまさにそうだ、、、」そう思わされた第一章は先を読み急ぎしたくなった。ただ結論的には「これ!」と思える具体語り(絶対うちの子はこの例の通りの流れになってくれない自信だけはある…(笑))もやり方も見つかりはしなかったけど、それでも自分自身の戒めの為にはやはり有用な一冊。
    結局、最悪逆方向に引っ張る結末となってしまう恐れも多分にあるけれど、親があきらめず、頑張って引っ張っていこうとするしかないか!

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    ◆1 ぐんぐん伸びる子は家庭で作られる

    ・学力が伸びない子に共通する生活習慣
    ①あいさつをしないか、いい加減なあいさつ
    ②時間を守らない
    ③整えるという言葉を知らない。つまり汚い。

    ・学力が伸びない子に共通する無駄な勉強法
    ①詰め込み暗記型の勉強が正しいと思っている。つまり考えることを知らない
    ②勉強とい作業に無駄が多い
    ③勉強は量より質だということに気づいていない

    ・学力が伸びない子に共通する心の使い方
    ①ここまでという天井を作る。つまり限界をすぐに作る
    ②マイナス言葉を連発する
    ③イメージの力を悪い方向で使っている

    ・伸びるための原理=「学びの法則」を知る―心、体、頭の3つの柱を実践すればぐんぐん伸びる
    ①「身」を正す⇒三大生活習慣「あいさつ」「時間を守る」「整理整頓」を正す
    ②「頭」を極める⇒"考える"頭を作る(詳細は◆4で。)
    5W1Hを意識し、「要するに何?(本質を見抜く)」、「ではどうすればいい?(創り出す)」、「なぜだと思う?(疑問を持つ)」を意識する。詳しくは同著者の、「30日間で身につく「地頭」を育てる5つの習慣」を。
    ③「心」を整える⇒最強マインドを作る(詳細は◆3で。)

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    ◆2 自立できる子にする方法心を強い子にする方法
    ・「自立」と「協調」、すなわち「依存」せず、「エゴ」でない人間となるよう、教育しなくてはならない。
    ・親は、食事(栄養)と生活習慣のキープ(規則性)に注意し、目標は10%増しのラインで、本気で、設定すること。

    ただ残りはよく読んでいた内容。子どものいところをほめて自信をつけさせる、得意なことを伸ばすことで他の事にも地震を付けさせる、勉強しない子には「1冊の手帳を与えよう」
    ・「勉強しなさい」→言うごとに偏差値が1へると思え。ただどうしてもいいたければ、「(手帳に書いてある)やるべきことをやりなさい」
    ⇒既に二度目のスケジュール帳がまた形骸化されて放置かされつつあるけれど、そうだ、国語とかの項目をとにかく細かくしてみよう。とにかく自分で"こなす"作業に切り替えさせていこう。頑張らないと!

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    ◆3 心を強い子にする方法
    ・成績を上げるための「3つの基本」
    ①学校の授業態度をまともにする
    ②提出物を期限内に出す
    ③定期テストで一定の点数を取る

    ・自分で「コース(オール1とかオール2とか)」を選んだのに、嫉妬していないか?
    大抵の生徒は実は現状よりも上の成績にしたいと思っている。なので、「どのコースで行くか決めさせ」、「本気かと確認」し、「〇〇くらい勉強しなければならないが、本気で行きたいのかと確認」すること。ここまで出来て、やっとスタートアップ
    ⇒うーん、だからこそこの部分が一番難しい。きっと強がりではなく、本気で嫉妬していない、現状に満足というか、気にしていない、もし自覚させようとしたら、現状で身分過剰くらいに本気で思いそう、、、、

    ・家庭でできる「4つの語りかけ」
    不平不満の源泉は、自分自身の選択にあるということを教えてあげた上で、「新しいコースを決心し、その決心を変えずに進んでいく人は、必ず伸びていくのである」ということを、最後に伝えてあげるといい。
    ①「今の自分の成績は、自分で"予定"したとおりの状況である」ことを認識させる。
    ②「自分で選択を変える決心をすることで、コースが変わるようだ」と伝える。
    ③「その選択したコース(一般的には今よりも上のコース)で行くには、もちろん「勉強する、授業態度をしっかりする、提出物をしっかり出す」という当たり前のことをやるようになるが、それでもそのコースを選択するか?」と確認する。
    ④「もし、現状のコースで安住するならば、条件がある。自分より上野コースを行く人に対し、うらやましがったり、ねたんでみたりすることは決してしてはならない。つまり、不平不満を漏らしてはならない」と伝える。
    ⇒前述通り、きっと嫉妬していない、、、自分の現状に不満はあるけれど、それを逆に自覚させたら、選択を改めて、意識的に、現状以下に平気で設定し、かつ後悔しない(少なくとも大人になって気づくまで)だろうという"こちら側の"自信がある、、、マジどうしよ。

    大抵の生徒は、自分のレベルは普通かそれ以下だと考えている、しかも今後も大して変わらないと心の底で考えている。だから、「絶対積極」のマインドを持つこと。間違えは、出来ないことに気づかせてくれた宝。その原因をしっかりと理解して、次回それを潰せばよい!そして周囲も言葉の力に気を付けて。顔色悪いよ、体調大丈夫?と数人に聞かれた大人がその気になって早退することもある。
    ⇒そうだ、これは自分自身気になっていたんだった。今読んでいてふと具体策を思いついた。一番楽なのは呼び名に全て冠言葉としてつけることだ!「天才〇〇」、「頑張り屋の〇〇」、「時間通りに動ける〇〇」、「イライラしない〇〇」、、、とにかく、なってほしい、直してほしい箇所を後で書きだして、必ず子どもの呼び名にこれからつけていこう、大人になっても更生はできる、とにかく私自身まであきらめてはだめだ、目標を常に意識して、その方向に導くことを考えていかないと!

    ・負けず嫌いなこの場合、その負けず嫌いさが頑張りエネルギーとなっているうちはいいが、そのうちクリアできないと判断すると逃げてやらなくなり、更に嘘をつき出来ると言い続けることで自分のプライドを維持しようとするケースとなってしまうこともあるので、注意。

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    ◆4 "頭"の良い子にする方法
    本質を捉えさせるために、国語が苦手な生徒には、まず「一段落」ごとに文章を見せ、「どういうことか」と答えさせる訓練をする。そして、「具体話」⇒「結局どういうことか(抽象化)」、「抽象文」⇒「例えばどういうことか(具体化)」を繰り返させる。

    ・学校英語ができるようになるコツ
    ①音読20回。一気にではなく、複数回に分けてもいいが、1回目は一文読んでは意味を確認し、2回目以降は意味が分からない文のみ訳を見て20回まで続ける。やはり黙読とは違って三感(器官)使うので定着度が高くなるし、15回ではさほど効果なし。
    ②20回音読のあと、単語テストを行う。この方法では、新出単語の正答率は初回の単語テストで60-70%に。
    ③教科書準拠の問題集を、少なくとも間違えた問題は3回やりこむ。

    ・数学を出来るようにするコツ
    ①テストの最後の10分間には、考えても分からない問題は捨てて、最低3つはある(はずの)計算ミスを探す時間とする。
    ②睡眠不足にならないよう、テストの前日は22時前に寝る。
    ③文章題の意味が分かるようになる。
    ④毎日10分程度のドリルをやる。特に、計算練習に加えて、漢字練習、文章音読も欠かさず毎日やる、"3種の神器"とした方がいい。

    ・国語を出来るようになるコツ
    ①物語系だけでなく、説明文や論説文の本も読むこと。
    ②図書館通いをすること。

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    ◆5 子育て・教育でよくある相談
    ・叱らず、通常モードは「承認」で、非常モードは「褒める」で。
    ・怒る指導者は焦りに負けている。
    ・集中が切れる子には、最初に「漢字練習」など、なるべく頭を使わない簡単な単純作業をやってから。要は"儀式"となる"型"を作る。
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  • QA形式でわかりやすい構成でした。

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著者プロフィール

1968年横浜生まれ。教育家
 1989年、人生どん底のニート中の20歳で起業し、学習塾を創業。これまで4000人以上の子どもたちに対し、直接指導してきた。指導は、いわゆる詰め込み勉強をさせず、「心を高める」「生活習慣を整える」「考えさせる」の3つを柱に指導をすることで学力を引き上げることで、下がっていた子どもたちの自己肯定感を引き上げてきた。

「2023年 『OYAKO NOTE for school age 子どもの自己肯定感を高める親子の交換ノート ラベンダー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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