- Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
- / ISBN・EAN: 9784058012369
作品紹介・あらすじ
現代に名を残す大作曲家たちの「リアルな」人生にせまる、当時の社会状況も踏まえた“ビジネスで学ぶ西洋音楽史”。シューベルトのように借金を抱えて夭折した者もいれば、ロッシーニのように若くして成功し早々引退した者もいる。その違いはどこにあるのか?
感想・レビュー・書評
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バッハとヘンデル、ショパンとリスト、ブラームスとヨハン・シュトラウス2世、エルガーとヴォーン・ウィリアムズなど、ベートーヴェン以外の作曲家については2人を対照させながら、どういう生涯を送ったのか、生い立ちから仕事の内容まで絵や地図も含めて解説したもの。QRコードが付いていて、音楽を鑑賞することもできる。
「ギャラ比べ」ということで下世話なお金の話をするというのを売りになっている(あえて売りにしている)、正直お金の話よりは、その人の生涯についての話やエピソードの方が面白く、作曲家を中心にした西洋音楽史のような感じで読めた。
この本を読み終わったのが1ヵ月以上前で、しかも印もつけずにサラサラ通読してしまったので、全体的に面白かったという印象はあるものの、内容を忘れてしまった。結構作曲家について手軽に知れる良い本だと思うのに、もったいないことをしてしまった。図書館で借りたものなので印をつけられなかったが、ちゃんと再読するためにも買おうと思った。(23/03)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
物価の違いはあるかもしれないけれど、いろいろな場面場面でのギャラや、いくら稼いでいたのかが、現代のお金換算で書かれていて、金額が少ないのか、多いのか、とても多いのか、感覚としてつかみやすい。同時代の二人がセットで紹介するスタイルのおかげで、二人の違い・特徴がとてもよく分かる。そんなに違っているのかと驚くのが、バッハとヘンデル、ショパンとリスト、ブラームスとヨハン・シュトラウス2世、ビゼーとサン=サーンス、スメタナとドヴォルザーク、グリーグとシベリウス。収入がSSランク以上のロッシーニ、ヴェルディ、ヨハン・シュトラウス2世はもう別格ですね。時代が下るにしたがって、各人の評価6項目を平均したランクはだんだん下がってきているみたい。QRコードで関連の曲が聴けるのは、とても良い試みだと思う。