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本 ・本 (208ページ) / ISBN・EAN: 9784058017975
作品紹介・あらすじ
NHK等放送のドキュメンタリーでも話題! 部員たちとの日々の「軌跡」と最後の一年の「奇跡」を描いた、ノンフィクションノベル。
2021年夏、顧問の佐藤淳先生率いる北海道旭川商業高校吹奏楽部(旭商)は、全日本吹奏楽コンクール・全国大会への切符をかけて全道大会に参加していた。10年前の出場を最後に全国大会から遠ざかっていた旭商にとって、全道大会の通過は悲願であった。定年を迎える淳先生は、この年を最後に旭商を退職することになっていた。
「最後のコンクール」を終えた全道大会からの帰路、バスの車中にある旭商の部員と淳先生のスマホにあるメッセージが届いた。それは彼らの気持ちを一気に高め、全国大会への道が確かなものだと“思わせる”には十分すぎるものだった。しかし結果としてそれは「誤報」であり、全国大会への出場は叶わなかった。
しかし約一か月後、淳先生のもとに一本の電話が入る。それは旭商にとって思いもかけない、最高のクリスマスプレゼントになるものだった──。
この本には、旭川商業高校吹奏楽部と顧問・佐藤淳先生、そして歴代の部員たちが辿った29年分の『軌跡』、そしてそこからうまれた、ある『奇跡』の物語が鮮やかに描かれている。それぞれ考えていることも違う部員たちが、ある時は衝突し、ある時はすれ違う。吹奏楽経験者はちょっぴり苦くも懐かしい思い出として、現役吹奏楽部員は自身と重ね合わせて、また経験者でなくても、淳先生と部員たちがたどった「キセキ」の物語を体感することで、読後には「人生を変える」何かを、感じることができるかもしれない。
目 次
・プロローグ 誤報
・第1楽章 コロナとマラソンと東京藝大
・第2楽章 夜明け
・第3楽章 どんなときでも凛として
・第4楽章 「奇跡」のステージ
・エピローグ 人は「響き合う生き物」だから
付録 合唱曲「夜明け」楽譜
著者 オザワ部長
1969年生まれ、神奈川県横須賀市出身。世界でただ一人の吹奏楽作家として、日々吹奏楽の素晴らしさを発信し続けている。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。在学中は芥川賞作家・三田誠広氏に師事。「あるある吹奏楽部」シリーズ(新紀元社)で一世を風靡、吹奏楽ドキュメンタリーの著書に『オザワ部長の吹奏楽部物語 翔べ! 私たちのコンクール』『中学生ブラバン天国』(学研プラス)、『吹部ノート』シリーズ(KKベストセラーズ)など。『美爆音!ぼくらの青春シンフォニー 習志野高校吹奏楽部の仲間たち』(岩崎書店)は吹奏楽ドキュメンタリー小説として新境地を拓き好評を博す。近著『吹奏楽新時代の指導メソッド』(学研プラス)。朝日新聞「My 吹部 Seasons」、クラシック音楽情報サイト『ぶらあぼONLINE』にて「ぶらあぼブラス!」連載中。執筆業以外にも各種メディアでの情報発信をはじめ、CDの選曲やコンサートの司会など多方面で活躍中。公式サイト「ブラボー吹奏楽部」。
感想・レビュー・書評
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終わりまでずっと涙を滲ませながら読んでいました。
音楽の力なのか、高校生という青春の年頃だからか、その両方なのか分かりません。まったく同じことが巻末の著者解説でも述べられていました。
そしてそれは、響きあいなんだと。
プロの方の言葉はさすがです。
ストンと腑に落ちました。
しっかりYouTubeでも検索して追体験もできました。VODの時代に生まれた感謝しかありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吹奏楽部を題材にして感動する物語を書くオザワ部長の著書で前回読んだ本が大感動であったので、必要以上に期待して読んだため、前書ほどの感動は感じられなかった。しかし吹奏楽部や音楽のリアルを感じられる本であった。
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プロローグ 誤報
第1楽章 コロナとマラソンと東京藝大
コロナ禍で東京藝術大学を志した少女
ぶつかり合うふたり
吹奏楽コンクール中止
もうがんばれない
秘密のフルマラソン
日本一幸せな合格発表
第2楽章 夜明け
カヴァレリア・ルスティカーナ
どん底からの夜明け
第3楽章 どんなときでも凛として
運命の全道大会
18分間だけの夢
旭商が人々に人生を変える
第4楽章 「奇跡」のステージ
全国大会をやろう
心をつなぐステージ
奇跡に輝く翼
エピローグ 人は「響き合う生き物」だから
合唱曲「夜明け」 -
オーディブルにて
とても感動しました。
高校生が頑張っている姿に、とても心を動かされました。
自分の昔を思い出す。
久しぶりにトランペットが吹きたい。青春が懐かしい。
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これは涙なしでは読めない本です。
青春もの、部活もの、学生ものの作品が好きな方は、絶対読むべき本です。
こんな学校生活を送りたかった、こんな先生に出会いたかったと思いました。
著者プロフィール
オザワ部長の作品





